陶公廟
陶公廟(とうこうびょう)は、中華人民共和国湖南省長沙市長沙県㮾梨街道にある道観(道教寺院)である。陶公廟は山門、劇場、石梯、大殿と偏殿ごつの部分から構成して、敷地は11畝、建築面積1852平方メートル。
陶公廟 | |
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陶公廟大殿 | |
各種表記 | |
繁体字: | 陶公廟 |
簡体字: | 陶公庙 |
拼音: | Táogōngmiào |
英文: | Taogong Palace |
歴史
編集南北朝時代の南朝梁の天監三年(504年)、地元の民衆が晋の太尉陶侃の孫の陶淡と甥の陶煊を記念して設立。唐代の『晋書』列伝六十四隠逸に「於長沙臨湘山中結廬居之、養一白鹿以自偶」と記されている。清の同治年間の『長沙県志』に「陶公二真人廟、在明道都六甲㮾梨市……相伝廟建自梁天監中、迄今千餘年矣。清乾隆中衆姓捐資重修……亢旱水災、祈祷輒応。咸豊二年以保護危城、真人叔侄と同県李公真人倶膺封号。十一年三月礼部議奏、准予列入祀典」と記録されている[1]。
清の同治十一年(1872年)、同治帝から「民賴恩福」の額を賜った。光緒二十一年(1895年)、「三湘霖雨」の額を湖南巡撫呉大澂が書いた[1]。
1966年、毛沢東が文化大革命を発動し、道観の宗教活動は中止に追い込まれた。紅衛兵により対道観などの宗教施設が徹底的に破壊された。観内のすべての文化財が消えた。1986年、長沙市人民政府は道観を長沙市重点文物保護単位に認定した。1988年は道観の戯台と山門を重修した。1990年に道観が宗教活動に回復する。1994年に大規模な再建が行われ、扁額は歴史の資料として再び書かれた。1996年、湖南省人民政府は道観を湖南省重点文物保護単位に認定した。
建築
編集- 山門。山門の中門門額を掛けて「臨湘山」の額。山門の両側の対聯に云く:「山中宰相、陸地神仙」。横額「紫府」、「丹邱」。楹聯「立徳不朽、有仙則名」、「六朝遺廟、千年名山」。左側「康衢」の門の対聯に云く:「鴉林滴翠、獅嶺流丹」。右側「道岸」の門の対聯に云く:「竹林春靄、朗水波深」。
- 戯楼。原名大観楼。「古楼」の扁額は翁同龢の揮毫である。
脚注
編集参考文献
編集- 房玄齢『晋書』中華書局、北京市、2015年11月1日。ISBN 9787101003086。
- 劉採邦『長沙県志』岳麓書社、湖南省長沙市、2010年2月1日。ISBN 9787807612841。