陳 明文(ちん めいぶん、チェン ミンウェン、1955年民国44年〉5月13日 - )は、中華民国台湾)の政治家。元立法委員[1]、元嘉義県長。現在は民主進歩党中央執行委員。党内では「蔡英文連線」に属する。元国民大会代表の陳明仁は兄[2]、立法委員の陳冠廷は息子[3]

陳 明文
生年月日 (1954-05-13) 1954年5月13日(70歳)
出生地 中華民国の旗 中華民国 台湾省嘉義県朴子鎮
(現:朴子市
所属政党 民主進歩党
子女 陳冠廷
親族 陳明仁(兄)

中華民国の旗 第4・7-10期 立法委員
選挙区 嘉義県選挙区(1999年 - 2001年)
嘉義県第二選挙区(2010年 - )
当選回数 5回
在任期間 2010年3月8日 - 2024年1月31日
1999年2月1日 - 2001年12月20日

第11代 嘉義県長
当選回数 2回
在任期間 2001年12月20日 - 2009年12月20日

第8-10期 台湾省議会議員
選挙区 嘉義県選挙区
当選回数 3回
在任期間 1985年12月20日 - 1998年12月20日

第10期 嘉義県議会議長
在任期間 1982年3月1日 - 1985年12月20日
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人物

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嘉義県朴子市生まれ。

嘉義農業専科学校食品加工科(現在の国立嘉義大学)を卒業後の23歳の時に嘉義県議会議員となり、27歳で台湾の自治の歴史において最も若い県議長に任命された。台湾省議会議員として勤務した際に、東海大学哲学系を卒業した[4]

中国国民党所属の第4代立法委員、省議会国民党党団書記長、中国国民党中央委員を経て[5]、2001年に民進党の候補として嘉義県長に就任し、2008年に退任した。退任時の支持率は60%以上と非常に高く、現在でも根強い人気を誇っている。その後は民主進歩党において重要な役割を担っており、5都議員(5都とは、高雄市台南市台中市新北市台北市を意味する)や都議員の候補者を推薦することとなった。2010年2月27日に行われる立法委員選挙で再選された以降は4回連続当選[4]、民主進歩党の新星として絶大な支持を得ている。また、蘇貞昌と蔡英文など、台湾の政界の重鎮との交友関係が深い。

2016年5月に沖ノ鳥島近海で台湾漁船が日本の海上保安庁拿捕され、日本側に担保金が支払われたときには、弱腰であるとして馬英九政権を批判している。一方で本件については「事態のエスカレートは避けなければならない」として、慎重な姿勢も見せている[6]

2019年、台湾高速鉄道の車内に現金300万台湾元(約1,000万円)入りのスーツケースを置き忘れた。現金の使途は息子の事業のためのものであったとしている[7]

2023年に翌年の第11回立法委員選挙への不出馬を表明し、息子の陳冠廷が代わりに出馬し当選した。なお、陳冠廷の妻は日本人である[3][8]

選挙記録

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年度 選挙 選挙区 所属政党 得票数 得票率 当選 注釈
1977 第9回嘉義県議員選挙   中国国民党  
1981 第10回嘉義県議員選挙
1985 第8回台湾省議員選挙 嘉義県選挙区 60,805 26.35%
1989 第9回台湾省議員選挙 59,403 23.30%
1994 第10回台湾省議員選挙 83,434 28.59%
1998 第4回立法委員選挙 嘉義県選挙区 54,043 19.81%
2001 第14回嘉義県長選挙 嘉義県   民主進歩党 124,757 47.22%
2005 第15回嘉義県長選挙 183,476 62.69%
2010 第7回立法委員補欠選挙 嘉義県第二選挙区 57,451 67.92%
2012 第8回立法委員選挙 86,828 55.20%
2016 第9回立法委員選挙 88,538 65.18%
2020 第10回立法委員選挙 72,141 46.14%

脚注

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  1. ^ 嘉義縣立委第1、2選舉區”. 中央選舉委員會. 2024年5月20日閲覧。
  2. ^ 獨家/陳明仁驚爆:當年選舉替陳明文「把錢撒出去」” (中国語). 《菱傳媒》RWNews (2022年4月2日). 2022年9月2日閲覧。
  3. ^ a b 陳明文交棒兒子 昔對手林國慶表示再戰要想想”. 中時電子報 (2023年3月20日). 2024年3月3日閲覧。
  4. ^ a b 陳明文委員”. 立法院. 2020年8月15日閲覧。
  5. ^ 陳明文委員” (中国語). 立法院. 2022年9月2日閲覧。
  6. ^ <沖ノ鳥礁問題>馬政権の対応に国会から批判の声 「弱腰すぎる」/台湾 | 政治 | 中央社フォーカス台湾”. japan.cna.com.tw (2016年5月5日). 2020年8月15日閲覧。
  7. ^ 高鐵撿到現金300萬 失主竟是立委陳明文│TVBS新聞網” (中国語). TVBS (2019年9月3日). 2020年8月15日閲覧。
  8. ^ 低調政二代 陳冠廷順利接下明文薪火”. 中時電子報 (2024年1月14日). 2024年3月3日閲覧。

外部リンク

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