長谷正當
長谷 正當(はせ しょうとう、1937年12月26日[1] - )は、日本の哲学・宗教学者、京都大学名誉教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1937年12月26日 日本富山県 |
出身校 | 京都大学 |
学問 | |
研究分野 | 哲学、宗教学 |
研究機関 | 京都大学 |
学位 | 文学博士 |
経歴
編集1937年、富山県生まれ。1960年[2]京都大学文学部哲学科を卒業し、同大学院文学研究科宗教学専攻に進んだ。1965年、同大学院博士課程を満期退学。
1976年、京都大学文学部助教授となった。1988年、学位論文『象徴と想像力』を京都大学に提出して文学博士号を取得。1989年に教授昇進。2000年に京都大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は大谷大学教授として教鞭をとり(定年後は客員教授)、2009年に退職した。
研究内容・業績
編集- 当初はベルクソンを研究テーマとし、のち浄土教研究へと展開した。京都大学退官後には浄土思想三部作ともいうべき3冊の著書、『欲望の哲学』(2003年)、『心に映る無限—空のイマージュ化』(2005年)、『浄土とは何か—親鸞の思索と土における超越』を刊行し、その思想の軸は親鸞の浄土思想に移っている。
- ヨーロッパ思想ではフランス・スピリチュアリスムをはじめとするフランス近現代哲学の研究を中心とし、著書『象徴と想像力』(1987年)は、独自のポール・リクール研究を纏めた一冊である。この著は、単なるリクール解釈を超えて、「自由」と「悪の問題」といった著者の実存的問題を展開し、シモーヌ・ヴェイユなどにも多く言及されている。
- 1990年代には新たにエマニュエル・レヴィナスの思想を自らの問題意識から探求した。
著書
編集共編
編集論文
編集参考
編集- 『京大文学部の100年』
脚注
編集- ^ 『現代日本人名録』2002年
- ^ 大谷大学広報 No.153(2003年4月2日)