長縄光男
日本の歴史家 (1941-)
長縄 光男(ながなわ みつお、1941年12月 - )は、ロシア文学者、横浜国立大学名誉教授[1]。ロシア思想史、日露関係史、日本における正教史を主な研究対象としている。モスクワ大学客員教授、ドストエフスキー記念オムスク大学日本文化講座派遣教授等を務めた。
人物情報 | |
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生誕 |
1941年12月??日 日本 |
出身校 | 横浜国立大学 |
学問 | |
研究分野 | 文学(ロシア文学) |
研究機関 | 横浜国立大学 |
人物
編集1965年一橋大学社会学部を卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了[2]。金子幸彦門下として学ぶ[3]。
横浜国立大学人間学部教授となり、2006年に定年退官。その後は上智大学ロシア語学科や法政大学で非常勤講師としてロシア史の教鞭をとる。2007年モスクワ大学客員教授。2010年度ドストエフスキー記念オムスク大学日本文化講座派遣教授[4]。
研究内容・業績
編集著書『ニコライ堂遺聞』では、日本正教会史について亜使徒ニコライが働いた明治時代のみならず、あまり触れられる事がこれまで無かったセルギイ・チホミーロフ府主教時代についても執筆範囲とし、研究領域を拡大した。
受賞・栄典
編集著書
編集- 『ニコライ堂遺聞』 成文社 2007年 ISBN 9784915730573
- 『ニコライ堂の人びと 日本近代史のなかのロシア正教会』 現代企画室 1989年8月 ISBN 9784773889048
- 『評伝ゲルツェン』 成文社 2012年1月 ISBN 9784915730887
- 『ゲルツェンと1848年革命の人びと』 平凡社新書 2015年10月 ISBN 9784582857924
- 『ニコライ堂小史 ロシア正教受容160年をたどる』 群像社「ユーラシア文庫」、増補新版2021年2月
共編著
編集- 沢田和彦『異郷に生きる 来日ロシア人の足跡』成文社、2001年4月 ISBN 9784915730290
- 中村喜和、長与進『異郷に生きるⅡ 来日ロシア人の足跡』成文社、2003年4月 ISBN 9784915730382
- 中村喜和、安井亮平、長与進『異郷に生きるⅢ 遥かなり、わが故郷』成文社、2005年4月
- 中村喜和、ポダルコ・ピョートル『異郷に生きるⅣ 来日ロシア人の足跡』成文社、2008年4月 ISBN 9784915730696
- 中村喜和、ポダルコ・ピョートル『異郷に生きるⅤ 来日ロシア人の足跡』成文社、2010年4月
- 中村喜和、沢田和彦、ポダルコ・ピョートル『異郷に生きるⅥ 来日ロシア人の足跡』成文社、2016年9月
訳書
編集- ドミトリイ・セルゲーヴィチ・リハチョフ『文化のエコロジー ロシア文化論ノート』群像社 1988年9月 ISBN 9784905821557
- アレクサンドル・ゲルツェン『向こう岸から』平凡社ライブラリー 2013年11月
- ゲルツェン『ロシアの革命思想 その歴史的展開』岩波文庫 2024年3月
共訳
編集- 『宣教師ニコライの全日記』(全9巻)、中村健之介、清水俊行、安村仁志ほか共訳、教文館、2007年 ISBN 9784764235014
- アレクサンドル・イワーノヴィッチ・ゲルツェン『過去と思索.1』筑摩書房、1998年8月 ISBN 9784480836366
- アレクサンドル・ゲルツェン『過去と思索.2』 筑摩書房、1999年1月 ISBN 9784480836373
- アレクサンドル・ゲルツェン『過去と思索.3』 筑摩書房、1999年4月 ISBN 9784480836380
- セルゲイ・ブルガーコフ『道標 ロシア革命批判論文集.1』 御子柴道夫と共訳、現代企画室 1991年6月 ISBN 9784773891058
- ニコライ・ベルジャーエフほか『深き淵より ロシア革命批判論文集.2』 長縄光男監訳、御子柴道夫監訳、現代企画室 1992年2月 ISBN 9784773892017
脚注
編集- ^ 横浜国立大学トピックス
- ^ 『ニコライ堂遺聞』成文社 2007年 ISBN 9784915730573
- ^ 「昭和45年度 学位授与・単位修得論文」一橋研究
- ^ 「長縄名誉教授オムスク大へ!」2011/02/25日露演劇会議事務局