長崎市立図書館
長崎市立図書館(ながさきしりつとしょかん)は長崎県長崎市にある市立の公共図書館である。
長崎市立図書館 Nagasaki City Library | |
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長崎市立図書館 外観 | |
施設情報 | |
前身 | 長崎市図書センター |
事業主体 | 長崎市 |
管理運営 |
長崎クロスライブラリー (図書館流通センターほか) |
開館 | 2008年(平成20年)1月5日 |
所在地 |
〒850-0032 長崎県長崎市興善町1-1 |
位置 | 北緯32度44分55秒 東経129度52分32秒 / 北緯32.74861度 東経129.87556度座標: 北緯32度44分55秒 東経129度52分32秒 / 北緯32.74861度 東経129.87556度 |
ISIL |
本館:JP-1002988 香焼図書館:JP-1002989 |
統計情報 | |
蔵書数 |
本館 48万冊 全館 102万冊(2012年時点) |
公式サイト | http://lib.city.nagasaki.nagasaki.jp/index.html |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
歴史
編集2008年(平成20年)1月5日、長崎市興善町(こうぜんまち)の新興善小学校跡地[1]に開館した。長崎駅・県庁・市役所・繁華街などから近い市の中心部、高台のオフィス街に位置する。この図書館の開館まで、日本の都道府県庁所在地のうち長崎市のみが市立図書館をもたなかった[2][※ 1]。この図書館の開館により、これまで長崎市の公民館図書室の中心となってきた長崎市図書センター[※ 2]は休館となった。開館後は1年間で入館者数118万人、貸出冊数163万点を記録している[3]。
長崎市立図書館は日本で4番目、九州では初めてPFI方式で建設された図書館である[3][※ 3]。入札には三菱商事グループ(図書館運営:紀伊國屋書店)、九州電力グループ(同:日版図書館サービス・アシスト)、鹿島TRCグループ(同:図書館流通センター(TRC))の3者が参加し[4]、鹿島TRCグループが落札した[4]。総事業費は約103億円[4]となっており、これは三菱商事グループや九州電力グループのプランとは20億円近い差があった[4]。建設・運営については鹿島建設、上滝、長崎図書納本協同組合、図書館流通センター、富士通、太平ビルサービス、長崎菱興サービス、西日本菱重興産、三菱地所設計、安井建設設計事務所によって特別目的会社「長崎クロスライブラリー」を設立、これにあたっている。「図書館」の運営については図書館流通センターが15年契約(2022年まで)で委託されている[4]。
施設構造
編集地下1階、地上4階の鉄筋コンクリート構造の建物で敷地面積5,887平方メートル[3]、延べ床面積11,659平方メートル[3]。地下は64台分の駐車場、1階と2階のメインフロアが図書館となっており3階には事務室と書庫が、4階には自動化書庫がある[5]。図書館のほかホールや集会施設と一体的に運営されており原子爆弾の被災後に救護所として使用されていた場所であること[1]から、建設に際して市から条件として提示されていた[1]「救護所メモリアル」も併設されている。図書館とコミュニティ施設と救護所メモリアルは建物全体を1階で十字に分割する通路「クロスロード」で隔てられ、内部でそれぞれが独立した構造になっている。
55万冊収容可能[6]な「自動化書庫」を備え、蔵書収容能力は全体で80万冊[3]となっている。閲覧室(1階・2階)の座席数はスツールを除いて380席[3]。蔵書にはICタグが付けられており自動貸出機や盗難防止のゲートのほか、計画時には日本初となる予定であった(実際にはさいたま市立中央図書館が日本初となった)「自動仕分機」を設置している。建物の前面はガラス張りで、「緑化ルーバー」という植栽ポットを設置しテイカカズラなど[7]3種類のつる植物を植えてある(壁面緑化)。屋上の一部も緑化されているほか、太陽電池も設置されている。
サービス
編集統計
編集名称 | 延べ 床面積 (m2) |
蔵書冊数 (うち図書室等) |
雑誌 購入種数 |
個人貸出 冊数 (うち図書室等) |
団体貸出 冊数 |
登録 利用者数 |
職員数 |
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長崎市立図書館 | 11,659 | 977,000 (496,000) |
458 | 2,222,000 (610,000) |
12,000 | 97,000 | 専任 6 委託・派遣 73 |
長崎市香焼図書館 | 609 | 44,000 | 5 | 28,000 | 3,000 | 1,000 | 専任 1 兼任 2 非常勤・臨時 3 |
注釈
編集出典
編集- ^ a b c 小川俊彦 2009, p.106
- ^ 『図書館年鑑 2009』、57頁。
- ^ a b c d e f 小川俊彦 2009, p.103
- ^ a b c d e 『現代の図書館 Vol.47 No.2』、105頁。
- ^ 小川俊彦 2009, p.112
- ^ 小川俊彦 2009, p.113
- ^ 長崎市立図書館の緑化(屋上緑化のすべて~ROOFSOIL(ルーフソイル))
- ^ “第13回公共建築賞優秀賞の決定について” (PDF). 公共建築協会 (2012年5月16日). 2012年6月14日閲覧。
- ^ a b 長崎市立図書館・図書室一覧(各図書室の開館時間や休館日等の案内) - 長崎市立図書館ウェブサイト
参考文献
編集- 小川 俊彦「長崎市立図書館の建設と運営」『現代の図書館』第47巻第2号、日本図書館協会、2009年6月、103-119頁、ISSN 00166332、NAID 40016610246。
- 日本図書館協会 図書館年鑑編集委員会(編)『図書館年鑑 2009』日本図書館協会、2009年。ISBN 9784820409021。 NCID BN00193384。
- 日本図書館協会 図書館調査事業委員会(編)『日本の図書館 統計と名簿 2008』日本図書館協会、2009年。ISBN 9784820408192。 NCID BN06340561。
- 長崎市立図書館パンフレット
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト 長崎市立図書館
- 長崎市立図書館 (NagasakiCityLibrary) - Facebook
- 長崎市立図書館 (@NagasakiCityLib) - X(旧Twitter)