鐘紡前駅

かつて兵庫県神戸市兵庫区にあった日本国有鉄道の駅

鐘紡前駅(かねぼうまええき)は、かつて兵庫県神戸市兵庫区にあった、日本国有鉄道山陽本線和田岬線)のである。1962年昭和37年)3月1日に廃止された。

鐘紡前駅
廃止後のホーム(1984年)
かねぼうまえ
Kanebōmae
兵庫 (1.6 km)
(1.1 km) 和田岬
地図
所在地 神戸市兵庫区材木町
北緯34度39分34.8秒 東経135度10分6.3秒 / 北緯34.659667度 東経135.168417度 / 34.659667; 135.168417座標: 北緯34度39分34.8秒 東経135度10分6.3秒 / 北緯34.659667度 東経135.168417度 / 34.659667; 135.168417
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 山陽本線支線(和田岬線
キロ程 1.6 km(兵庫起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1912年明治45年)4月16日[1]
廃止年月日 1962年昭和37年)3月1日[1]*
*1947年(昭和22年)頃より休止駅。後に廃駅
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概要

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和田岬線の、兵庫駅から1.6キロメートルの地点に存在した。

1912年明治45年)4月16日、当時近くに存在していた鐘淵紡績(現・クラシエ)兵庫工場への通勤の便を図って開設される。1945年昭和20年)、神戸大空襲などによって鐘紡兵庫工場は97%が罹災する打撃を受けて閉鎖となり、これに伴って鐘紡前駅も休止された。ちなみに、同工場は付属病院だけが残った。現在の神戸百年記念病院である。

休止の正確な年月日に関してははっきりとしていないが、時刻表1946年(昭和21年)12月号には駅が記載されており、1947年(昭和22年)6月号には記載されていないことから、この間に休止したのではないかとみられている。1962年(昭和37年)3月1日、正式に廃止された。

駅構造

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下り方向右手に単式ホーム1面1線を持つ地上駅であり、左手には側線が存在した。

歴史

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隣の駅

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日本国有鉄道
山陽本線(和田岬線)
兵庫駅 - 鐘紡前駅 - 和田岬駅

現状

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ホームは電化工事の際に撤去されたが、痕跡は残っている。その痕跡は車窓からもはっきりと確認することができる。

脚注

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  1. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、236頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 鉄道法規類抄追録 : [明治44年11月1日-45年4月20日]』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

参考文献

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  • 宮脇俊三編著『鉄道廃線跡を歩くV』、JTB、1997年、172-173頁

関連項目

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