鎌倉彫
木地を成形し、文様を彫り、漆を塗って仕上げた工芸品
略史と製法
編集鎌倉時代、陳和卿が中国の宋から彫漆の一種の堆朱を日本にもたらした。彫漆の特徴は漆を分厚く堆積させてから漆を彫刻して立体造形を生み出す製法である。これに対して、鎌倉彫は木地を彫刻した後、黒漆と朱、青、黄など色漆を塗り重ねて磨き仕上げる製法であり、製作工程が完全に異なる[2] 。鎌倉彫は仏師の康運(一説に、康円)が、堆朱のような立体的なデザインの仏具をより簡便に作るために生み出した漆器である。
脚注
編集- ^ “鎌倉彫”. かながわの名産100選. 神奈川県観光協会. 2013年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月5日閲覧。
- ^ "Carved lacquer and Lacquered sculpture". 神奈川県立歴史博物館. 2017年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。