鋼管通
鋼管通(こうかんどおり)は、神奈川県川崎市川崎区の町名。住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施され、1~5丁目が設けられている[5]。
鋼管通 | |
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町丁 | |
鋼管通1丁目付近の街並み。奥が製鉄所方面。 | |
北緯35度30分54秒 東経139度42分49秒 / 北緯35.515028度 東経139.713489度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 川崎区 |
地区 | 田島支所 |
人口情報(2024年(令和6年)6月30日現在[1]) | |
人口 | 5,536 人 |
世帯数 | 3,030 世帯 |
面積([2]) | |
0.421652734 km² | |
人口密度 | 13129.29 人/km² |
設置日 | 1938年(昭和13年) |
郵便番号 | 210-0852[3] |
市外局番 | 044(川崎MA)[4] |
ナンバープレート | 川崎 |
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地理
編集川崎区の西部に位置し、南北にやや長い町域を持つ。東は浜町1・2丁目、北は大島上町・追分町、西は田島町・小田栄2丁目、南は南渡田町に隣接する[6]。面積は418936.48m2[2]。
道路名称としての鋼管通りは、川崎駅東口から扇町方面に伸びる新川通りの追分交差点で南に分かれ、浜川崎駅方面へ伸びる街路である。通りの西側が1・3丁目、東側が2丁目。3丁目から市電通りを挟んだ南西側が4丁目となり、さらに産業道路を挟んだ南側が5丁目となる。1~4丁目には住宅が多く、鋼管通り・市電通り沿いには商店も立ち並ぶ。1丁目北部に日本鋼管病院、2丁目に川崎区役所田島支所、3丁目には川崎渡田郵便局がある。5丁目には中小の工場・住宅のほか川崎鶴見臨港バス浜川崎営業所、JR浜川崎駅の南武支線ホーム(鶴見線ホームは南渡田町に所在)、変電所などが所在する[6]。
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日本鋼管病院
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鋼管通り沿いの日帰り温泉。2021年に、銭湯からリニューアルした。
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臨港中学校前の歩道橋から追分方面を望む。
歴史
編集『新編武蔵風土記稿』に記された村名のうち、大島村・渡田村の各一部にあたる。1889年(明治22年)4月1日、町村制の施行により渡田村、大島村および周辺の村が合併して橘樹郡田島村が成立した[7]。1913年(大正2年)、旧渡田村若尾新田に日本鋼管の製鉄所が完成すると、職工は湿地帯の中を歩いて、技師や経営者は人力車で通勤した。1914年には鋼管新道が開通して通勤の問題が解決するとともに、周辺に鋼管住宅や商店が建つようになる[8]。
1923年(大正12年)6月1日に田島村は町制を施行し、田島町となる。1927年(昭和2年)4月には、田島町が川崎市に編入された。1937年に日本鋼管病院開院[9]。鋼管通の町名がついたのは1938年(昭和13年)で、当初は1~3丁目が設けられた[10]。1972年(昭和47年)4月1日には川崎市が政令指定都市に移行したことにより、川崎市川崎区鋼管通となる。1973年の住居表示実施の際には下の表のように複雑な町域の再編成が行われた。
1973年以降 | 1938年~1973年 |
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鋼管通1丁目 | 大島1丁目および、東渡田1~5丁目の各一部 |
鋼管通2丁目 | 鋼管通1・2丁目の各一部、浜町1・2丁目の各一部、東渡田4・5丁目の各一部 |
鋼管通3丁目 | 東渡田3・5丁目の各一部 |
鋼管通4丁目 | 東渡田3・5丁目の各一部および南渡田町の一部 |
鋼管通5丁目 | 東渡田3・5丁目の各一部および南渡田町の一部、鋼管通3丁目の一部 |
世帯数と人口
編集2024年(令和6年)6月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
鋼管通1丁目 | 1,115世帯 | 2,074人 |
鋼管通2丁目 | 748世帯 | 1,328人 |
鋼管通3丁目 | 677世帯 | 1,243人 |
鋼管通4丁目 | 463世帯 | 849人 |
鋼管通5丁目 | 27世帯 | 42人 |
計 | 3,030世帯 | 5,536人 |
人口の変遷
編集国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[11] | 6,094
|
2000年(平成12年)[12] | 5,894
|
2005年(平成17年)[13] | 6,079
|
2010年(平成22年)[14] | 6,190
|
2015年(平成27年)[15] | 6,016
|
2020年(令和2年)[16] | 5,638
|
世帯数の変遷
編集国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[11] | 2,470
|
2000年(平成12年)[12] | 2,445
|
2005年(平成17年)[13] | 2,599
|
2010年(平成22年)[14] | 2,695
|
2015年(平成27年)[15] | 2,720
|
2020年(令和2年)[16] | 2,789
|
学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[17][18]。
丁目 | 番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
鋼管通1丁目 | 1〜2番 | 川崎市立田島小学校 | 川崎市立渡田中学校 |
3~27番 | 川崎市立渡田小学校 | 川崎市立臨港中学校 | |
鋼管通2丁目 | 全域 | 川崎市立大島小学校 | |
鋼管通3丁目 | 全域 | 川崎市立渡田小学校 | |
鋼管通4丁目 | 全域 | ||
鋼管通5丁目 | 全域 |
事業所
編集2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[19]。
丁目 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
鋼管通1丁目 | 76事業所 | 1,696人 |
鋼管通2丁目 | 36事業所 | 292人 |
鋼管通3丁目 | 39事業所 | 266人 |
鋼管通4丁目 | 43事業所 | 510人 |
鋼管通5丁目 | 16事業所 | 249人 |
計 | 210事業所 | 3,013人 |
事業者数の変遷
編集経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[20] | 236
|
2021年(令和3年)[19] | 210
|
従業員数の変遷
編集経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[20] | 3,092
|
2021年(令和3年)[19] | 3,013
|
交通
編集鋼管通りには「鋼管病院前」「鋼管通2丁目」「臨港中学校前」の停留所があり、川崎駅前からの臨港バスが利用できる。市電通りの「鋼管通3丁目」バス停も、川崎駅前からの臨港バス・川崎市営バスが発着する。町の南端の浜川崎駅からJR南武支線・鶴見線も利用可能である。
その他
編集日本郵便
編集警察
編集町内の警察の管轄区域は以下の通りである[22][23][24]。
丁目 | 番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|---|
鋼管通1丁目 | 全域 | 川崎臨港警察署 | 鋼管通交番 |
鋼管通2丁目 | 全域 | ||
鋼管通3丁目 | 全域 | ||
鋼管通4丁目 | 全域 | ||
鋼管通5丁目 | 全域 |
脚注
編集- ^ a b “令和6年町丁別世帯数・人口 6月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年7月25日). 2024年8月16日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ a b “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- ^ a b “鋼管通の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “区別町名一覧表(川崎区)”. 川崎市市民文化局市民生活部戸籍住民サービス課 (2013年12月9日). 2021年3月30日閲覧。
- ^ a b (角川 1984, pp. 1075–1076)
- ^ (日本地名研究所 1991, pp. (川崎区域の町村名の推移 III))
- ^ (日本地名研究所 1991, pp. 43–44)
- ^ “沿革”. 日本鋼管病院. 2021年3月31日閲覧。
- ^ (角川 1984, p. 357)
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “川崎区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2016年4月5日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “川崎区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2016年4月5日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年2月10日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)”
- ^ “交番案内/川崎臨港警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年9月13日閲覧。
- ^ “令和5年度統合交番一覧” (PDF). 神奈川県警察. 2024年2月24日閲覧。 “神奈川県警察交番等整備基本計画の策定について”
- ^ “「神奈川県警察交番等整備基本計画」に伴い、鋼管通交番が浜町交番に統合されます。”. 神奈川県警察 (2023年8月29日). 2024年2月28日閲覧。
参考文献
編集- 『県別マップル14 神奈川県道路地図』昭文社、2020年、7,10頁。ISBN 978-4-398-62683-7。
- 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日、856,1080頁頁。
- 日本地名研究所『川崎の町名』川崎市、1991年3月31日。