鋸歯文
鋸歯文(きょしもん)とは、三角形を連鎖して表現した幾何学文様の1つ。鋸の歯状に並べたように見えることから命名された[1][2]。
中国の漢代の青銅器などにみられるため、日本には中国から渡来した可能性がある[1]。一方で縄文土器の段階で既に存在していたとする指摘も存在する[2]。
弥生時代以降になると様々な文物に用いられ、弥生土器や銅鐸、銅鏡、埴輪、瓦、古墳の壁面装飾などに見られる[1][2]。また、鋸歯文の中に平行線を刻んだり、彩色を施した文様も確認されている[1][2]。
脚注
編集参考文献
編集- 坂詰秀一「鋸歯文」『国史大辞典 4』(吉川弘文館 1984年) ISBN 978-4-642-00504-3
- 加納俊介「鋸歯文」『日本歴史大事典 1』(小学館 2000年) ISBN 978-4-095-23001-6