鈴木一誌

グラフィックデザイナー、映画批評家

鈴木 一誌(すずき ひとし、1950年昭和25年〉4月8日 - 2023年令和5年〉8月19日)は、日本グラフィックデザイナー映画批評家である。

すずき ひとし

鈴木 一誌
生誕 (1950-04-08) 1950年4月8日[1]
日本の旗 日本 東京都立川市[2]
死没 (2023-08-19) 2023年8月19日(73歳没)
日本の旗 日本東京都新宿区
職業 グラフィックデザイナー映画批評家
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経歴

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東京造形大学中退[1]杉浦康平事務所に12年間在籍したのち、1985年に独立[3]。1981年、第1回ダゲレオ出版評論賞を受賞する[4]。1998年、第29回講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞する[5]。1995年から1999年にかけて、『知恵蔵』のフォーマットをめぐる裁判が朝日新聞社とのあいだで行われ、2001年、その記録をまとめた『知恵蔵裁判全記録』が刊行される[6]。2001年より戸田ツトムとともに雑誌『d/SIGN』の責任編集にたずさわる[7]。2011年、土本典昭との編著『全貌フレデリック・ワイズマン アメリカ合衆国を記録する』が刊行される[8]。 『大辞泉』『昭和二万日の全記録』『鈴木清順全映画』『日本映画作品大事典』などの書籍のデザインを多く手がけた[9]。 2023年8月19日、誤嚥性肺炎のため死去[10]。73歳没。

著書

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単著

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  • 『ページと力 手わざ、そしてデジタル・デザイン』(青土社、2002年、増補新版2018年)
  • 『画面の誕生』(みすず書房、2002年)
  • 『重力のデザイン 本から写真へ』(青土社、2007年)
  • 『ブックデザイナー 鈴木一誌の生活と意見』(誠文堂新光社、2017年)

共編著

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  • 『想像力博物館』(作品社、1993年、荒俣宏・春井裕と共著)
  • 『知恵蔵裁判全記録』(太田出版、2001年、知恵蔵裁判を読む会と共編著)
  • 『映画の呼吸 澤井信一郎の監督作法』(ワイズ出版、2006年、澤井信一郎と共著)
  • 『全貌フレデリック・ワイズマン アメリカ合衆国を記録する』(岩波書店、2011年、土本典昭と共編著)
  • 『小川プロダクション『三里塚の夏』を観る 映画から読み解く成田闘争』(太田出版、2012年、編著、DVD付)
  • 『1969新宿西口地下広場』(新宿書房、2014年、大木晴子と共編著)
  • 『デザインの種 いろは47篇からなる対話』(大月書店、2015年、戸田ツトムと共著)
  • 『絶対平面都市』(月曜社、2016年、森山大道と共著)
  • 『ドキュメンタリー作家 王兵 現代中国の叛史』(ポット出版プラス、2020年、土屋昌明と共編著)

脚注

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  1. ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.287
  2. ^ 鈴木一誌”. みすず書房. 2014年4月21日閲覧。
  3. ^ ドキュメンタリー・コース講師紹介”. 映画美学校. 2014年4月21日閲覧。
  4. ^ 鈴木一誌 (すずき ひとし)”. 写真の会. 2014年4月21日閲覧。
  5. ^ 講談社出版文化賞 【ブックデザイン賞】 (過去の受賞者一覧)”. 講談社. 2014年4月21日閲覧。
  6. ^ インタビュー 鈴木一誌氏に聞く 『知恵蔵裁判全記録』 「思想的事件」の全貌”. ライン・ラボ (2001年2月). 2014年4月21日閲覧。
  7. ^ 講師インタビュー - 鈴木一誌”. ミームデザイン学校 (2010年2月5日). 2014年4月21日閲覧。
  8. ^ 前田晃一 (2011年9月). “今月の一冊 - 「全貌フレデリック・ワイズマン アメリカ合衆国を記録する」”. 神戸映画資料館. 2014年4月21日閲覧。
  9. ^ 読売新聞 2023年8月29日 28面
  10. ^ “鈴木一誌さん死去”. 朝日新聞. (2023年8月26日). https://www.asahi.com/articles/DA3S15725670.html 2023年8月26日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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