金色のコルダ ステラ・ミュージカル
『金色のコルダ ステラ・ミュージカル』(きんいろのコルダ ステラ・ミュージカル)は、ゲーム及びコミック「金色のコルダ」を原作とする日本のミュージカル作品。2010年1月16日に製作記者発表会が行われ[1]、2010年3月と7月から8月に公演が行われた[2][3]。
概要
編集主人公・日野香穂子は普通科と音楽科の2学科を設置している高等学校「星奏学院」の普通科に通う高校2年生。星奏学院内で音楽コンクールが開かれることになり、日野は音楽に関して素人であるにもかかわらず、なぜかコンクール参加者に選ばれてしまう。それは妖精リリが仕組んだことであった。リリは日野に、曲のメロディーさえ知っていれば弾くことのできる魔法のバイオリンを与え、音楽コンクールに参加させたのであった。物語の過程で築かれていく仲間との絆(友情・ロマンス・対立[4])を描いたミュージカルである[5][6]。
楽器を演奏するシーンがミュージカル中にあるが、出演者のほとんどは楽器演奏の経験が無い[7]。
公演
編集- トライアウト公演[2]
- 場所:シアター1010
- 日程:2010年3月12日
- 春公演[2]
- 場所:天王洲 銀河劇場
- 日程:2010年3月19日 - 24日
- 夏公演[3]
- 場所:ル テアトル銀座・新神戸オリエンタル劇場
- 日程:2010年7月16日 - 25日・7月31日 - 8月2日
キャスト
編集春公演及び夏公演のキャストを掲載する[8][9][10]。キャストはオーディションで選ばれ、「初々しさ」・「若々しさ」・イメージが原作のキャラクターに似ているという点が選考基準となった[4]。例えば、日野香穂子役の岡本あずさは「ピュアで透明感がある」ことから選考された[4]。
春公演 | 夏公演 | 役柄 | |
---|---|---|---|
日野香穂子(ダブルキャスト) | 森咲樹/岡本あずさ | 森咲樹/岡本あずさ | 主人公(ヒロイン[11])・星奏学院普通科2年 |
月森蓮 | 三上俊 | 三上俊 | 星奏学院音楽科2年 |
土浦梁太郎 | 高橋優太 | 高橋優太 | 星奏学院普通科2年 |
志水桂一 | 小関裕太 | 小関裕太 | 星奏学院音楽科1年 |
火原和樹 | 吉野晃一 | 吉野晃一 | 星奏学院音楽科3年 |
柚木梓馬 | 川村聖斗 | 川村聖斗 | 星奏学院音楽科3年 |
冬海笙子 | 笹丘明里 | 笹丘明里 | 星奏学院音楽科1年 |
天羽菜美 | 三好絵梨香 | 三好絵梨香 | 星奏学院普通科2年 |
金澤紘人 | 進藤学 | 安倍康律 | 星奏学院音楽教師 |
王崎信武 | 吉原シュート | 吉原シュート | 星奏学院音楽科OB |
リリ(ダブルキャスト) | 堀内まり菜/山内亜美 | 堀内まり菜/山内亜美 | 妖精「ファータ」 |
緑川彗 | 清水一希 | 清水一希 | 星奏学院普通科2年 |
松山千原 | 宮之脇佳織 | 宮之脇佳織 | 星奏学院普通科3年 |
竹田鉄代 | 吉野由利子 | 吉野由利子 | 星奏学院音楽科3年 |
梅沢富美子 | 土屋史子 | 土屋史子 | 星奏学院音楽科2年 |
庄司恵 | 城戸愛莉 | 城戸愛莉 | 星奏学院音楽科1年 |
樋賀昇 | 舟見和利 | 舟見和利 | 星奏学院副教頭 |
間山流次 | 東海林遼 | 渡航輝 | 星奏学院普通科3年 |
荻野小百合 | 斉藤レイ | 斉藤レイ | 星奏学院教頭 |
スタッフ
編集春公演 | 夏公演 | |
---|---|---|
作詞・脚本・演出 | カニリカ | カニリカ |
音楽 | 村松崇継 | 村松崇継 |
ミュージカル・ナンバー
編集春公演と夏公演では、物語の大筋は共通であるものの、多少の違いがある。ミュージカルナンバーについても、多少の違いがあるため、両者を分けて記載する[14][15]。
春公演
編集- 第1幕
- 「きずな〜コルダのテーマ」
- 「同じ空の下に生まれても〜音楽科 VS 普通科〜」
- 「アルジェントの奇跡」リリのテーマ
- 「花に香りがあるように」香穂子のテーマ
- 「チーム・コルダのテーマ」
- 「クロス・ユア・フィンガー」土浦梁太郎のテーマ
- 「Crescent Moon」月森蓮のテーマ
- 「KI・MO・CHI・E・UP」火原和樹のテーマ
- 「月森 VS 土浦」
- 「花に香りがあるように」香穂子のテーマ(デュエットバージョン)
- 第2幕
- 「それはメビウス」柚木梓馬のテーマ
- 「きずな〜コルダのテーマ」金澤バージョン
- 「ヴァイオリン・ロマンス〜コルダ愛のテーマ」デュエット
- 「きずな〜コルダのテーマ」志水バージョン
- 「花に香りがあるように」香穂子のテーマ
- 「花に香りがあるように」香穂子のテーマ(王崎バージョン)
- 「アルジェントの奇跡」リリのテーマ
- 「ヴァイオリン・ロマンス〜コルダ愛のテーマ」デュエット
- 「きずな〜コルダのテーマ」
- フィナーレ
- 「きずな〜コルダのテーマ」フィナーレバージョン
夏公演
編集- 第1幕
- 「きずな〜コルダのテーマ」
- 「同じ空の下に生まれても〜音楽科 VS 普通科〜」
- 「アルジェントの奇跡」リリのテーマ
- 「花に香りがあるように」香穂子のテーマ
- 「チーム・コルダのテーマ」
- 「Crescent Moon」月森蓮のテーマ
- 「KI・MO・CHI・E・UP」火原和樹のテーマ
- 「花に香りがあるように」香穂子&土浦デュエットバージョン
- 第2幕
- 「それはメビウス」柚木梓馬のテーマ
- 「きずな〜コルダのテーマ」金澤バージョン
- 「きずな〜コルダのテーマ」志水バージョン
- 「クロス・ユア・フィンガー」土浦梁太郎のテーマ
- 「涙のあとには」金澤&王崎デュエットバージョン
- 「花に香りがあるように」香穂子のテーマ 泣き崩れバージョン
- 「あらゆる音は命を持って」王崎信武のテーマ
- 「あらゆる音は命を持って」火原&柚木デュエットバージョン
- 「アルジェントの奇跡」リリのテーマ
- 「ヴァイオリン・ロマンス〜コルダ愛のテーマ」
- 「きずな〜コルダのテーマ」
- 「きずな〜コルダのテーマ」
- フィナーレ
- 「きずな〜コルダのテーマ」フィナーレバージョン
関連商品
編集CD
編集『金色のコルダ ステラ・ミュージカル』 | |
---|---|
サウンドトラック | |
リリース | |
ジャンル | サウンドトラック |
レーベル | アニプレックス |
『金色のコルダ ステラ・ミュージカル』は、本ミュージカルのサウンドトラック。主に村松崇継によるミュージカルナンバーを収録している。2010年7月14日にアニプレックスより発売された[16]。規格品番はSVWC-7694。
収録曲
編集以下特記なき場合は作詞:カニリカ、作曲・編曲:村松崇継である。#14-#24はBGM集、#25はボーナス・トラック[17]。
- きずな〜コルダのテーマ
- (歌:日野香穂子(岡本あずさ)/月森蓮(三上俊)/土浦梁太郎(高橋優太)/志水桂一(小関裕太)/火原和樹(吉野晃一)/柚木梓馬(川村聖斗)/金澤紘人(安倍康律)/王崎信武(吉原シュート)/冬海笙子(笹丘明里)/梅沢富美子(土屋史子)/教頭(斉藤レイ))
- 花に香りがあるように 香穂子のテーマ
- (歌:日野香穂子(岡本あずさ))
- Crescent Moon 月森蓮のテーマ
- (歌:月森蓮(三上俊))
- きずな〜コルダのテーマ 金澤バージョン
- (歌:金澤紘人(安倍康律))
- KI・MO・CHI・E・UP 火原和樹のテーマ
- (歌:火原和樹(吉野晃一))
- あらゆる音は命を持って 王崎信武のテーマ
- (歌:王崎信武(吉原シュート))
- それはメビウス 柚木梓馬のテーマ
- (歌:柚木梓馬(川村聖斗))
- 花に香りがあるように 香穂子&土浦デュエットバージョン
- (歌:日野香穂子(岡本あずさ)/土浦梁太郎(高橋優太))
- きずな〜コルダのテーマ 志水バージョン
- (歌:志水桂一(小関裕太))
- 涙のあとには 金澤&王崎 デュエットバージョン
- (歌:金澤紘人(安倍康律)/王崎信武(吉原シュート))
- クロス・ユアフィンガー 土浦梁太郎のテーマ
- (歌:土浦梁太郎(高橋優太))
- あらゆる音は命を持って 火原&柚木 デュエットバージョン
- (歌:火原和樹(吉野晃一)/柚木梓馬(川村聖斗))
- ヴァイオリン・ロマンス〜コルダ愛のテーマ
- (歌:日野香穂子(岡本あずさ)/月森蓮(三上俊))
- 金色のコルダのテーマ
- (作曲:コーエーテクモゲームス サウンド制作部、編曲:村松崇継)
- 花に香りがあるように ピアノソロVer.
- (作曲・編曲:村松崇継)
- ブリッジ「ガヴォット」
- (作曲:ゴセック、編曲:村松崇継)
- ブリッジ「ロマンス 第1番」
- (作曲:ベートーヴェン、編曲:村松崇継)
- 音楽への想い
- (作曲・編曲:村松崇継)
- ヴァイオリン・ロマンス〜コルダ愛のテーマ ピアノソロVer.
- (作曲・編曲:村松崇継)
- リリとの別れ
- (作曲・編曲:村松崇継)
- 願い
- (作曲・編曲:村松崇継)
- ブリッジ「リリとの別れ」
- (作曲・編曲:村松崇継)
- ブリッジ「きずな〜コルダのテーマ」
- (作曲・編曲:村松崇継)
- 愛のあいさつ
- (作曲:エルガー、編曲:村松崇継)
- 同じ空の下に生まれても〜音楽科VS普通科〜
- (歌:春公演#チーム/ライヴ・バージョン)
DVD
編集『ライブビデオ ネオロマンス・ステージ 金色のコルダ ステラ・ミュージカル』は、本ミュージカルのDVD化作品。2010年3月22日に天王洲 銀河劇場にて収録され、2010年6月30日にアニプレックスより発売された。限定版と通常版の2種あり、限定版の規格品番はKEBH-9011。通常版の規格品番はKEBH-1186。限定版は本編ディスクと、オフショット集や本公演のミニトークショーの模様などが収録された特典ディスクの2枚組。通常版は本編ディスク1枚のみ[18]。
DVDキャスト
編集- 日野香穂子:森咲樹
- リリ:堀内まり菜
ダブルキャストのキャストのみ記載。その他のキャストは#キャストの「春公演」を参照。
本編ディスク内容
編集数字はChapter数。たとえば、プロローグ〜奇蹟の始まり〜はChapter 1[19]。
- プロローグ〜奇蹟の始まり〜
- 音楽科 vs 普通科
- 魔法のヴァイオリン
- コンクール参加者はどんな人?
- ライバルとの出会い
- 頼もしい激励
- 音色に魅せられて
- 胸に秘めた苦悩
- 音楽を楽しもう!
- 秘密のピアニスト
- この指はヴァイオリンのために
- 行方不明の奏者
- 心で奏でるハーモニー
- 7人目の参加者
- 青春のドキドキ
- 微笑みの裏側
- 若き日の追憶
- とまどいの放課後
- 罪悪感にかられて…
- ニセモノのヴァイオリニスト
- 限界を超えた心
- もう1度顔を上げて
- 私の心を伝えに…
- ヴァイオリン・ロマンス
- かけがえのない絆
- エピローグ〜奇蹟の先に〜
- マルチ恋愛エピローグ〜月森 蓮〜
- カーテンコール
脚注
編集- ^ a b “岡本あずさ主演「金色のコルダ」ミュージカルに”. サンケイスポーツ (2010年1月16日). 2010年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月21日閲覧。
- ^ a b c 御簾納直彦 (2010年6月30日). “DVD「ネオロマンス・ステージ 金色のコルダ ステラ・ミュージカル」は本日発売。トライアウト公演公開ゲネプロの観劇レポートを掲載(4Gamer.net)”. Aetas株式会社. 2011年4月5日閲覧。
- ^ a b “公演概要アーカイブ”. 金色のコルダ ステラ・ミュージカル 公式サイト. 2011年2月20日閲覧。
- ^ 春公演パンフレット、2頁
- ^ 夏公演パンフレット、2頁
- ^ 斉藤碧 (2010年3月17日). “「ネオロマンス?ステージ 金色のコルダ ステラ・ミュージカル」のトライアウト公演レポート”. エキサイトアニメニュース. 2013年5月21日閲覧。
- ^ 春公演パンフレット、4頁-17頁
- ^ 夏公演パンフレット、4頁-16頁
- ^ a b “キャスト・スタッフアーカイブ”. 金色のコルダ ステラ・ミュージカル 公式サイト. 2011年4月5日閲覧。
- ^ “見た目は草食系!高橋優太「男らしい男になりたい」”. 日テレNEWS24. 日本テレビ放送網 (2010年1月16日). 2013年5月21日閲覧。
- ^ 春公演パンフレット、18頁-19頁
- ^ 夏公演パンフレット、17頁
- ^ 春公演パンフレット、20頁
- ^ 夏公演パンフレット、18頁
- ^ “お知らせアーカイブ”. 金色のコルダ ステラ・ミュージカル 公式サイト. 2011年4月5日閲覧。
- ^ CDブックレット、2頁・4頁-10頁
- ^ “ライブビデオ ネオロマンス・ステージ 金色のコルダ ステラ・ミュージカル”. 2011年4月5日閲覧。
- ^ DVDミニパンフレット、2頁
参考資料
編集- 『金色のコルダ・ステラ ミュージカル 春公演パンフレット』コルダミュージカル製作委員会、2010年3月。
- 『金色のコルダ・ステラ ミュージカル 夏公演パンフレット』コルダミュージカル製作委員会、2010年7月。
- 『金色のコルダ ステラ・ミュージカル』(ブックレット)2010年。
- 『ライブビデオ ネオロマンス・ステージ 金色のコルダ ステラ・ミュージカル』(ミニパンフレット)2010年。