金沢貨物ターミナル駅
金沢市にある貨物駅
金沢貨物ターミナル駅(かなざわかもつターミナルえき)は、石川県金沢市高柳町にある、日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅である。IRいしかわ鉄道線に属している。
金沢貨物ターミナル駅 | |
---|---|
駅社屋(2005年11月) | |
かなざわかもつターミナル Kanazawa Kamotsu Terminal | |
◄金沢 (2.6 km) (2.8 km) 森本► | |
右上は東金沢駅 | |
所在地 | 石川県金沢市高柳町5の1-1[1] |
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | IRいしかわ鉄道線 |
キロ程 |
2.6 km*(金沢起点) 米原から179.2 km |
電報略号 | サタ←キチ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 2003年(平成15年)6月12日[2][3] |
備考 | 貨物専用駅 |
石川県の鉄道貨物輸送の拠点駅で、県内で唯一定期貨物列車が発着する駅となっている[2]。
歴史
編集- 2003年(平成15年)6月12日:金沢駅の構内扱いの貨物取扱設備を移転、着発線荷役方式(E&S方式)に改造した上金沢駅より分離し開業[2][3][4]。
- 2015年(平成27年)3月14日:北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間開業に伴う北陸本線の経営分離により、路線の所属会社がIRいしかわ鉄道に変更。
- 2017年(平成29年)1月19日:JR貨物・アサヒビール・キリンビール・日本通運と共同で、吹田貨物ターミナル駅から当駅までの鉄道コンテナ輸送を開始[5][6][7]。
- 当駅を中継し、日本通運金沢支店専光寺物流センター(金沢市専光寺町)で保管し各顧客へ配送するシステムで、2017年1月より石川県向けに開始した[8]。
取扱貨物
編集駅構造
編集着発線5線のうち[10]、コンテナホームと直結した2線をE&S方式として採用している[2][4]。その他、到着線と4本の貨物側線、電気機関車用の留置線2線を有する[10]。
また営業窓口であるJR貨物金沢支店(金沢市高柳町10の1-4)を併設する[11]。
駅周辺
編集- 西日本旅客鉄道(JR西日本)金沢総合車両所(運用検修センター)
- IRいしかわ鉄道
- 西日本ジェイアールバス金沢営業所
- イータウン金沢 - ショッピングモール
- 高柳簡易郵便局
- 高柳町ふれあい広場 - 当貨物ターミナル駅に沿って建つマンションの間に設けられた小さな公園。
- 石川県道200号向粟崎安江町線 - 当貨物ターミナル駅の中央に跨線橋(陸橋)が架かる。通称は「東インター大通り」である。
- 高柳跨線橋 - 当貨物ターミナル駅と東金沢駅の間に架かる跨線橋(陸橋)。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ 『2021鉄道貨物時刻表』鉄道貨物協会、2021年3月13日、203頁。
- ^ a b c d 川島 2010, p. 47.
- ^ a b 「鉄道記録帳2003年6月」『RAIL FAN』第50巻第9号、鉄道友の会、2003年9月1日、17頁。
- ^ a b 「積み降ろし2時間短縮 金沢貨物ターミナル駅開業」『北國新聞』朝刊2003年6月13日、3面。
- ^ 『アサヒビール、キリンビール 物流分野における協業拡大 金沢に共同配送センターを開設、鉄道コンテナ路線を共同利用』(プレスリリース)アサヒビール、2017年1月19日 。2021年10月17日閲覧。
- ^ “JR貨物、アサヒ・キリン商品の関西~北陸間輸送に協力 - 空コンテナを活用”. マイナビニュース (2016年7月27日). 2021年10月17日閲覧。
- ^ “アサヒとキリン、関西から北陸へビール共同輸送 JR貨物と日通が協力”. 産経ニュース. (2016年7月27日) 2021年10月17日閲覧。
- ^ 日本貨物鉄道関西支社四国支店 (2018年1月24日). “トラックドライバー不足時代に対応する鉄道貨物輸送サービス” (PDF). 国土交通省四国運輸局. p. 16. 2021年10月17日閲覧。
- ^ a b 木村 2020, p. 76.
- ^ a b 川島 2010, p. 13-14.
- ^ エリア別サービス案内 関西支社 - 日本貨物鉄道
参考文献
編集- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』講談社、2010年9月20日。ISBN 978-4-06-270066-5。
- 木村雄一『日本貨物鉄道地図鑑』平凡社、2020年3月28日。ISBN 978-4-582-94597-3。