金正官
金 正官(金 正寛、キム・ジョングァン、朝鮮語: 김정관)は、朝鮮民主主義人民共和国の軍人、政治家、国防省第1副相。朝鮮人民軍における軍事称号(階級)は大将。
金正官 김정관 | |
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所属政党 | 朝鮮労働党 |
最高人民会議代議員 | |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2009年3月8日 - |
最高指導者 |
金正日(1994年 - 2011年) 金正恩(2011年 - ) |
朝鮮労働党中央委員会政治局員 | |
在任期間 | 2021年1月10日 - 2021年6月29日 |
総書記 | 金正恩(2021年 - ) |
在任期間 | 2020年11月 - 2021年6月29日 |
国務委員会委員長 | 金正恩(2016年 - ) |
在任期間 | 2020年4月12日 - 2021年9月29日 |
委員長 | 金正恩(2016年 - ) |
在任期間 | 2019年12月28日 - |
委員長 | 金正恩(2012年 - ) |
その他の職歴 | |
朝鮮労働党中央委員会政治局員候補 (2019年12月28日 - 2021年1月10日 2021年6月29日 -) | |
人民武力相 (2019年12月 - 2020年11月) | |
朝鮮労働党中央委員会委員 (2016年5月9日 - ) |
金正官 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 김정관 |
発音: | キム・ジョングァン |
人民武力省次官、人民武力相、国防相、朝鮮労働党中央委員会政治局員、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員を歴任した。
経歴
編集生年月日や出生地など詳しいことはわかっていない。
2018年5月26日に元山葛麻海岸観光地区を現地指導した金正恩党委員長(国務委員長)に同行している。この時は人民武力省次官で階級は中将だったとされ、軍の建設部門を統括した[1]。
2019年12月に開催された朝鮮労働党中央委員会第7期第5回総会で党中央委員会政治局員候補に補選された。
2020年1月には努光鉄の後任として人民武力相に就任し、大将に昇進したことがわかった[2]。この人事は、金正恩が推進した元山葛麻海岸観光地区などの建設事業を実行したことに満足したためとされる[3]。
2020年4月12日の最高人民会議第14期第3回会議で国務委員会委員に選出された[4]。同年11月に人民武力省が国防省に改名すると[5]、そのまま国防相に転じた。
2021年1月5日から開催された朝鮮労働党第8次大会で中央委員会委員に再選され[6]、1月10日に開催された党中央委員会第8期第1回総会で党中央委員会政治局員、党中央軍事委員会委員に選出された[7]。
同年2月24日に開かれた党中央軍事委員会第8期第1回拡大会議で朝鮮人民軍次帥称号の授与が決定された[8]。
しかし、2021年6月29日の第8期第2回党政治局拡大会議で党政治局常務委員・元帥の李炳哲と軍総参謀長・元帥の朴正天が批判された事件に連座していたことで国防相を解任(後任の国防相には社会安全相の李永吉が就任)され、政治局員から政治局員候補に降格された[9][10]。また、同年9月29日に開催された最高人民会議第14期第5回会議で国務委員会委員から召還(解任)された[11]。
2022年2月12日に行われた平壌市和盛地区1万世帯住宅建設の着工式の報道にて、国防省第1副相への就任が確認された。 同年4月14日、金正恩党中央軍事委員長の命令により、大将に昇格した[12]。
脚注
編集- ^ “金正恩氏、元山葛麻海岸観光地区の建設場を現地指導”. デイリーNKジャパン. (2018年5月26日)
- ^ “北朝鮮、人民武力相に金正官氏…リゾート・タワマン建設など指揮”. デイリーNKジャパン. (2020年1月23日)
- ^ “北 김정관 인민무력상 임명, 김정은 집권 후 벌써 8번째” (朝鮮語). 中央日報. (2020年1月22日)
- ^ 김태균 (2020年4月13日). “北朝鮮が最高人民会議開催 李外相らを国務委員に=正恩氏は出席せず”. 聯合ニュース. 2020年4月13日閲覧。
- ^ “金正恩氏、「大元帥」に格上げ可能性 体重も大幅増”. 産経新聞. (2020年11月3日) 2020年12月30日閲覧。
- ^ 북, 8차 당대회서 김정은 위원장 당 총비서로 추대 統一ニュース 2021年1月11日
- ^ 金与正氏、政治局委員候補から降格…北朝鮮党大会 デイリーNKジャパン 2021年1月11日
- ^ 「規律の確立は軍の存亡に関わる」金正恩氏、軍事委員会で指摘 デイリーNK 2021年2月25日
- ^ 辺真一 (2021年7月8日). “政治局常務委員は解任されたが、粛清を免れた李炳哲元帥! 朴正天軍総参謀長も健在が確認!”. 2021年7月8日閲覧。
- ^ 辺真一 (2021年7月16日). “韓国で5年前に「処刑された」と報道された軍人が国防相に就任!”. 2021年7月18日閲覧。
- ^ “조선민주주의인민공화국 최고인민회의 제14기 제5차회의 2일회의 진행(朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第5次会議の2日目会議の開催)”. 労働新聞. (2021年9月30日). オリジナルの2021年10月1日時点におけるアーカイブ。 2021年9月30日閲覧。
- ^ “朝鮮中央通信 | 記事 | 党中央軍事委委員長が指揮メンバーの軍事称号を上げることを命令”. www.kcna.kp. 2022年4月15日閲覧。
朝鮮民主主義人民共和国
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