野村 万禄(のむら まんろく)は狂言方和泉流野村万蔵家の名跡。当世で二世。

初世

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初世野村万禄

二世

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二世野村 万禄(にせい のむら まんろく、1966年昭和41年) 4月5日-)は狂言方和泉流能楽師。社団法人日本能楽会会員(重要無形文化財総合指定保持者)。萬狂言九州支部代表。公益社団法人能楽協会本部理事 兼 九州支部支部長

のむら まんろく
野村 万禄
(二世)
本名 吉積 史高(よしづみ ふみたか)
生年月日 (1966-04-05) 1966年4月5日(58歳)
出身地 東京都
身長 177 cm
職業 狂言方和泉流能楽師
活動期間 1973年 -
活動内容 舞台
著名な家族 祖父:六世野村万蔵
伯父:野村萬(七世野村万蔵
伯父:二世野村万作
伯父:野村四郎(野村幻雪)
従兄:八世野村万蔵(五世野村万之丞)
従兄:九世野村万蔵
従兄:二世野村萬斎
従甥:野村太一郎
従甥:六世野村万之丞
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人物

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六世野村万蔵の孫。六世万蔵長女・華子の長男として生まれる。弟子に吉住講。 伯父の初世野村萬(七世野村万蔵の隠居名)に師事。福岡市在住。

2000年、万蔵家当主である従兄・五世万之丞(八世野村万蔵追贈、伯父・萬の長男)の勧めにより、野村万蔵家の別家である「野村万禄家」を50年ぶりに再興。二世野村万禄を襲名。以降は別家として五世万之丞(八世万蔵)を支えた。

2004年に五世万之丞(八世万蔵)が死去した後は五世万之丞の弟の九世野村万蔵(従兄 、伯父・萬の次男)を支えている。

福岡県を中心として九州5県に稽古場を開設するなど、一般にも門戸を開き、狂言の普及・指導に努めている。

福岡能楽協議会副会長。

福岡教育大学筑紫女学園大学福岡女子短期大学大分大学などで講師を勤めている。

略歴

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  • 1973年:小舞「雪山」 - 初舞台
  • 1977年:「痺(しびり)」 - 初シテ 
  • 1987年:能「翁」 - 面箱披キ
  • 1991年:「奈須与一語」 - 披キ
  • 1992年:「三番叟」 - 披キ
  • 1995年:「釣狐」 - 披キ
  • 1996年:新作狂言「死神」 - 文化庁芸術祭優秀賞受賞(従兄の八世万蔵による新作)
  • 1998年:「金岡」 - 披キ
  • 1999年:新作狂言「赤頭巾」「白雪姫」 - 文化財特別推薦特別賞受賞、ユニセフ特別賞受賞
  • 2000年:「花子」 - 披キ、二世野村万禄襲名
  • 2002年 : NHK大河ドラマ「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」出演
  • 2003年:「木六駄」 - 披キ
  • 2010年 : 福岡県文化賞奨励部門受賞
  • 2013年:FBS福岡放送制作ドラマ「秘密」出演 (主人公の父親)

     FBS福岡放送 めんたいワイド コメンテーター (〜2015年)

  • 2014年:劇団ショーマンシップ 「亀井南冥伝」 友情出演 (奴国王役)
  • 2022年 : 能楽協会本部理事兼九州支部長就任