野口啓祐
日本の英文学者
略歴
編集早稲田大学英文専攻卒業、上智大学外国語学部英語学科教授を務めた。
カトリック作家のグレアム・グリーン、またマルティン・ブーバーなどユダヤ系の思想家を研究、翻訳した。
翻訳
編集- 『人間の法則 キリスト教的人間学要説』(ソワニヨン、ルーベルト・エンデルレ書店) 1946年
- 『キリスト教と近代文化』(ヨゼフ・ロゲンドルフ、弘文堂、アテネ文庫) 1948年
- 『カトリシズム』(ロゲンドルフ、弘文堂、アテネ文庫)1949年
- 『一英国人の見たる日本及日本人』(トマス・ライエル、創元社) 1950年
- 『ドストイエフスキー ヒューマニズムの悲劇』(リュバック、筑摩書房) 1952年
- 「コロンブスの夢」(サルヴァドール・デ・マダリアガ、筑摩書房、世界ノンフィクション全集19) 1961年
- 『幸福の条件』(C・リイヴェー、中央出版社、心理学叢書) 1961、のち新版 1975年
- 『グレアム・グリーン 愛と罪の作家』第2部(グレアム・グリーン、編訳、南窓社) 1966年
- 『勝利』(ジョゼフ・コンラッド、野口勝子共訳、筑摩書房、世界文学大系) 1967年
- 『愛と死のパンセ』(シモーヌ・ヴェーユ、南窓社) 1969、のち新版1979 / 1996年1月
- 『ジョウゼフ・コンラッド 暗黒の形而上学をたずねて』(フレデリック・R・カール、野口勝子共訳、北星堂書店) 1974年
- 『グレアム・グリーン研究』(F・クンケル他、南窓社) 1974年
クリストファー・ドーソン
編集- 『ヨーロッパの形成』(クリストファー・ドーソン、冨山房) 1944年
- 『中世紀の基督教』(クリストファー・ドウソン、エンデルレ書店) 1948年
- 『中世文化史』(ドウソン、元々社) 1956年
- 『中世のキリスト教と文化』(C・ドウソン、新泉社) 1969年、再版1979年 / 新版1996年2月
- 『ヨーロッパの形成 ヨーロッパ統一史叙説』(C・ドウソン、創文社 名著翻訳叢書) 1988年7月。熊倉庸介・草深武による改訂訳
ニコライ・ベルジャーエフ
編集- 『共産主義の問題』(ニコライ・ベルヂャーエフ、現代教養文庫) 1954年
- 『現代世界に於ける人間の運命』(ベルヂャーエフ、筑摩書房) 1951、のち現代教養文庫 1957年
- 『愛と実存 霊の国セザルの国』(ニコライ・ベルジャーエフ 筑摩書房) 1954、のち『ベルジャーエフ著作集6』、白水社) 1960年
- 『人間の運命』(ベルジャーエフ、白水社、ベルジャーエフ著作集3) 1966年
マルティン・ブーバー
編集- 『孤独と愛 我と汝の問題』(マルティン・ブーバー、創文社) 1958年、のち新版1979年 / 1993年、のち講談社学術文庫 2021年8月
- 『対話の倫理』(ブーバー、創文社) 1967年
- 『人間悪について』(ブーバー、南窓社) 1968年
脚注
編集- ^ 『昭和物故人名録 : 昭和元年~54年』日外アソシエーツ、1983年、p.382。
参考
編集- 故野口啓祐教授を悼む〔含 略歴・業績〕羽鳥富美雄「上智大学外国語学部紀要」10(1975年)