野口哲哉
香川県出身の現代美術家
野口 哲哉(のぐち てつや、1980年 - )は、香川県出身の現代美術家。香川県立高松工芸高等学校を経て[1]2003年広島市立大学芸術学部油絵科卒業、2005年同大学院修了[2]。
鎧兜を着た人物をモチーフに、立体作品や絵画を制作している。作品は一見古びて見えるが、樹脂やアクリルなど現代的な素材で作られている[3]。リアルな佇まいにペーソスやユーモアが入り混じった作風が特徴[4]。作品には古典の引用や歴史の読み解きが頻繁に現われ、制作活動には学術的な一面もある[5]。
主な個展
編集- 2008年「野口哲哉展」/TCAF2008
- 2011年「野口哲哉展」/ギャラリー玉英
- 2014年「野口哲哉展―野口哲哉の武者分類図鑑―」/練馬区立美術館/アサヒビール大山崎山荘美術館
- 2015年「The HISTORICAL ODYSSEY」/羽田空港 国際線ターミナル
- 2015年「SLEEP AWAY」/アートフェア東京2015
- 2015年「野口哲哉ノ作品展 別世界旅行」/ギャラリー玉英
- 2016年「Human silhouette」/アートフェア東京2016
- 2016年「Antique Human」/ギャラリー玉英
- 2017年「ドローイング展 〜鎧と鉛筆〜」/ギャラリー玉英
- 2017年「作品展 armored neighbor 〜鎧を着た隣人〜」/ギャラリー玉英
- 2018年「中世より愛をこめて」/ポーラミュージアムアネックス
- 2019年「鎧ノ中デ - 富山編 -」/森記念秋水美術館
- 2019年「This is not a Samurai」/Arsham Fieg Gallery
- 2021年「This is not a Samurai」/高松市美術館/群馬県立館林美術館/刈谷市美術館/山口県立美術館
主なグループ展
編集- 2007年「現代アーティストによるLE MONDE DE COCO―ココの世界」/シャネルネクサスホール
- 2008年「アートフェア東京」以降毎年出品
- 2009年「Parabiosis」/Soka Art Center(台湾の「索卡芸術」)
- 2009年「医学と芸術:生命(いのち)と愛の未来を探る」/森美術館
- 2010年「BASARA」展/スパイラルガーデン
- 2015年「茶の湯 釜の美」/泉屋博古館 分館
- 2016年「再発見!ニッポンの立体」/群馬県立館林美術館/静岡県立美術館/三重県立美術館
- 2017年「CROSS POINT 交差する視線ー20の表現」/香川県立ミュージアム
- 2018年「集え!英雄豪傑たち 浮世絵、近代日本画にみるヒーローたち」/横須賀美術館
- 2020年「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」/サントリー美術館
その他の活動
編集出版
編集- 2014年「野口哲哉ノ作品集 侍達ノ居ル処。」/青幻舎 (ISBN 978-4-86152-429-5)
- 2017年より 隔月刊誌「猫びより」/辰巳出版 見開きコラム「昔の猫、昔の人」連載中
- 2018年「野口哲哉作品集 〜中世より愛をこめて〜 From Medieval with Love」/求龍堂 (ISBN 978-4763018182)
関連人物
編集- 藤本正行 「侍達ノ居ル処」に寄稿
脚注
編集- ^ 人間の普遍的な姿描く 鎧姿の武者彫刻など180点 野口哲哉展 高松市美で来月6日からCOOL KAGAWA 2021年1月28日
- ^ ギャラリー玉英 ーARTISTS 野口哲哉 CV Statement
- ^ 野口哲哉, 『侍達ノ居ル処』, 2014, 青幻舎 145頁「作品リスト」参照 (ISBN 978-4-86152-429-5)
- ^ nebula なぜ侍の標本を作るのか。現代美術家・野口哲哉の自然観に迫る ー現実を知るためのユーモア, ー生命が纏う哀愁
- ^ nebula なぜ侍がヘッドフォンを付けるのか。現代美術家・野口哲哉のリアリズムに迫る ー常識への信頼