重嬰イ

重嬰イ（じゅうえいイ）は西洋音楽の音名のひとつ。イの楽譜上の位置を変えずに半音上げた嬰イからさらに半音（イの楽譜上の位置を変えずに全音）上げた音であり、楽譜ではイに（重嬰記号）を付けて表す。各調の中で、この音を音階の中に含む調はない。

重嬰イ

各言語での名称
英語	A-double-sharp
独語	Aisis
仏語	La double dièse
伊語	La doppio diesis
異名同音
ロ・変ハ
音階上の位置

各オクターブの重嬰イ

オクターブ表記				周波数	MIDI Note No.	譜例	備考
国際式	英式	独式	日本式
A-1	A3	Aisis3	下三点重嬰い	15.43385316Hz	11
A0	A2	Aisis2	下二点重嬰い	30.86770633Hz	23		5弦ベース、6弦ベース、7弦ベースの第5、6、7弦の実音(最低音?)、5弦コントラバスの最低音の実音、通常のハープの最低音の実音
A1	A1	Aisis1	下一点重嬰い	61.73541266Hz	35	*	7弦ギターの第7弦の実音
A2	A	Aisis	重嬰い	123.47082531Hz	47	*
A3	a	aisis	重嬰イ	246.94165063Hz	59	*	6弦ギター、7弦ギターの第2弦の実音
A4	a1	aisis1	一点重嬰イ	493.88330126Hz	71	*
A5	a2	aisis2	二点重嬰イ	987.76660251Hz	83	*
A6	a3	aisis3	三点重嬰イ	1975.53320502Hz	95	*
A7	a4	aisis4	四点重嬰イ	3951.06641005Hz	107
A8	a5	aisis5	五点重嬰イ	7902.1328201Hz	119		スチュアート・アンド・サンズの108鍵のピアノの最高音

• 上記のオクターブ表記の国際式は科学的ピッチ表記法とよばれており、それ以外はヘルムホルツ式ピッチ表記法とよばれている。
• 一部の楽器製造会社では、国際式より1小さい数字が使われている。
• オクターブの範囲はMIDIで表現できる範囲。
• 周波数は、A4（一点イ）=440Hz、十二平均律としたときの概算である。