都留康
都留 康(つる つよし、1954年 - )は、日本の経済学者。専門は、労働経済学・労使関係論・人的資源論。一橋大学名誉教授。一橋大学経済研究所教授、カリフォルニア大学バークレー校経済学部フリーマン招聘教授等を務めた。Emerald Literati Network Awards for Excellence、進化経済学会賞受賞。
人物・経歴
編集福岡県生まれ[1]。父は都留大治郎九州大学名誉教授[2]。1982年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学[3]。高須賀義博ゼミ出身[4]。2002年『労使関係のノンユニオン化: ミクロ的・制度的分析』により審査員大橋勇雄、尾高煌之助、中馬宏之で一橋大学博士(経済学)[5][6]。
1982年一橋大学経済研究所専任講師。マサチューセッツ州立大学経済学部客員研究員、オスナブリュック大学社会科学部招聘研究員を経て、1985年一橋大学経済研究所助教授。マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院客員研究員を経て、1995年一橋大学経済研究所経済体制研究部門教授。ノースウェスタン大学歴史学部研究員、カリフォルニア大学バークレー校経済学部フリーマン招聘教授、ニューサウスウェールズ大学経済学部リサーチフェローを経て、2015年一橋大学経済研究所・経済・統計理論研究部門教授。2018年定年退職、特任教授[3]、名誉教授[7]。
専門は労働経済学、労使関係論、人的資源論[8][9]。"Incentives and gaming in a nonlinear compensation scheme: evidence from North American auto dealership transaction data"でEmerald Group Publishing 2016 Emerald Literati Network Awards for Excellenceを受賞[10][11]。東京都公衆浴場対策協議会会長[12]、厚生労働省東京地方最低賃金審議会会長[13]、富士通マーケティングアドバイザー[14] なども務めた。
著作
編集- 『生産システムの革新と進化―日本企業におけるセル生産方式の浸透』(編著)日本評論社 2001年 ISBN 978-4535550995
- 『デジタル化時代の組織革新』(尾高煌之助と共編)有斐閣 2001年 ISBN 978-4641161160
- 『労使関係のノンユニオン化: ミクロ的・制度的分析』東洋経済新報社 2002年 ISBN 978-4492260661
- 『選択と集中: 日本の電機・情報関連企業における実態分析』有斐閣 2004年 ISBN 978-4641162174
- 『日本企業の人事改革』(阿部正浩,久保克行と共著)東洋経済新報社 2005年 ISBN 978-4492260739
- 『世界の工場から世界の開発拠点へ』(守島基博と共編著)東洋経済新報社 2012年 ISBN 978-4492522042
- 『製品アーキテクチャと人材マネジメント』岩波書店 2018年 ISBN 978-4000099264
- 『お酒の経済学:日本酒のグローバル化からサワーの躍進まで』中公新書 2020年 ISBN 978-412102599-9
- 『お酒はこれからどうなるか: 新規参入者の挑戦から消費の多様化まで』平凡社新書 2022年 ISBN 978-458286009-2
訳書
編集- サミュエル・ボウルズ『アメリカ衰退の経済学 : スタグフレーションの解剖と克服』(磯谷明徳と共訳)東洋経済新報社 1986年 ISBN 978-4492311622
脚注
編集- ^ 2020 07/31 著者に聞く 『お酒の経済学』/都留康インタビュ 中公新書
- ^ 黒木龍三先生の人と学問 立教經濟學研究,73(2),261-287 (2019-10)
- ^ a b 「都留 康(ツル ツヨシ)」 一橋大学
- ^ 吉原直殻 「マルクス主義と規範理論 (1)」
- ^ 一橋大学 , 博士 (経済学) , 乙第272号 , 2002-12-11
- ^ [1]
- ^ 平成29年度 第14回 教育研究評議会議事要録 一橋大学
- ^ 「第8回労働調査セミナー (2004年9月16日開催)」 労協調
- ^ 「都留 康 TSURU, Tsuyoshi」 一橋大学経済研究所
- ^ 「都留 康(ツル ツヨシ)」 一橋大学
- ^ [2] researchmap
- ^ 「公衆浴場入浴料金の統制額の据置きについて」 東京都
- ^ [3] 厚生労働省
- ^ 「第01回 人事のしくみを変える」 富士通マーケティング