郷原古統
郷原 古統(ごうばら ことう、1887年8月8日 - 1965年4月6日)は、日本統治時代の台湾で活躍した日本の画家、美術教育者。本名は郷原藤一郎。
経歴
編集長野県東筑摩郡広丘村(現塩尻市)出身。堀江家に生まれ、伯父で広丘村村長の郷原保三郎の養子となる。母方の従兄弟に歌人の太田水穂がいた。旧制松本中学(現長野県松本深志高等学校)を経て、1907年に東京美術学校日本画科に首席入学し、図画師範科に転じて寺崎広業に師事し、1910年に卒業。京都で美術教師として教壇に立った後、1917年に台湾に渡り、旧制台中中学校に赴任する。1927年に設立された台湾美術展覧会で創立委員や審査員を務めた。1932年に「栴檀社」を主宰し、多くの門弟を育成した。1936年に父の住む兵庫県芦屋市に帰国し、1946年に塩尻に帰郷した。1962年には台湾時代の門弟によって郷里に顕彰碑が建立された。
作品
編集参考文献
編集- 『長野県歴史人物大事典』、郷土出版社、1989年
- 森美根子、『語られなかった日本人画家たちの真実』、振学出版、2018年
- 廖瑾瑗、『台湾における近代日本画の研究』、広島大学博士論文、1997年
- (中国語)蕭怡姍、『南島・繁花・勝景-郷原古統《麗島名華鑑》與《台北名所圖繪十二景》研究』、2012年
外部リンク
編集- (中国語)台北市立美術館蔵郷原古統作品
- (中国語)国立台湾美術館蔵郷原古統作品