遠江のひよんどりとおくない
遠江のひよんどりとおくない(とおとうみのひよんどりとおくない)は、静岡県西部地方(遠江)に伝わる民俗芸能「ひよんどり」と「おくない」を総称した文化財指定名称。国指定[1]の重要無形民俗文化財。主に1月の初頭に行われている。
概要
編集おくないは「オコナイ」が訛ったものといわれる。「オコナイ」は古くから寺院などで行われてきた修正会と豊作祈願が結び付いた村落の年頭行事で、この「オコナイ」のうち松明行事を含むものを「火踊り」といい、これが転訛してひよんどりと呼ぶようになったと考えられている。土地により演目に差異はみられるものの、「ひよんどり」と「おくない」いずれもその基盤は同一同根で共通性がある。国指定の重要無形民俗文化財としてそれぞれ次の三つの芸能と保存団体が登録されている。
その他のおくない
編集登録文化財ではないが、伝承は次の地区においても行われている。
- 滝沢おくない(浜松市浜名区滝沢町) - 毎年1月4日
- 神沢おくない(浜松市天竜区神沢) - 毎年1月5日に天竜区神沢の阿弥陀堂にて行われる。昭和30年代に途絶えたが、昭和50年に地元の中学生がクラブ活動などで継承し、平成21年およそ半世紀ぶりに復興を遂げた。(→神沢おくない継承同好会)
脚注
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参考文献
編集外部リンク
編集- 遠江のひよんどりとおくない - 国指定文化財等データベース(文化庁)