遠くまで (稲葉浩志の曲)

稲葉浩志 > 遠くまで (稲葉浩志の曲)

遠くまで」(とおくまで)は、日本音楽ユニットB'zボーカリスト稲葉浩志の楽曲。1998年12月16日にRooms RECORDSから1作目のシングルとして発売された。

「遠くまで」
稲葉浩志シングル
B面
  • CHAIN
  • Not Too Late
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル
時間
レーベル Rooms RECORDS
作詞・作曲 稲葉浩志
プロデュース 稲葉浩志
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1999年度年間28位(オリコン)
稲葉浩志 シングル 年表
  • 遠くまで
  • (1998年)
  • KI
  • (2003年)
ミュージックビデオ
「遠くまで」 - YouTube
テンプレートを表示

概要

編集

ソロでは初となるシングル。前年発売のアルバム『マグマ』の流れを汲んでおり、インタビューで『マグマ』シリーズのひとつの形と語ったこともある[1]。同年に行なわれたライブツアー『B'z LIVE-GYM '98 "SURVIVE"』が開始される時期に、ツアー終了後はどうするかという話でソロをやることになり、「そういえばまだソロ・シングルを出していない」ということから本作が制作された[2]

なお本作に収録されたのは3曲だが、同時期に歌詞まで付けた楽曲がこれらを含めて5曲存在していた[2]。残る2曲のうちの1曲が、アルバム『志庵』に収録の「LOVE LETTER」であることが判明した[3]

収録された3曲はいずれも打ち込みを使わずレコーディングされた[4]

表題曲をどれにするのか大変迷ったらしく、「アルバムだと全てが並列になっているから、好きな曲を選んでくださいという感じだけど、シングルは表題曲を選ばなくちゃならない。」「B'zの時は責任感が半々だし、松本さんが悩んでいると、『これにしようよ』と後押しする方。ソロだと全部自分で決めなくちゃいけないし、表題曲を決める作業になると優柔不断になっちゃうから、自分はシングルに向いてない。」とまで発言していた[2]。この時の経験は後の『KI』の形式に繋がることになった。

3曲ともオリジナル・アルバムには未収録。ただし、「遠くまで」はコンピレーション・アルバム『BEST HIT BEING』に、「CHAIN」はコンピレーション・アルバム『It's TV SHOW!!』に収録されている。

ジャケット写真は九十九里浜にて撮影された[5]

3曲ともビデオクリップが制作されている。

  • 「遠くまで」は稲葉本人のコンセプトを反映させており、草木が生い茂る森を抜けた先のニューヨークの街中で、周囲にいる人々が吸血鬼や動物に変化していく様に稲葉には見えるという設定。周りを気にしながら生きているという、詞の内容をイメージさせる映像となっている[6]
  • 「CHAIN」はモノクロ映像であり、建物の門の前や子供達が遊んでいる公園のブランコの前などで、稲葉がコードのついたマイクを持ちながら歌う様子を収録している。「遠くまで」の撮影の合間にハーレムの公園のゲート前で撮影された[6]
  • 「Not Too Late」は、黒いジャケットを着た直立不動の稲葉が歌う様子と、白いセーターを着て海の波を背景にして佇む様子などを交互に収録している。

収録曲

編集
  1. 遠くまで (4:56)
  2. CHAIN (3:37)
  3. Not Too Late (4:26)
    • 「遠くまで」同様にストリングスを使用した曲で、元々はこちらが表題曲のつもりで制作されたらしいが、結局3曲目という位置に落ち着いた。[要出典]
    • このシングルで唯一、ライブ未演奏曲である。

参加ミュージシャン

編集

タイアップ

編集

収録アルバム

編集
  • コンピレーションアルバム『It's TV SHOW!!』(#2)
  • コンピレーションアルバム『BEST HIT BEING』(#1)

脚注

編集
  1. ^ 佐伯明『B'z ウルトラクロニクル』ソニー・マガジンズ、2003年、302頁。 
  2. ^ a b c 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、104頁。 
  3. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、167頁。 
  4. ^ ★ソロ活動始動!! 稲葉浩志ソロ・マキシ・シングル「遠くまで」12月16日リリース!”. B'z Official Website. ルームスレコーズ. 1998年時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  5. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、236頁。 
  6. ^ a b 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、187頁。 

関連項目

編集