連山車
連山車(れんだし)は、福島県福島市で、毎年10月の体育の日を含む3連休に、福島稲荷神社例大祭のいち催しとして行われる。その例大祭2日目の日曜日に行われる福島の代表的な催しである。
概要
編集福島稲荷神社例大祭については、通称「秋祭り」「福島祭」と呼ばれ、かつて祭日に伴い10月9・10・11日に行われていたが、 2000年からハッピーマンデー制度により、体育の日を含む3連休に変更になった。
江戸時代の頃に福島城下の総鎮守の祭礼とされ、福島城下七町(柳町、荒町、中町、本町、上町、北南町、馬喰町)[1]を中心として、奥州街道や神社境内を練り歩いた。七町に限っては福島城に山車が入って城主に拝謁する事が許され、入城する順番も決められていた。年々贅沢で派手になってきたことから、お上より中止の命令が出された年もあったほど、盛大に行われていた歴史を持つ。
連山車
編集旧来、福島市の多くの町会は、それぞれ山車を保有し、町会ごとにばらばらに引き回していたが、青年有志が1か所にまとめることを発案し、福島稲荷神社例大祭に伴い行われたことが始まりである。開始当時は福島市都心部(旧福島村)の稲荷神社氏子町内だったが、段々参加する町会が増える。連山車に限っては、氏子町内外からの参加があり、現在23基の山車が引き回される。現在、福島秋祭り連山車実行委員会が主体となって運営を行っている。
連山車は、2日目の日曜日に行われ、山車が栄通り(駅前通り)に一堂に会し、太鼓の披露や観客に向けての振る舞いが行われる。 山車は破風屋根の曳き山が多く、提灯が飾り付けられている。
町会によっては奥州街道(旧国道4号)や国道13号等の交通量の多い道路を使用する上、街なかの道路は狭く追い抜きなどもしにくく車が連なるため、期間中の自動車の通行には注意が必要である。路線バスや高速バスにも影響を及ぼす場合があり、公共交通利用者は、その点を頭に入れておく必要がある。
- 参加町会(五十音順)
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- ※ 例年、五老内町は、駅前通りには向かわず、県庁通り沿いの上町交差点から合流する。