近藤清春
江戸時代の浮世絵師
来歴
編集鳥居清信の門人とされ俗称は助五郎。作画期は宝永から享保の頃にかけてで、鳥居派風の大判墨摺り双六、細版漆絵、赤本、芝居絵本、六段本、狂歌本の挿絵を描く。また『吉原細見』や江戸歌舞伎の狂言本など戯作も自ら多く手がけ、初めて泥絵を描いたといわれる。肉筆画は1点も見られない。挿絵本に記す版元の和泉屋助五郎と同一人ともいわれるが不詳。
作品
編集- 『猿蟹合戦』一巻 赤本 ※享保12年(1727年)刊行
- 『鼠花見』一巻 赤本 ※刊行年不明
- 『聖徳太子』一巻 赤本 ※刊行年不明
- 『ぶんぶくちやがま』一巻 赤本 ※刊行年不明
- 『象のはなし』一巻 赤本 ※享保14年刊行
- 『どうけ百人一首』一冊 狂歌本 ※享保年間
- 『神社仏閣 江戸名所百人一首』一冊 ※享保13年刊行
- 「東海道五十三次」 細版漆絵6枚揃
- 「釈迦誕生図」
参考文献
編集- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※28頁