辺渓駅

かつて日本の北海道美深町にあった日本国有鉄道の駅

辺渓駅(ぺんけえき)は、北海道中川郡美深町字辺渓にあった日本国有鉄道(国鉄)美幸線廃駅)である。事務管理コードは▲122703[2]

辺渓駅
ぺんけ
Penke
東美深 (2.0 km)
(14.9 km) 仁宇布
所在地 北海道中川郡美深町字辺渓
北緯44度29分07.83秒 東経142度25分17.24秒 / 北緯44.4855083度 東経142.4214556度 / 44.4855083; 142.4214556
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 美幸線
キロ程 6.3 km(美深起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1964年昭和39年)10月5日[1]
廃止年月日 1985年(昭和60年)9月17日[1]
備考 美幸線廃線に伴い廃駅
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駅周辺を写した航空写真。画像中央が辺渓駅、左方向が美深駅方面、右方向が仁宇布駅方面。1977年度撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

歴史

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駅名の由来

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当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「ペンケ(penke)」(川上の~)に由来する[5]。本田貢はペンケニウプ川を表す「ペンケニウプ(penke-niwpu)」(川上の・ニウプ川)の上部から、としている[6]

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の南側(仁宇布方面に向かって右手側)に存在した。開業時からの無人駅で駅舎はないが、ホーム上に待合室を有した[7]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1978年(昭和53年) 10 [8]

駅周辺

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  • 仁宇布川
  • ペンケ十号川 - 美幸線のコンクリート橋が残存している。
  • 名士バス「辺渓公民館」停留所

駅跡

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2000年(平成12年)時点で跡形もなく、駅近くのコンクリート橋のみが残存していた[9]。2011年(平成23年)時点で駅跡は原野になっており遺構は全く残っていない[10]

隣の駅

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日本国有鉄道
美幸線
東美深駅 - 辺渓駅 - 仁宇布駅

脚注

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、904頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、240頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  3. ^ 「日本国有鉄道公示第439号」『官報』1964年9月26日。
  4. ^ 「通報 ●美幸線美深・仁宇布間の開業について(営業局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1964年9月26日、6面。
  5. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、184頁。ASIN B000J9RBUY 
  6. ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 83. ISBN 4893637606. OCLC 40491505. https://www.worldcat.org/oclc/40491505 2018年10月16日閲覧。 
  7. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)192ページより。
  8. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、892頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  9. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング2000年1月発行)31ページより。
  10. ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)255ページより。

関連項目

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