辛党(からとう)とは、現代の辞書の意味では、「好きの人」のことである[1]。古くは別の意味があったが、現在では誤用と主張されることがある。

「辛党」にはおおよそ

の意味がある。この語の用例は古くても1920年代ごろだが、その初期から、これらの意味が並行して使われていた[2]

酒好きの意味では、1930年から用例がある[3]。この酒好きの意味が卓越するようになった理由は不明である[2]

酒好きを意味するようになった経緯は、

  • アルコール度数の高い酒は「辛い」から(ただし通常、酒について「辛い」という表現は糖分の少ない酒に対して使われる)
  • 酒好きは辛い(あるいは塩からい)ものも好きだから
  • つまみに辛い(あるいは塩からい)ものを食べるから

などといわれる[要出典]が定かではない。

いずれの場合も、対義語の「甘党」は、甘いものが好きな者のことである(ただし、酒好きのスイーツ好きなど、何に比してかが異なる)。

出典

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  1. ^ 広辞苑』「辛党」
  2. ^ a b “辛党”が好きなものは? 神永曉小学館コミュニケーション編集局 国語辞典プロデューサー兼編集長)2013
  3. ^ 岸田國士 (1930)「辛い話