越後赤塚駅
越後赤塚駅(えちごあかつかえき)は、新潟県新潟市西区赤塚にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)越後線の駅である[1]。
越後赤塚駅 | |
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駅舎(2021年9月) | |
えちごあかつか Echigo-Akatsuka | |
◄越後曽根 (2.5 km) (3.8 km) 内野西が丘► | |
所在地 | 新潟市西区赤塚886[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■越後線 |
キロ程 | 64.9 km(柏崎起点) |
電報略号 | アツ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
394人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)12月25日[1] |
備考 | 無人駅[1](自動券売機 有) |
歴史
編集- 1914年(大正3年)12月25日:越後鉄道の駅として開設[2]。
- 1927年(昭和2年)10月1日:越後鉄道が国有化[3]。国鉄越後線所属となる[4]。
- 1962年(昭和37年)2月1日:貨物取扱廃止[3]。
- 1982年(昭和57年)
- 1985年(昭和60年):現在の跨線橋が竣工し供用を開始。構内踏切を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[3]
- 1997年(平成9年)10月1日:新潟 - 当駅間1往復(6時台)を運行開始(2010年12月から越後曽根駅まで延長運転)。
- 2006年(平成18年)1月21日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[8]。
- 2017年(平成29年):駅構内のトイレ改修工事完了。男性用トイレ、女性用トイレが別々になった。
- 2018年(平成30年):跨線橋の外装改修工事完了。運行情報・時刻表のデジタルサイネージが設置された。
- 2019年(令和元年):駅舎と跨線橋との通路シェルター(上屋)の増築工事完了。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を有する地上駅[1]。駅舎とホームは跨線橋で連絡している(かつて駅舎とホームの間に道路があった[9])。
新潟駅が管理する無人駅だが、一部時間帯において社員が派遣され、集札業務を実施する場合がある。駅舎は待合室の機能のみ。簡易Suica改札機(入場用・出場用各1台)、自動券売機(簡易型1台。Suica、オレンジカード等は使用不可)、トイレなどがある。
駅舎の前に、自動販売機、郵便ポスト、公衆電話がある。当駅周辺は冬季間の荒天時には地吹雪が発生するなど厳しい立地条件にある。ホームには待合室が設置されているが、ホーム上屋については吉田 - 新潟間全駅を通じて唯一設置されていない。運行情報と時刻表を兼ねたデジタルサイネージがある。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■越後線 | 下り | 新潟方面[10] | |
2 | 一部列車 | |||
上り | 吉田・柏崎方面[10] |
- 2番線を上下主本線とした一線スルーとなっているが、一部の列車を除いて方向別にホームを使い分ける。なお、1番線は設備上では下り列車のみ対応している。
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改札口(2021年9月)
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越後赤塚駅のデジタルサイネージ
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ホーム(2021年9月)
利用状況
編集乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
1981年(昭和56年) | 362 |
1991年(平成 | 3年)?497(乗降客) |
現在 | 非公表 |
かつて新潟鉄道管理局(現在のJR東日本新潟支社の前身)が公表した1981年度(昭和56年度)の1日平均乗車人員は362人で、利用者数は吉田 - 新潟間各駅で最も少なかった。
「新潟市統計書」によると、2010年度(平成22年度)までの年間乗車人員の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 年間乗車人員 (単位:千人) |
出典 |
2002年(平成14年) | 244 | [11] |
2003年(平成15年) | 262 | |
2004年(平成16年) | 277 | |
2005年(平成17年) | 243 | |
2006年(平成18年) | 298 | |
2007年(平成19年) | 341 | |
2008年(平成20年) | 358 | [12] |
2009年(平成21年) | 366 | |
2010年(平成22年) | 394 |
無人駅については、発券データが正確に計上されないとして、2011年度(平成23年度)以降の乗車人員データが非公表となった。
駅周辺
編集- 以前は周囲を水田に囲まれ、民家数軒と共に立っていた駅だが、1990年代から土地区画整理事業による宅地開発がはじまり[13]、みずき野ニュータウンと名付けられた[14]。1994年には、新潟国際情報大学が開学するなど周辺地区の開発が進む[1]。現在、駅周辺の地名も住居表示の実施により「みずき野」となっている。
- 新潟市西区の赤塚地区と中野小屋地区のほぼ中間点に位置しているが、双方の中心地へは車で約5分、徒歩30分弱かかる。
- 2018年12月、周辺住民や新潟国際情報大学、新潟看護医療専門学校の学生らが協力して地域活性化を目指そうと、駅前の街頭にクリスマスに向けたイルミネーションを設置した。
- 新潟県道168号越後赤塚停車場四ッ郷屋線
- 新潟県道46号新潟中央環状線
- 新潟国際情報大学(みずき野キャンパス)
- 新潟看護専門学校
- 佐潟(赤塚地区)
- 新潟市立赤塚小学校(赤塚地区)
- 新潟市立小瀬小学校(中野小屋地区)
バス路線
編集2019年6月現在、駅前のロータリーから区バス・住民バスが2路線発着している。運行に関する詳細は西区#コミュニティバスの項、並びに下記外部リンクを参照。
コミュニティ佐潟バス
編集2005年4月から赤塚地区の住民組織が運営主体となって[15]、当駅と新潟交通内野営業所の間を、赤塚・四ツ郷屋の集落間を経由して運行している。運賃は大人・小人を問わず1乗車100円。「りゅーと」等のICカードも利用可。
- 赤塚駅前バス停
- 内野営業所行
- 平日のみ運行。当駅発着は4往復(土曜・休日は全便運休。冬季は一部増便)。
- 内野営業所行
西区バス・中野小屋ルート
編集新潟駅発着の路線バス「W4 大堀線」のうち信楽園病院発着便の一部を、中野小屋地区を経由して当駅まで延伸したものである。区バス区間は槇尾 - 当駅間だが、運賃は新潟交通の体系に則ったものを採用しており、同社の一般路線バス(近郊線など)と同様の距離制運賃となっている。
- 赤塚駅前バス停
- W43:青山行
- 平日のみ運行。5往復(土曜・休日は全便運休)。
- W43:青山行
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g 『週刊 JR全駅・全車両基地』 21号 新潟駅・弥彦駅・津南駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年12月30日、22頁。
- ^ 「軽便鉄道停車場設置」『官報』1915年1月13日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、598-599頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「大糸線・飯山線・篠ノ井線・越後線・弥彦線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第9号、朝日新聞出版、2009年9月6日、25頁。
- ^ “日本国有鉄道公示第48号”. 官報. (1982年5月29日)
- ^ “あすから使用 業務委託7無人化10駅 越後線のCTC化”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1982年5月30日)
- ^ “「通報」●越後線礼拝駅ほか3駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1982年5月29日)
- ^ 『2006年1月21日(土)新潟エリアSuicaデビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2005年9月21日。オリジナルの2006年1月5日時点におけるアーカイブ 。2021年1月8日閲覧。
- ^ 宮脇俊三、原田勝正編著『国鉄全線各駅停車⑥』中央・上信越440駅、小学館、1983年。ISBN 4-09-395106-3。
- ^ a b “駅構内図(越後赤塚駅)”. 東日本旅客鉄道. 2020年2月2日閲覧。
- ^ “13 運輸・通信” (PDF). 平成20年度統計書. 新潟市 (2009年3月). 2019年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月8日閲覧。
- ^ “13 運輸・通信” (PDF). 平成23年度統計書. 新潟市 (2012年3月). 2019年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月25日閲覧。
- ^ 『市報にいがた』第1508号 1996年1月21日 p.3 土地区画整理事業 赤塚駅前に新しいまち誕生 すてきな愛称をつけて (PDF) - 新潟市
- ^ 『市報にいがた』第1518号 1996年3月31日 p.6 赤塚駅前の新しいまち 愛称は “みずき野” に (PDF) - 新潟市
- ^ 市報にいがた 第1990号 2005年4月17日 p.1 赤塚地区の“住民バス”運行開始 地元の子ら乗せ 発車 オーライ - 新潟市
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(越後赤塚駅):JR東日本