越中宮崎駅
越中宮崎駅(えっちゅうみやざきえき)は、富山県下新川郡朝日町宮崎字横田にある、あいの風とやま鉄道線の駅である[3]。富山県の最北端の駅および通年営業の駅としては富山県最東端の駅である[注釈 1]。
越中宮崎駅 | |
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駅舎(2017年8月) | |
えっちゅうみやざき Etchū-Miyazaki (ヒスイ海岸駅[1]) | |
◄泊 (4.7 km) (4.7 km) 市振► | |
所在地 | 富山県下新川郡朝日町宮崎字横田3239 |
所属事業者 | あいの風とやま鉄道[2][3] |
所属路線 |
■あいの風とやま鉄道線 (■えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン直通含む) |
キロ程 |
95.4 km(倶利伽羅起点) 泊から4.7 km 米原から289.8 km |
電報略号 | ミヤ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
48人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1957年(昭和32年)11月20日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
あいの風とやま鉄道線の所属駅であるが、当駅に停車する列車のほとんどが隣の市振駅から乗り入れてくるえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの列車である。
歴史
編集年表
編集- 1957年(昭和32年)
- 1965年(昭和40年)8月25日:泊駅 - 糸魚川駅間が交流電化する[6]。
- 1967年(昭和42年)
- 1972年(昭和47年)10月2日:営業範囲を改正し、荷物取扱を廃止する[7]。同時に駅員無配置駅となる[8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[4]。
- 2015年(平成27年)
- 2018年(平成30年)12月11日:自動券売機が設置される[12]。
JR西日本時代
編集当駅とその東隣の市振駅間に富山・新潟両県の県境がある。よって当駅が北陸本線において富山県内で最も東にある駅であり[13]、富山地域鉄道部の管轄も当駅までとなっていた(市振駅以東は糸魚川地域鉄道部の管轄であった)[14]。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を持つ地上駅[13]。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。JR時代同様に無人駅である[13][15]。海側に駅舎が設置されており、ホームへは跨線橋で連絡している[13]。また、かつての出札窓口跡には臨時観光案内所が開設されることがある[16]。
2015年(平成27年)3月14日、北陸新幹線の金沢延伸時に当駅を含む北陸本線倶利伽羅駅 - 市振駅がJR西日本から経営分離され、当駅はあいの風とやま鉄道が管理する最東端の駅となった(隣の市振駅はえちごトキめき鉄道の管理となる)。ただし、あいの風とやま鉄道とえちごトキめき鉄道の運転系統の境界を泊駅とした関係で、あいの風とやま鉄道の自社列車の当駅への乗り入れは1往復のみであり、それ以外の列車はえちごトキめき鉄道からの片乗り入れ列車で占められる[17]。
あいの風とやま鉄道転換から12日後に、ICOCAおよび相互利用を行う交通系ICカードでの利用が可能になり[10]、2023年以降、JR西日本山陽本線の下関駅(山口県下関市)または四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の高松駅(香川県高松市)もしくは多度津駅(同県仲多度郡多度津町)[注釈 2]から続いたICOCAエリアの東限[注釈 3]となっている。ただし、利用可能区間は当駅からIRいしかわ鉄道線の大聖寺駅(石川県加賀市)まで[注釈 4]に限られているため、当駅から大聖寺駅を超えての利用[18]、または市振駅方面へは利用できない[10]。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■あいの風とやま鉄道線 | 下り | 糸魚川・直江津方面 |
2 | 上り | 泊・魚津・富山方面 |
到着メロディ
編集2017年以前は直江津方面のりばに『かっこう』、泊方面のりばに『アニーローリー』が使用されていたが、2017年(平成29年)3月の新旅客案内システム導入に伴い、地元の伝統芸能・鹿島神社稚児舞のメロディをアレンジした「城の越しから」を到着メロディとして使用を開始した[19][20]。
利用状況
編集2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は48人である[21]。
『富山県統計年鑑』及びあいの風とやま鉄道発表資料によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである[22][23]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 62 |
1996年 | 62 |
1997年 | 60 |
1998年 | 55 |
1999年 | 51 |
2000年 | 47 |
2001年 | 48 |
2002年 | 42 |
2003年 | 40 |
2004年 | 41 |
2005年 | 45 |
2006年 | 43 |
2007年 | 44 |
2008年 | 38 |
2009年 | 38 |
2010年 | 34 |
2011年 | 39 |
2012年 | 38 |
2013年 | 35 |
2014年 | 29[備考 1] |
2015年 | 67 |
2016年 | 68 |
2017年 | 50 |
2018年 | 82 |
2019年 | 83 |
2020年 | 48 |
- 備考
- ^ 2014年度は2015年3月13日までの計347日間を集計したデータ。
駅周辺
編集海が近い。宿泊施設や温泉もある。鱈汁を出す料理店が数多くある。
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 最東端の駅については、普通鉄道としては黒部峡谷鉄道本線の欅平駅。鉄道事業法および軌道法に基づく路線の駅にまで範囲を広げた場合は、立山黒部貫光黒部ケーブルカーの黒部湖駅が該当する。
- ^ JR四国の区間では実際には高松駅から先の高徳線屋島駅(同県高松市)、多度津駅から先の予讃線観音寺駅(同県観音寺市)または土讃線琴平駅(同県仲多度郡琴平町)まで使えるがこれらの区間は一部の駅のみ利用可能である。
- ^ 導入当初は北限も兼ねていたが、2021年以降は七尾線(石川県)へのエリア拡大により同線七尾駅(同県七尾市、普通列車)または和倉温泉駅(同市、特急列車)が北限となっている。
- ^ 2017年4月14日までは石動駅までのあいの風とやま鉄道線内だった。
出典
編集- ^ 祝「あいのトキめき駅」 朝日・泊駅、1周年で看板除幕 - 2016年(平成28年)3月21日、北日本新聞
- ^ 成田有佳、青山郁子、大東祐紀、大原一城「北陸新幹線:思い乗せて出発進行」『毎日新聞』毎日新聞社、2015年3月15日、地方版/富山、22面。
- ^ a b c “自然と芸術欲張り旅<あいの風とやま鉄道>”. 読売新聞オンライン. (2020年10月10日). オリジナルの2020年11月1日時点におけるアーカイブ。 2021年8月1日閲覧。
- ^ a b 石野哲、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編II』、141頁、1998年(平成10年)10月、JTB
- ^ a b 昭和32年日本国有鉄道公示第441号(『官報』、1957年(昭和32年)11月13日、大蔵省印刷局)
- ^ a b c 日本国有鉄道編、『日本国有鉄道百年史年表』、1972年(昭和47年)10月、日本国有鉄道
- ^ 昭和47年日本国有鉄道公示第261号(『官報』、1972年(昭和47年)10月2日、大蔵省印刷局)
- ^ 「通報 ●北陸本線西入善駅ほか3駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1972年10月2日、5面。
- ^ “IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道、521系中心に運行開始! 新デザインも”. マイナビニュース (2015年3月15日). 2021年8月1日閲覧。
- ^ a b c 『ICカードサービス開始日について』(プレスリリース)あいの風とやま鉄道株式会社、2015年1月30日 。2015年7月10日閲覧。
- ^ “あいの風とやま鉄道、3月26日からICカード「ICOCA」導入”. Response. (2015年1月31日). 2021年8月1日閲覧。
- ^ 無人駅への自動券売機新設について - 2018年(平成30年)12月3日、あいの風とやま鉄道
- ^ a b c d 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』43号、2013年(平成25年)6月、朝日新聞出版[要ページ番号]
- ^ 金沢支社エリア - 2009年(平成21年)5月11日、西日本旅客鉄道
- ^ あいの風とやま鉄道 利用の手引き - あいの風とやま鉄道(2015年3月16日閲覧)
- ^ 夏のヒスイ海岸を満喫しよう! - 2017年(平成29年)7月3日、朝日町観光協会
- ^ “北陸新幹線並行4社、開業時のダイヤ発表…長野~直江津直通なくなる”. Response. (2014年12月20日). 2021年8月1日閲覧。
- ^ “富山から山口までICカードのエリア統合…JR西日本「ICOCA」大幅拡大へ”. Response. (2017年10月18日). 2021年8月1日閲覧。
- ^ あいの風とやま鉄道 (2016年12月14日). “新指令システム稼動に伴う利便性の向上について”. 富山県. 2016年12月30日閲覧。
- ^ あいの風とやま鉄道 (2016年12月14日). “各駅の到着メロディの制作状況等について”. 富山県. 2016年12月30日閲覧。
- ^ “あいの風とやま鉄道(株) 1日当たり駅別乗車人員と輸送人員(2020年4月〜2021年3月)” (PDF). あいの風とやま鉄道. 2021年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月20日閲覧。
- ^ 統計年鑑 - 富山県
- ^ 『2018年度 あいの風とやま鉄道 利用状況等』(PDF)(プレスリリース)あいの風とやま鉄道、2019年6月14日 。2019年6月27日閲覧。
- ^ “ぷち旅ガイドブック” (PDF). あいの風とやま鉄道. pp. 44 - 45. 2021年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月15日閲覧。
- ^ 北日本新聞 2018年10月21日付24面『海を一望 観光の拠点に 朝日 ヒスイテラス完成』より。
関連項目
編集外部リンク
編集- 越中宮崎駅 - あいの風とやま鉄道