赤い手裏剣
『赤い手裏剣』(あかいてしゅりけん)は、1965年2月20日に大映が配給した西部劇タッチの時代劇映画[1]。大藪春彦の短編小説「掟破り」(連作短編集『孤剣』所収)を田中徳三監督で映像化、主演は市川雷蔵[2][3]。
赤い手裏剣 | |
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監督 | 田中徳三 |
脚本 | 高岩肇、野上龍雄 |
製作 | 加賀四郎 |
出演者 |
市川雷蔵 山形勲 |
音楽 | 塚原晢夫 |
撮影 | 宮川一夫 |
編集 | 山田弘 |
製作会社 | 大映京都 |
配給 | 大映 |
公開 | 1965年2月20日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
概要
編集三組のやくざがしのぎを削り、無法地帯化した宿場町に一人の男が現れ、やくざを一掃すべく奮戦する[4]。
プロットは基本的に「掟破り」に依りつつ、同じく『孤剣』所収の「町荒らし」「隠田騒動」からも一部エピソードが借用されている。また原作では主人公(伊吹勘之助)は米国コルト社製のコルト・パターソン[5]を所持していることになっているが、映画では手裏剣に変えられている[6]。
大藪春彦による原作は芳文社発行の『週刊漫画TIMES』に連載された後、1964年9月、桃源社よりポピュラー・ブックスの1冊として刊行された。
あらすじ
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配役
編集スタッフ
編集倂映作品
編集- 『女めくら物語』: 島耕二監督作品
脚注
編集- ^ 本作は大藪春彦のハードボイルド時代小説を原作とはするものの、映画化に当って原作の世界観とは異る味付けがなされており、ハードボイルドというよりも西部劇に近いタッチとなっている。縄田一男も徳間文庫版『孤剣』の解説で本作に言及し「市川雷蔵が徹底した西部劇スタイルで快演」と本作を西部劇に準えている。
- ^ キネマ旬報 1965年3月上旬号 p.51
- ^ “赤い手裏剣”. 日本映画製作者連盟. 2022年7月14日閲覧。
- ^ “赤い手裏剣”. 日本映画情報システム 文化庁. 2022年7月14日閲覧。
- ^ 作中では「天保六年というから、清水の次郎長が十六歳の少年であった頃に、米国で発明されたコルト・パタスン五連発の輪胴式」と説明されている。
- ^ ただし、連作短編の第1話「町荒らし」では伊吹勘之助も手裏剣を使っている。手裏剣で洋式小銃を持った男を倒し、手に入れた小銃(コルト・パターソン)が第2話「掟破り」では伊吹勘之助の武器となる。映画ではこの手裏剣で洋式小銃を持った男を倒すというエピソードのみが使われている。