豊橋筆
豊橋筆(とよはしふで)は、愛知県豊橋市近郊(田原市・豊川市)などで生産されている筆。主として書道用で、他に日本画用、工芸品用、化粧用など使い方に合わせて何百種類以上もの筆が作られている。生産量では広島県の熊野町の熊野筆についで全国第2位だが、書道家向けの高級筆としての生産量は全国の80%を占めており、年間180万本が全国で販売されている。
歴史
編集特徴
編集豊橋筆は他の筆と比べて墨になじみやすく、滑るような書き味が特徴である。これは特殊な技法「練り混ぜ」を使って作ることにより実現した。その手法は穂の長さや太さ、毛の硬さや弾力の違いのある毛を使い分け、水を用いて混ぜ合わせるというものである。選別→毛もみ→寸切り→練り混ぜ→上毛(うわげ)かけ→仕上げ→刻銘(こくめい)という複雑な作業を全て手作業で行っており、書道家など筆の専門家から書き味や品質の良さについて高い評価を得ている。
参考文献
編集- 『ふるさと再発見ガイドブック 知るほど豊橋【その二】』、豊橋市広報広聴課、2009
関連項目
編集外部リンク
編集- あいちの伝統工芸品豊橋筆-愛知県
- 伝統的工芸品紹介豊橋筆-伝統工芸青山スクエア