豊川手筒まつり
豊川手筒まつり(とよかわてづつまつり)は、2019年まで愛知県豊川市で毎年8月下旬に行われていた花火大会である。おいでん祭とともに「豊川市民まつり」と位置づけられていた。東三河地方の伝統花火である手筒花火がメインだが、それ以外の普通の打ち上げ花火なども見ることができた。2024年から「豊川手筒まつり」に代わる「豊川市新しい夏の市民まつり」(仮称)が始まる[1]。運営を担う事務局は、豊川商工会議所から豊川市観光協会に変更となる。
概要
編集豊川手筒まつりは1988年(昭和63年)に豊川市制45周年記念事業として始められた。市内各連区の神社で奉納・受け継がれてきた手筒煙火を後世に長く継承させるため1ヶ所に集約し、豊川市中心部にある豊川公園の陸上競技場で開催される。約2時間にわたって数百本の手筒煙火が披露され、観客席からは拍手がわき起こる。約2000発の打ち上げ花火も打ち上げられる。
会場である陸上競技場には市民などが詰めかけ、身動きができないほどになる。来場者数は約8万人で、陸上競技場の周辺には屋台も並ぶ。
手筒花火は陸上競技場に設けられたステージ、打ち上げ花火は陸上競技場の隣にある野球場で打ち上げられ、安全のため野球場周辺は立ち入りが規制される。野球場と総合体育館の間にはケヤキ並木があるが、ここもほとんどの区間が立入禁止となり、一部の区間は歩行者天国となる。
手筒まつりへの入場は無料であるが、人が多いため、座ったり写真を撮ったりすることができないことが多い。そのため、有料で桟敷席とスタンド席に座ることができる。桟敷席は1人分で1,000円~1,500円、スタンド席は1人分で1,500円である。なお、スタンド席での三脚の使用は禁止されている。
また、使用した手筒は陸上競技場のスタンド席入口にて1本1,000円で販売されている。厄除け・家内安全などの御利益があるとされ、玄関に飾られることが多い。
2019年(平成31年)1月28日、豊川商工会議所は豊川市と共同記者会見を開き、豊川手筒まつりを同年を最後に終了すると発表した[2]。豊川手筒まつりは2019年に終了した。
開催日時
編集8月の第4土曜日、豊川市陸上競技場にて(2011年(平成23年)からは豊川市野球場)[3]行われた。
17:00~22:00ごろ(花火の打ち上げは18:45ごろからで、それまでは市民おどりなどが開催されている)に行われた。
雨天の場合は翌日(日曜日)に順延された。
主催は豊川市民まつり協議会、豊川手筒まつり実行委員会であった。
アクセス
編集鉄道・バス
編集終バスは早い(20時台)ので、まつりを最後まで見たい場合は電車を利用することになる。
車
編集諏訪公共駐車場(立体)、豊川市役所、免許センター駐車場などが利用できた。
ただし、なるべく公共交通機関を利用するよう呼びかけていた。
備考
編集脚注
編集- ^ “24年から内容変更で豊川手筒まつり復活”. 東愛知新聞 (2022年12月18日). 2023年7月30日閲覧。
- ^ “「豊川手筒祭り」今年で終了へ”. 東愛知新聞. (2019年1月29日) 2020年5月2日閲覧。
- ^ 豊川市の手筒まつり | 豊川市観光協会
関連項目
編集- おいでん祭 (豊川市) - 春の豊川市民まつり。
- 豊川公園
- 手筒花火