試験場前駅 (愛知県)
試験場前駅(しけんじょうまええき)は、かつて愛知県西春日井郡清洲町清洲[1](現在の清須市)にあった、名鉄清洲線の駅(廃駅)である。
試験場前駅 | |
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しけんじょうまえ | |
◄丸ノ内 (0.5 km) (0.5 km) 清洲町► | |
所在地 | 愛知県西春日井郡清洲町清洲 |
所属事業者 | 名古屋鉄道(名鉄) |
所属路線 | 清洲線 |
キロ程 | 0.5 km(丸ノ内起点) |
開業年月日 | 1914年(大正3年)9月22日 |
廃止年月日 | 1948年(昭和23年)8月3日* |
備考 | * 1944年(昭和19年)6月10日休止 |
歴史
編集清洲線の中間駅として開業と同時に開設。後に須ヶ口駅 - 丸ノ内駅間が名岐線(現在の名古屋本線)に編入され、当駅が清洲線唯一の中間駅となる[4]。
開業当初の駅名を「農事試験場前駅」(のうじしけんじょうまええき)とする資料が名鉄社史を中心に散見されるが[5][6]、開業を報じた『官報』[7]、開業年度の愛知県統計書[8]、1917年(大正6年)に鉄道院から発行された停車場一覧[9]など、大正期の資料から「農事試験場前駅」の名称は確認できない。
農事試験場前駅から試験場前駅に改称された時期は不明で、『名古屋鉄道百年史』(1994年)では駅名便覧の項で1942年(昭和17年)4月1日以前としているが[6]、年表では1928年(昭和2年)2月3日の事項で試験場前駅と記している[10]。また、『名古屋鉄道社史』(1961年)では旧・名古屋鉄道創立時点の路線図で当駅の名称を試験場前駅としている[11]。『日本鉄道旅行地図帳 東海』(2008年)では1919年(大正8年)以前の改称としているが[12]、鉄道フォーラムで公開されている同書の訂補情報では官報準拠に改めている[13]。
年表
編集駅周辺
編集隣の駅
編集脚注
編集- ^ 『鉄道停車場一覧. 昭和12年10月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b “名鉄清洲線のいま…廃線跡探訪(36)”. 中日新聞. 2023年2月21日閲覧。
- ^ a b c 愛知県(編)『愛知県案内』、愛知県、1934年、218頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。
- ^ 徳田耕一『名鉄の廃線を歩く』JTB、2001年、90頁。ISBN 978-4533039232。
- ^ 名古屋鉄道株式会社社史編纂委員会(編)『名古屋鉄道社史』名古屋鉄道、1961年、57頁。
- ^ a b c d 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、883頁。
- ^ a b 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1914年9月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 愛知県(編)『愛知県統計書 大正3年』、愛知県、1916年、733頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。
- ^ 鉄道院(編)『鉄道停車場一覧 大正6年3月31日現在』、鉄道院、1917年、159頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。
- ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、946頁。
- ^ 名古屋鉄道株式会社社史編纂委員会(編)『名古屋鉄道社史』名古屋鉄道、1961年、106頁。
- ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 7 東海、新潮社、2008年、48頁。ISBN 978-4107900258。
- ^ “日本鉄道旅行地図帳 追加・訂補一覧 7号 東海”. 鉄道フォーラム. 2023年2月21日閲覧。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、938頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、948頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、950頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、958頁。
- ^ 清洲町史編さん委員会(編)『清洲町史』清洲町、1969年、405頁。
- ^ 清洲町史編さん委員会(編)『清洲町史』清洲町、1969年、406頁。
- ^ 愛知県種畜場(編)『愛知県種畜場業務功程報告 昭和3年度(第5輯)』、愛知県種畜場、1928年、201頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。