証人の椅子
1965年に公開された山本薩夫監督の日本映画
『証人の椅子』(しょうにんのいす)は、1965年に公開された山本薩夫監督の日本映画[2]。
証人の椅子 | |
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監督 | 山本薩夫 |
脚本 | 井手雅人 |
原作 | 開高健 小説『片隅の迷路』 |
製作 |
伊藤武郎 宮古とく子 |
出演者 | 福田豊土 |
音楽 | 池野成 |
撮影 | 上村竜一 |
編集 | 河野秋和 |
製作会社 |
山本プロダクション[1] 大映(大映東京撮影所)[2] |
配給 | 大映[2] |
公開 | 1965年5月15日[2] |
上映時間 | 103分[2] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
あらすじ
編集徳島市の山田ラジオ店の主人が殺害された事件から9か月後、被害者の内縁の妻・洋子が犯人として逮捕され、懲役13年の判決が言い渡される。直ちに控訴したが二審でも有罪は動かず、絶望した洋子は最高裁への上告を取り下げる。結論は見えていて、金銭的負担が背負いきれないためである。そこへ、4年前のラジオ商殺し犯人だと自首してきた男が現れたが、自白内容があいまいという理由から釈放されてしまう。 それを機に洋子の義理の甥にあたる瀬戸物商の流二は、事件の核心を探り、裁判のやり直しに動くことを始める。洋子有罪の決め手は当時商店に勤めていた二少年の証言で、追及していくうち、検察官への供述、法廷の証言が嘘であることを確信する。長期にわたる拘留、脅迫的な詰問、恐怖と自由への希求から偽証したものと知る。流二らの動きを察した検察は更に少年への圧力を強め、流二に対しては威嚇、買収などの疑いで捜査を開始する。検察と流二の板挟みになった少年も、流二も精魂尽き果てそうになったが、人権擁護官の進言に端を発した検察審査会の勧告があって、二少年の証言に偽証の疑いがあることが明るみに出る。流二も少年も孤立した状況からは救われたが、裁判のやり直しには、まだ険しい道が控えていた。
スタッフ
編集キャスト
編集- 福田豊土 - 浜田流二[2]
- 吉行和子 - 浜田たか子[2]
- 新田昌玄 - 山口検事[2]
- 奈良岡朋子 - 葛西洋子[2]
- 樋浦勉 - 坂根進[2]
- 寺田誠 - 柳原正夫[2]
- 浜田寅彦 - 今井弁護士[2]
- 日岸喜美子 - 久子[2]
- 日色ともえ - 竜子[2]
- 松下達夫 - 榊部長[2]
- 下絛正巳 - 安井副部長[2]
- 大滝秀治 - 高瀬検事[2]
- 庄司永建 - 服部事務官[2]
- 永田靖 - 佐藤弁護士[2]
- 加藤嘉 - 岡本人権擁護課長[2]
- 佐野浅夫[2] - 徳島市警察主任警部
- 清水将夫 - 地裁裁判長[2]
- 大町文夫 - 坂根の父[2]
- 嵯峨善兵 - 警察医[2]
- 石黒達也[3]
- 宮坂将嘉[3]
- 島田敬一[3]
- 牧野義介[3]
- 大友純[3]
- 山村弘三[3]
- 野村昭子[3]
- 磯野みどり[3]
- 高山秀雄[3]
- 内藤安彦[3]
- 鈴木智[3]
- 小野田巧[3]
- 田口精一[3]
- 井上かおる[3]
- 里井正美[3]
- 今野鶏三[3]
- 星野和正[3]
- 村田章[3]
- 山吉克昌[3]
- 多治見享[3]
- 石島房太郎[3]
- 加地健太郎[3]
- 福山練[3]
- 石森武雄[3]
- 永田裕康[3]
受賞歴
編集- 1965年度 第16回ブルーリボン賞
- 1965年 第20回毎日映画コンクール
- 俳優部門女優助演賞 奈良岡朋子『証人の椅子』[5]
- 1965年度 第39回キネマ旬報賞
- 日本映画ベスト・テン5位 『証人の椅子』(山本薩夫監督)[6]