角館駅
角館駅(かくのだてえき)は、秋田県仙北市角館町中菅沢にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・秋田内陸縦貫鉄道の駅である。
角館駅 | |
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秋田内陸縦貫鉄道(左奥)とJR(右)の駅舎 (2024年5月) | |
かくのだて Kakunodate | |
所在地 | 秋田県仙北市角館町中菅沢 |
所属事業者 |
JR東日本の田沢湖線と田沢湖線上を走る秋田新幹線(ミニ新幹線)、および当駅を終点とする秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線が乗り入れており、下り最終と上り始発の1往復を除くすべての「こまち」が停車する。
歴史
編集- 1921年(大正10年)
- 1922年(大正11年)9月2日:線路名称を改定。生保内軽便線が生保内線へ改称、同線の駅となる[2]。
- 1966年(昭和41年)10月20日:線路名称を再改定。生保内線が田沢湖線へ編入し、同線の駅となる。
- 1970年(昭和45年)11月1日:角館線が開通[3][4]。乗換駅となる。
- 1976年(昭和51年)3月:武家屋敷をイメージして改築[5]。
- 1981年(昭和56年)10月15日:貨物取扱を廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱いを廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:角館線が第三セクター秋田内陸縦貫鉄道へ転換[4]。
- 1987年(昭和62年)
- 1997年(平成9年)
- 2002年(平成14年):「小京都にふさわしく武家屋敷風の入母屋式薬医門を形どった駅」として、東北の駅百選に選定。
- 2006年(平成18年)3月18日:JRホームコンコースにエレベーター新設。
- 2007年(平成19年)3月20日:指定席券売機を導入。
- 2016年(平成28年)10月20日:田沢湖線全通50周年記念として、列車到着時におもてなしメロディー「飾山囃子」が使用を開始[報道 1]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始[報道 3][注 1]。
- 2024年(令和6年)10月1日:JR東日本(秋田新幹線および田沢湖線)でえきねっとQチケのサービスを開始[7][報道 4]。
駅構造
編集駅舎は、両社とも線路に対し北西向きに設置されている。
JR東日本
編集JR 角館駅 | |
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駅舎(2024年5月) | |
かくのだて Kakunodate | |
所在地 | 秋田県仙北市角館町中菅沢14 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | カテ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
450人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)7月30日[7] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■秋田新幹線 |
キロ程 |
58.8 km(盛岡起点) 東京から594.1 km |
◄田沢湖 (18.7 km) (16.8 km) 大曲► | |
所属路線 | ■田沢湖線 |
キロ程 | 16.8 km(大曲起点) |
◄生田 (3.5 km) (2.8 km) 鶯野► | |
備考 |
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。駅舎は武家屋敷をイメージしている。
JR東日本東北総合サービスが駅業務を受託する大曲駅管理の業務委託駅である[6]。直営駅時代は、生田駅 - 羽後長野駅の各駅を管理していた。みどりの窓口、自動券売機(指定席券売機を含む)、新幹線eチケットサービス、タッチでGo!新幹線、えきねっとQチケ専用簡易改札機、NewDays(JR東日本東北総合サービス営業)、土産屋がある。なお、えきねっとQチケを利用する場合は、秋田新幹線では改札機にQRコードをかざす一方、田沢湖線では改札窓口にいる係員へQRコードを提示する必要がある[7]。このほか、駅スタンプが設置されている。
2016年(平成28年)10月20日より、田沢湖線全線開通50周年記念として、列車到着時におもてなしメロディー「飾山囃子」が使用されている[報道 1]。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■秋田新幹線 | 上り | 盛岡・仙台・東京方面[9] |
■田沢湖線 | 田沢湖・盛岡方面[9] | ||
2 | ■秋田新幹線 | 下り | 大曲・秋田方面[9] |
■田沢湖線 | 大曲方面[9] | ||
3 | ■田沢湖線 | 上り | 田沢湖・盛岡方面[9] |
下り | 大曲方面[9] |
- 当駅始発は3番線を使用する。
-
改札口(2024年5月)
-
ホーム(2024年5月)
秋田内陸縦貫鉄道
編集秋田内陸縦貫鉄道 角館駅 | |
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駅舎(2024年5月) | |
かくのだて Kakunodate | |
◄羽後太田 (4.3 km) | |
所在地 | 秋田県仙北市角館町中菅沢14 |
所属事業者 | 秋田内陸縦貫鉄道 |
所属路線 | ■秋田内陸線 |
キロ程 | 94.2 km(鷹巣起点) |
電報略号 | カテ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
274人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1986年(昭和61年)11月1日 |
備考 | 社員配置駅 |
頭端式ホーム1面1線を有する地上駅である。留置線(車庫)も1線あるが、いったん鷹巣方面に引き上げる形となっている。JRの1番線(上り)ホームと平面で接続しているが、通常は柵で仕切られているので、双方の連絡はいったん改札から外に出る必要がある。秋田新幹線に遅延があり、係員の指示がある場合に限って柵をあけて直接連絡できる。田沢湖線とはかつては線路が繋がっていたが、同線が秋田新幹線開業に伴い改軌されたため、現在は線路が独立している。
終日(始発と最終列車を除く)社員配置駅。駅舎には待合室、出札窓口、改札口がある。
-
出札窓口(2017年7月)
-
休憩所(2017年7月)
-
ホーム(2014年12月)
駅弁
編集2017年(平成29年)ごろまでは、主な駅弁として下記を販売していた[10]。
- 秋田日本海たこびより
利用状況
編集JR東日本
編集2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は450人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 887 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 855 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 819 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 859 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 798 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 741 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 762 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 746 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 741 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 724 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 683 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 636 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 289 | 399 | 688 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 304 | 401 | 706 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 287 | 366 | 653 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 263 | 390 | 654 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 249 | 363 | 612 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 260 | 337 | 597 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 257 | 287 | 545 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 242 | 275 | 517 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)95 | 261 | 356 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)114 | 263 | 378 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)174 | 254 | 428 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)221 | 229 | 450 | [利用客数 1] |
秋田内陸縦貫鉄道
編集1日乗降人員推移 [11][12] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2016年 | 255 |
2017年 | 253 |
2018年 | 274 |
駅周辺
編集- 武家屋敷 - 2か所ある。
- 桧木内川
- 国道105号
- 角館郵便局
- あきた角館 西宮家
- 和のゐ 角館(秋田ステーションビル運営) - 2019年(令和元年)5月7日にJR東日本秋田支社、田沢湖・角館観光協会、仙北市が締結した「仙北市における『観光まちづくり』に関する連携協定」に基づき[報道 5]、西宮家武士蔵、西宮家ガッコ蔵、反物蔵を同一ブランドにしたホテルとして、2020年(令和2年)3月16日に開業[報道 6][新聞 4][注 2]。
- かくのだて温泉
- ホテルフォルクローロ角館(秋田ステーションビル運営) - 2021年(令和3年)2月17日より、駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」が利用可能(事前予約制)[13][報道 8]。
- タカヤナギワンダーモール
- 仙北市角館庁舎
- 秋田銀行角館支店
- 北都銀行角館支店
- 羽後信用金庫角館支店
バス路線
編集角館駅前観光案内所の北側に角館駅前バス停が設置されており、以下の路線バスが発着する。
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d 石野 1998, p. 497.
- ^ 『角館駅』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 秋田県仙北市総務部企画振興課『心に刻まれた秋田内陸線のある風景 秋田内陸線』販促、2012年3月、25頁。
- ^ a b 石野 1998, p. 556.
- ^ 東西南北 観光はドラマとともに『朝日新聞』1976年(昭和51年)5月10日朝刊、9面
- ^ a b c d “「グループ会社と一体となった駅業務委託の拡大」について団体交渉!” (PDF). 東日本旅客鉄道労働組合秋田地方本部 (2020年9月3日). 2020年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月6日閲覧。
- ^ a b c “駅の情報(角館駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月1日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c d e f “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(角館駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年4月28日閲覧。
- ^ 『JR時刻表 2017年3月号』交通新聞社、2017年、661頁。
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 統計情報リサーチ、2020年8月30日閲覧
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 国土交通省、2021年3月9日閲覧
- ^ “お知らせ一覧 > 2/17(水)ホテルの利用可能施設が拡大します!”. STATION WORK (2021年2月16日). 2021年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月19日閲覧。
報道発表資料
編集- ^ a b 『田沢湖駅と角館駅の「おもてなしメロディー」の曲名が決定しました』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2016年10月18日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ 。2020年5月17日閲覧。
- ^ 『「新幹線eチケットサービス」が始まります!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、西日本旅客鉄道、2020年2月4日。オリジナルの2020年2月26日時点におけるアーカイブ 。2020年5月25日閲覧。
- ^ a b 『タッチでGo!新幹線 サービスエリア拡大について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年11月12日。オリジナルの2020年11月13日時点におけるアーカイブ 。2020年11月13日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月11日閲覧。
- ^ 『仙北市における「観光まちづくり」を推進! 行政、観光協会(DMO 候補法人)とJR秋田支社の連携協定を締結します』(PDF)(プレスリリース)仙北市、田沢湖・角館観光協会、東日本旅客鉄道秋田支社、2019年5月7日。オリジナルの2020年9月15日時点におけるアーカイブ 。2020年9月16日閲覧。
- ^ 『仙北市における「3者連携協定の取組み」 滞在型観光拡大を目指した宿泊施設の開業が2020年3月16日(月)に決定』(PDF)(プレスリリース)仙北市、田沢湖・角館観光協会、東日本旅客鉄道秋田支社、2019年11月14日。オリジナルの2020年7月30日時点におけるアーカイブ 。2020年9月16日閲覧。
- ^ 『「3者連携協定の取組み」 滞在型宿泊施設の開業について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、仙北市、田沢湖・角館観光協会、2019年6月19日。オリジナルの2019年6月28日時点におけるアーカイブ 。2020年9月16日閲覧。
- ^ 『STATION WORKは2020年度100カ所ネットワークへ ~東日本エリア全域へ一挙拡大。ホテルワーク・ジムワークなどの新たなワークスタイルを提案します~』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2021年2月8日。オリジナルの2021年2月8日時点におけるアーカイブ 。2021年2月9日閲覧。
新聞記事
編集利用状況
編集- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月31日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月14日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
参考文献
編集- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。