観音寺本馬遺跡
観音寺本馬遺跡(かんのんじほんまいせき)は、奈良県橿原市観音寺町から御所市本馬に所在する縄文時代から中世にかけての複合遺跡である[1]。京奈和自動車道大和御所道路(御所区間)の建設に伴って初めて発見され、2007年(平成19年)から2009年(平成21年)にかけて発掘調査が行われた[2]。
概要
編集縄文時代の資料が豊富であり、その規模は県下最大級である。主に晩期中葉の篠原式期(約2800年前)の集落跡や甕棺墓による墓域、人為的に形成されたクリ林、漁のために流路に設けられたと思われる木製杭列などが見つかっている。縄文時代の平地建物の発見は珍しく、本遺跡が兵庫県淡路市の佃遺跡に次いで2例目である。
脚注
編集- ^ 文化財保存活用課. “観音寺本馬遺跡”. 橿原市. 2022年9月10日閲覧。
- ^ 文化財保存活用課. “観音寺本馬遺跡発掘調査”. 橿原市. 2022年9月10日閲覧。
参考文献
編集- 『観音寺本馬遺跡 橿原市埋蔵文化財調査報告 第1冊』橿原市教育委員会、2012年3月。
- 『観音寺本馬遺跡 御所市文化財調査報告書 第48集』御所市教育委員会、2015年12月。
- 『観音寺本馬遺跡Ⅰ 奈良県立橿原考古学研究所調査報告113冊』奈良県立橿原考古学研究所、2013年3月。
- 『観音寺本馬遺跡Ⅱ 奈良県立橿原考古学研究所調査報告114冊』奈良県立橿原考古学研究所、2014年3月。
- 『観音寺本馬遺跡Ⅲ 奈良県立橿原考古学研究所調査報告121冊』奈良県立橿原考古学研究所、2017年3月。
外部リンク
編集- 観音寺本馬遺跡 - かしはら探訪ナビ
座標: 北緯34度28分06.4秒 東経135度45分16.5秒 / 北緯34.468444度 東経135.754583度