西部方面輸送隊
西部方面輸送隊(せいぶほうめんゆそうたい)とは、熊本県熊本市東区の健軍駐屯地に駐屯する西部方面後方支援隊隷下の輸送科部隊である。
西部方面輸送隊 | |
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創設 | 1976年(昭和51年)3月25日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 隊 |
兵科 | 輸送科 |
所在地 | 熊本県 熊本市 東区 |
編成地 | 目達原駐屯地 |
上級単位 | 西部方面後方支援隊 |
担当地域 | 九州、沖縄県 |
概要
編集主に重車両の輸送や当時車両化されていなかった普通科部隊等の輸送支援を主な任務として編成・運用されていた。現在は方面隊全般の車両輸送支援(師団・旅団輸送隊でカバーできない部分や、方面隊直轄部隊の輸送支援)及び民生活動等を主任務としている。2002年(平成14年)度末の後方支援体制変換に伴い西部方面武器隊と統合、西部方面後方支援隊隷下部隊として再編され運用している。
第15旅団創設に伴い、那覇駐屯地に新たに第103輸送業務隊を新編した。これにより、北海道から沖縄までの定期便輸送が実現したという[1]。第103輸送業務隊は2018年(平成30年)3月27日に新設された陸上自衛隊中央輸送隊隷下に編入され、第5方面輸送分遣隊に改編された。
また第304輸送隊には、全国で唯一水陸両用車の輸送が可能な大型セミトレーラけん引車(水陸両用車搭載用)と大型セミトレーラ(水陸両用車搭載用)が配備されている。
沿革
編集- 1951年(昭和26年)5月1日:曾根管理補給部隊発足により、第905輸送車両中隊が曾根駐屯地において新編。
- 1952年(昭和27年)
- 1月25日:第905輸送車両中隊が福岡駐屯地に移駐。
- 2月1日:福岡管理補給部隊として発足。
- 1954年(昭和29年)
- 3月10日:目達原駐屯地に移駐。
- 7月1日:陸上自衛隊九州地区補給処第307輸送中隊に称号変更。
西部方面輸送隊
- 1976年(昭和51年)3月25日:西部方面輸送隊が目達原駐屯地において編成完結。
- 1980年(昭和55年)3月25日:目達原駐屯地から健軍駐屯地に移駐。
- 2003年(平成15年)3月27日:西部方面後方支援隊隷下の部隊に改編。
- 2010年(平成22年)3月26日:第15旅団創設に伴い、第103輸送業務隊を那覇駐屯地に新編。
- 2018年(平成30年)3月27日:
- 第103輸送業務隊(那覇駐屯地)を廃止し、陸上自衛隊中央輸送隊隷下の第5方面分遣隊に改編。
- 西部方面混成団隷下の竹松車両教育隊を隷下に編入[2]。
部隊編成
編集特筆ない限り健軍駐屯地駐屯。
- 西部方面輸送隊本部
- 西部方面輸送隊本部付隊「西方輸-本」
- 第307輸送中隊「307輸」:74式特大型トラック
- 第304輸送隊「304輸隊」:大型セミトレーラけん引車、73式特大型セミトレーラ、大型セミトレーラけん引車(水陸両用車搭載用)、大型セミトレーラ(水陸両用車搭載用)
- 竹松車両教育隊「竹松車教」(竹松駐屯地)
主要幹部
編集官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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西部方面後方支援隊 西部方面輸送隊長 |
1等陸佐 | 中村晋士 | 2023年 | 3月23日統合幕僚監部防衛計画部防衛課付 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 橋口又男 (2等陸佐) |
1976年 | 3月25日 - 1977年 7月31日陸上自衛隊九州地区補給処付 | 福岡駐とん地業務隊付 →1978年5月10日 停年退職 |
2 | 冨田芳人 (2等陸佐) |
1977年 | 8月 1日 - 1979年 3月15日第13輸送隊長 兼 第13師団司令部輸送課長 |
陸上自衛隊輸送学校勤務 |
3 | 中川彪 (2等陸佐) |
1979年 | 3月16日 - 1980年 7月31日陸上自衛隊輸送学校勤務 | 陸上自衛隊輸送学校総務課長 |
4 | 駒澤弘 | 1980年 | 8月 1日 - 1983年 7月31日陸上幕僚監部装備部管理・輸送課 輸送室総括班長 |
陸上自衛隊輸送学校研究員 |
5 | 北野聡 (2等陸佐) |
1983年 | 8月 1日 - 1985年 8月 7日陸上自衛隊輸送学校勤務 | 陸上自衛隊中央輸送業務隊副隊長 |
6 | 白石桂一 | 1985年 | 8月 8日 - 1986年 7月31日陸上幕僚監部装備部輸送課総括班長 | 東部方面輸送隊長 |
7 | 松藤洋一 | 1986年 | 8月 1日 - 1989年 3月15日陸上幕僚監部調査部付 | 陸上幕僚監部装備部輸送課長 |
8 | 岩附健 | 1989年 | 3月16日 - 1991年 3月15日陸上幕僚監部装備部輸送課 道路・航空班長 |
陸上自衛隊輸送学校教育部長 |
9 | 橋本捷 | 1991年 | 3月16日 - 1992年 8月 2日陸上自衛隊輸送学校管理課長 | 西部方面総監部勤務 |
10 | 正岡滿典 | 1992年 | 8月 3日 - 1995年 3月22日陸上自衛隊中央輸送業務隊副隊長 →1994年7月1日 1等陸佐昇任 |
小平駐屯地業務隊長 |
11 | 吉川明徳 | 1995年 | 3月23日 - 1997年 3月25日陸上自衛隊幹部学校 →1996年7月1日 1等陸佐昇任 |
陸上自衛隊中央輸送業務隊副隊長 |
12 | 中村茂夫 | 1997年 | 3月26日 - 2000年 7月31日陸上自衛隊輸送学校研究部長 | 西部方面総監部勤務 |
13 | 真野晴生 (2等陸佐) |
2000年 | 8月 1日 - 2001年 7月31日陸上幕僚監部装備部輸送課 鉄道・船舶班長 |
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末 | 小田修身 | 2001年 | 8月 1日 - 2003年 3月26日陸上幕僚監部装備部輸送課勤務 | 陸上自衛隊中央輸送業務隊副隊長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 折田健造 | 2003年 | 3月27日 - 2006年 3月26日陸上自衛隊中央輸送業務隊副隊長 | 陸上自衛隊輸送学校副校長 兼 企画室長 |
2 | 横山正樹 | 2006年 | 3月27日 - 2008年 7月31日北部方面後方支援隊 北部方面輸送隊長 |
陸上自衛隊輸送学校副校長 兼 企画室長 |
3 | 仁王伸樹 | 2008年 | 8月 1日 - 2010年 7月31日東部方面後方支援隊 東部方面輸送隊長 |
陸上自衛隊輸送学校副校長 兼 企画室長 |
4 | 望月雄一 | 2010年 | 8月 1日 - 2013年 3月31日東部方面総監部人事部人事課長 | 陸上自衛隊輸送学校教育部長 |
5 | 星信利 | 2013年 | 4月 1日 - 2015年11月30日陸上自衛隊輸送学校教育部長 | 陸上自衛隊輸送学校付 |
6 | 村上至 | 2015年12月 | 1日 - 2017年 3月22日陸上幕僚監部装備計画部 装備計画課勤務 |
陸上自衛隊幹部学校主任教官 |
7 | 古内弘樹 | 2017年 | 3月23日 - 2019年 8月22日統合幕僚監部防衛計画部計画課 業務計画班長 |
陸上幕僚監部人事教育部人事教育計画課 服務室長 |
8 | 森英久 | 2019年 | 8月23日 - 2022年 3月13日統合幕僚学校教育課研究室主任研究官 | 陸上自衛隊東北補給処総務部長 |
9 | 永禮完次 | 2022年 | 3月14日 - 2023年 3月22日陸上幕僚監部装備計画部 装備計画課勤務 |
陸上幕僚監部装備計画部装備計画課 輸送室長 |
10 | 中村晋士 | 2023年 | 3月23日 -統合幕僚監部防衛計画部防衛課付 |
廃止部隊
編集- 第905輸送車両中隊:1954年(昭和29年)6月30日廃止。第307輸送中隊に改編。
- 第103輸送業務隊:2018年(平成30年)3月27日廃止。陸上自衛隊中央輸送隊隷下の第5方面分遣隊に改編。
脚注
編集- ^ 西部方面後方支援隊ホームページより
- ^ “西部方面後方支援隊”. 陸上自衛隊 目達原駐屯地. 2018年3月28日閲覧。
参考文献
編集- 我が母校五十年誌(陸上自衛隊輸送学校)