三井ふたばこ
日本の童話作家、詩人、随筆家
(西條嫩子から転送)
三井 ふたばこ(みつい ふたばこ、1918年5月3日 ‐ 1990年10月29日)は、日本の童話作家、詩人、随筆家。本名・嫩子。
西条八十の長女として東京府に生まれる。弟に西條八束。 東京府立第五高等女学校(現東京都立富士高等学校)を経て[1]、日本女子大学英文科中退。父とともに詩誌『ポエトロア』を発行、童話、詩集、翻訳、父の詩集の編纂などを行う。1970年に父が没した後は、父の思い出などを書いた。当初、三井嫩子、三井ふたばこ、三井ふたば子などの表記を用いたが、夫が亡くなったこともあり、父の没後は西條嫩子の名を用いた。
著書
編集- 『どうぶつのうち』(三井嫩子、小峰書店、小学生文庫) 1951
- 『たのしいゆうえんち』(みついふたばこ、トッパン) 1951
- 『詩集 後半球』(三井ふたばこ、小山書店新社) 1957
- 『詩集 後半球』(西条嫩子、弥生書房) 1988.4
- 『たのしいおもちゃ』(三井ふたばこ、小学館、小学館のベビー絵本) 1958
- 『詩集 空気の痣』(三井ふたばこ、昭森社) 1968
- 『童謡集』(みついふたばこ、弥生書房) 1971
- 『父 西条八十』(西条嫩子、中央公論社) 1975
- 『父西条八十は私の白鳥だった』(西条嫩子、集英社) 1978.12
- のち集英社文庫 1990
- 『日本歌曲の父 山田耕筰』(西条嫩子、音楽之友社、ジュニア音楽図書館作曲家シリーズ) 1982.6
- 『詩集 たびげいにんの唄』(西条嫩子、弥生書房) 1984.4
編纂
編集翻訳・再話
編集- 『水の子ものがたり』(キングスレイ、三井嫩子著、小峰書店、小学生文庫) 1951
- 『失われた少年』(マーガニタ・ラスキ、雄鶏社) 1955
- 『森の美女 詩劇』(ジュール・シュペルヴィエル、三井ふたばこ・柳沢和子共訳、ユリイカ) 1956
- 『難破船のきょうだい』(シャカン / ファブル、三井ふたば子・柳沢和子訳、講談社、世界少女小説全集) 1957
- 『王女カリディア』(ドメーゾン、三井ふたば子訳、講談社、世界少女小説全集) 1958
- 『奇妙な悪魔』(ジェン・ギャスケル、三井ふたばこ訳、小山書店新社) 1959
- 『ポオルとヴィルジニイ / 夢 / にんじん』(サン・ピエール / エミール・ゾラ / ルナアル、 三井ふたば子訳、東西五月社、少女世界名作全集6 - フランス編) 1960
- 『マザーグース童話』(三井ふたばこ文、小学館、幼年世界名作文学全集) 1962
- 『愛の妖精』(ジョルジュ・サンド、西条八十・三井嫩子訳、講談社、少年少女新世界文学全集) 1964
- 『ヒバリは空に』(エルフリダ・ビポン、三井嫩子訳、講談社、世界少女名作全集5) 1964
- 『あしながおじさん』(ジーン・ウェブスター、三井ふたばこ訳、講談社、講談社マスコット文庫) 1966
- 『小公女』(バーネット、三井ふたばこ訳、講談社、世界名作全集) 1966
- 『家なき子』(エクトル・マロ、三井ふたばこ訳、文研出版) 1971
作詞
編集- 「若い心のように」(依田光正作曲) - 第35回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
脚注
編集- ^ “偉人館展示 | 都立富士高校100周年「大人の文化祭」”. fuji100th. 2020年12月26日閲覧。