西日野駅
西日野駅(にしひのえき)は、三重県四日市市西日野町字東浦にある、四日市あすなろう鉄道八王子線の駅である。
西日野駅 | |
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駅舎(2022年10月) | |
にしひの NISHIHINO | |
◄日永 (1.3 km) | |
左は西日野駅(八王子線)、右は南日永駅(内部線) | |
所在地 | 三重県四日市市西日野町字東浦30 |
所属事業者 | 四日市あすなろう鉄道 |
所属路線 | ■八王子線 |
キロ程 |
1.3 km(日永起点) あすなろう四日市から3.1 km |
電報略号 | ニヒノ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,144人/日(降車客含まず) -2019年- |
乗降人員 -統計年度- |
2,021[1]人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1912年(大正元年)8月14日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
かつては伊勢八王子駅まで路線が延びており途中駅であったが、1974年(昭和49年)に並行する天白川の集中豪雨により当駅 - 伊勢八王子間が営業休止となり、そのまま廃線になったことから終着駅となった[2]。
歴史
編集- 1912年(大正元年)8月14日:三重軌道の日永 - 八王子村(のちの伊勢八王子)間が開通[3]。同時に開業[4]。
- 1916年(大正11年)7月19日:三重鉄道に移管[4]。
- 1944年(昭和19年)2月11日:会社合併により三重交通の駅となる[4]。
- 1964年(昭和39年)2月1日:三重交通の鉄道事業分離譲渡により、三重電気鉄道の駅となる[4]。
- 1965年(昭和40年)4月1日:会社合併により近畿日本鉄道(近鉄)の駅となる[4]。
- 1974年(昭和49年)7月25日:日永 - 伊勢八王子間が集中豪雨で不通となり営業休止[4]。
- 1976年(昭和51年)4月1日:日永 - 当駅間復旧により営業再開[4]。当駅は0.1キロ日永方に移設[5]。同時に休止中の当駅 - 伊勢八王子間が廃止され終着駅となる[4]。
- 2015年(平成27年)4月1日:四日市あすなろう鉄道に移管。駅施設は四日市市の所有となる。
- 2021年(令和3年)8月21日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[6][7]。
駅構造
編集現在の位置に駅が移設された1976年当時、近鉄のナロー線の列車は電動車が付随車をけん引する方式だったので、終着駅では電動車を反対側に移動させる入換設備が必要だった。しかし、同駅は移設時から入換の出来ない1面1線であり、列車は電動車1両のみ(同駅から先の区間廃止後は、途中駅が2駅しかない短区間運転となり、旅客の輸送量も少ない)、または電動車2両で付随車を挟む編成で運転された。
あすなろう四日市駅管理の無人駅であるが、駅舎に自動券売機が設置されており乗車券が購入可能である。ICカードはIC改札機により対応する[6][7]。駅舎は線路車止め側にある。便所は改札外にある。
以前は自転車置き場が駅前になく、停めてはいけない入口に自転車がたくさん置いてある状態だったが、その後、自転車置き場が駅北側に隣接して設置された。
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ホーム(2015年2月)
当駅乗降人員
編集近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り(但し、下記は当時全て近畿日本鉄道での集計である)[8]。
- 2012年11月13日:1,965人
- 2010年11月9日:2,881人
- 2008年11月18日:2,565人
- 2005年11月8日:2,548人
利用状況
編集「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[9]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 1,836 |
1998年 | 1,826 |
1999年 | 1,743 |
2000年 | 1,727 |
2001年 | 1,655 |
2002年 | 1,624 |
2003年 | 1,616 |
2004年 | 1,673 |
2005年 | 1,680 |
2006年 | 1,638 |
2007年 | 1,587 |
2008年 | 1,590 |
2009年 | 1,567 |
2010年 | 1,586 |
2011年 | 1,575 |
2012年 | 1,558 |
2013年 | 1,536 |
2014年 | 1,472 |
2015年 | 1,162 |
2016年 | 1,210 |
2017年 | 1,163 |
2018年 | 1,182 |
2019年 | 1,144 |
- 西日野駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(西日野駅) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果 人/日 |
特 記 事 項 | ||||
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1958年(昭和33年) | 241,057 | ←←←← | 104,346 | 345,403 | |||
1959年(昭和34年) | ←←←← | ||||||
1960年(昭和35年) | ←←←← | ||||||
1961年(昭和36年) | ←←←← | ||||||
1962年(昭和37年) | ←←←← | ||||||
1963年(昭和38年) | ←←←← | ||||||
1964年(昭和39年) | ←←←← | ||||||
1965年(昭和40年) | 485,200 | ←←←← | 101,861 | 587,061 | |||
1966年(昭和41年) | 482,850 | ←←←← | 146,465 | 629,315 | |||
1967年(昭和42年) | 495,690 | ←←←← | 150,802 | 646,492 | |||
1968年(昭和43年) | 542,340 | ←←←← | 144,526 | 686,866 | |||
1969年(昭和44年) | 517,800 | ←←←← | 158,835 | 676,635 | |||
1970年(昭和45年) | 531,180 | ←←←← | 158,421 | 689,601 | |||
1971年(昭和46年) | 546,990 | ←←←← | 152,468 | 699,458 | |||
1972年(昭和47年) | 564,390 | ←←←← | 121,485 | 685,875 | |||
1973年(昭和48年) | 539,250 | ←←←← | 126,576 | 665,826 | |||
1974年(昭和49年) | 458,160 | ←←←← | 51,637 | 509,797 | 集中豪雨により不通 バス代行 | ||
1975年(昭和50年) | 438,930 | ←←←← | 25,491 | 464,421 | 集中豪雨により不通 バス代行 | ||
1976年(昭和51年) | 694,410 | ←←←← | 91,906 | 786,316 | 西日野駅~伊勢八王子駅間廃止 | ||
1977年(昭和52年) | 626,370 | ←←←← | 81,489 | 707,859 | |||
1978年(昭和53年) | 602,310 | ←←←← | 81,330 | 683,640 | |||
1979年(昭和54年) | 531,030 | ←←←← | 65,447 | 596,477 | |||
1980年(昭和55年) | 555,840 | ←←←← | 67,640 | 623,480 | |||
1981年(昭和56年) | 564,000 | ←←←← | 67,273 | 631,273 | |||
1982年(昭和57年) | 555,270 | ←←←← | 72,484 | 627,754 | 11月16日 | 2,884 | |
1983年(昭和58年) | 612,630 | ←←←← | 77,882 | 690,512 | 11月8日 | 3,342 | |
1984年(昭和59年) | 678,360 | ←←←← | 76,564 | 754,924 | 11月6日 | 3,581 | |
1985年(昭和60年) | 700,200 | ←←←← | 68,832 | 769,032 | 11月12日 | 3,991 | |
1986年(昭和61年) | 723,720 | ←←←← | 71,078 | 794,798 | 11月11日 | 3,688 | |
1987年(昭和62年) | 703,350 | ←←←← | 65,387 | 768,737 | 11月10日 | 3,650 | |
1988年(昭和63年) | 699,240 | ←←←← | 71,196 | 770,436 | 11月8日 | 3,628 | |
1989年(平成元年) | 716,160 | ←←←← | 105,380 | 821,540 | 11月14日 | 3,754 | |
1990年(平成2年) | 731,040 | ←←←← | 111,440 | 842,480 | 11月6日 | 3,532 | |
1991年(平成3年) | 724,290 | ←←←← | 110,242 | 834,532 | |||
1992年(平成4年) | 699,240 | ←←←← | 113,108 | 812,348 | 11月10日 | 3,867 | |
1993年(平成5年) | 698,250 | ←←←← | 113,370 | 811,620 | |||
1994年(平成6年) | 676,110 | ←←←← | 108,379 | 784,489 | |||
1995年(平成7年) | 665,880 | ←←←← | 102,930 | 768,810 | 12月5日 | 3,427 | |
1996年(平成8年) | 622,080 | ←←←← | 111,255 | 733,335 | |||
1997年(平成9年) | 564,750 | ←←←← | 105,519 | 670,269 | |||
1998年(平成10年) | 561,750 | ←←←← | 104,803 | 666,553 | 11月10日 | 2,891 | |
1999年(平成11年) | 544,380 | ←←←← | 93,730 | 638,110 | |||
2000年(平成12年) | 537,120 | ←←←← | 93,377 | 630,497 | |||
2001年(平成13年) | 514,290 | ←←←← | 93,408 | 607,698 | |||
2002年(平成14年) | 502,080 | ←←←← | 90,755 | 592,835 | |||
2003年(平成15年) | 503,820 | ←←←← | 87,559 | 591,379 | 11月11日 | 2,482 | |
2004年(平成16年) | 526,380 | ←←←← | 84,109 | 610,489 | |||
2005年(平成17年) | 530,520 | ←←←← | 82,812 | 613,332 | 11月8日 | 2,548 | |
2006年(平成18年) | 517,770 | ←←←← | 80,107 | 597,877 | |||
2007年(平成19年) | 503,070 | ←←←← | 77,885 | 580,955 | |||
2008年(平成20年) | 503,730 | ←←←← | 76,504 | 580,234 | 11月5日 | 2,565 | |
2009年(平成21年) | ←←←← | ||||||
2010年(平成22年) | ←←←← | ||||||
2011年(平成23年) | ←←←← | ||||||
2012年(平成24年) | ←←←← | ||||||
2013年(平成25年) | ←←←← | ||||||
2014年(平成26年) | ←←←← | ||||||
2015年(平成27年) | ←←←← | ||||||
2016年(平成28年) | ←←←← |
駅周辺
編集天白川のすぐ近くにあり、駅の北側は民家が多くを占めるが、寺院や教育機関もある。北へ抜けると四日市市立常磐西小学校や四日市市立常磐中学校に至るが、当駅からやや離れた所にある。かつての八王子線はこの先、天白川に沿って西へ進み、室山駅を経て伊勢八王子駅に至っていた。この廃線区間内には醤油醸造所(ヤマコ醤油[10])・造り酒屋(神楽酒造[11])・郵便局(四日市室山郵便局[12])がある。西へ抜けると三重県立四日市四郷高等学校の北側に至るが、同校は当駅から3 km離れた所にある[注釈 1]。天白川に沿って東へ進むと日永駅(四日市あすなろう鉄道内部線乗換駅)に至る。
天白川の対岸を通る笹川通り沿いも住宅が多く建つが、駅の向かい側には公立高校と公立中学校がある。西へ抜けると笹川団地などで構成される大型住宅街を経て三重県立四日市四郷高等学校に至る。この辺りには高花平の住宅街やゴルフ場がある。南へ抜けると白髭神社に、東へ抜けると南日永駅(四日市あすなろう鉄道内部線)に至る。
- 四日市市立笹川中学校
- 三重県立四日市南高等学校
- 三重県立特別支援学校西日野にじ学園
- 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構三重支部三重職業能力開発促進センター(愛称:ポリテクセンター三重)
- 総合心療センターひなが
- 四日市迎賓館ZEN - 1日3組限定の高級レストラン[13]。テレビ取材は2018年9月18日に放送した「火曜サプライズ」(日本テレビ系列)が初となった[13][14]。
- 顕正寺
- 神明神社
- 大山祇神社
- 城山古墳
- 笹川通り - 四日市都市計画道路子酉(ねとり)小林線の愛称。
- 天白川
バス路線
編集天白川に沿って通る道路上に「西日野」停留所、その対岸を通る笹川通り沿いに「笹川中学校前」停留所があり、ともに三重交通の路線が経由する。
- 笹川中学校前
- 41系統 笹川団地、笹川ジャブ、笹川テニス場
- 46系統 三重団地
- 65系統 近鉄四日市
隣の駅
編集- 四日市あすなろう鉄道
- ■八王子線
- 日永駅 - 西日野駅
かつて存在した路線
編集- 近畿日本鉄道
- ■八王子線(廃止区間)
- 西日野駅 - 室山駅
脚注
編集注釈
編集- ^ (備考:西日野 - 伊勢八王子間の鉄道路線営業キロは1.7 km)
出典
編集- ^ “令和元年度移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 四日市あすなろう鉄道. 2021年4月18日閲覧。
- ^ 伊藤博康 (2021年2月18日). “近鉄八王子線廃線跡…廃線跡探訪(22)”. 伊藤博康のテツな“ひろやす”の鉄道小咄. 中日新聞社. 2021年7月8日閲覧。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、71頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ a b c d e f g h 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、688頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ a b “交通系ICカードシステムの導入について”. 四日市あすなろう鉄道 (2021年8月3日). 2021年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月19日閲覧。
- ^ a b “四日市市 あすなろう鉄道 ICカードシステム導入、21日から 三重”. 伊勢新聞. (2021年8月4日). オリジナルの2021年8月4日時点におけるアーカイブ。 2021年9月19日閲覧。
- ^ 駅別乗降人員 八王子線 内部線 - 近畿日本鉄道
- ^ 三重県統計書 - 三重県
- ^ “ヤマコ醤油株式会社”. ヤマコ醤油. 2023年12月27日閲覧。
- ^ “伊勢の銘酒 神楽酒造 三重県四日市市”. 神楽酒造. 2023年12月27日閲覧。
- ^ “四日市室山郵便局(三重県)”. 日本郵政グループ. 郵便局・ATMをさがす. 日本郵政. 2022年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月27日閲覧。
- ^ a b “火曜サプライズ OA情報”. 日本テレビ放送網 (2018年9月18日). 2023年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月27日閲覧。
- ^ “四日市迎賓館ZEN”. TVでた蔵. ワイヤーアクション. 2023年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月27日閲覧。