西岡秀三
日本の環境学者
西岡 秀三(にしおか しゅうぞう、1939年 - )は、日本の環境学者。専門は、環境システム学、環境政策学。
にしおか しゅうぞう 西岡 秀三 | |
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生誕 | 1939年(85 - 86歳) |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 環境システム学、環境政策学 |
出身校 | 東京大学大学院工学系研究科 |
主な受賞歴 | KYOTO地球環境の殿堂 |
プロジェクト:人物伝 |
学位は、工学博士(東京大学・1967年)。公益財団法人地球環境戦略研究機関参与。
来歴
編集東京大学工学部機械工学科を卒業後、同大学院博士課程を修了[1]。学位論文「不連続な操作を含む連続制御システムの動的解析」を提出し工学博士号を取得。
旭化成工業を経て、1979年国立公害研究所(現在の国立環境研究所)に総合解析部主任研究官として入所[1][2]。公害研究所時代は環境指標、交通公害、環境政策決定支援システムなどの研究に従事する[2]。
1985年から気候変動研究に従事[1]。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に参加しており、1990年のIPCC第1次評価報告書では第5章共同議長・主執筆者、第6章貢献者、1995年のIPCC第2次評価報告書では第26章の主執筆者を務めた[2]。
その他、マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京工業大学教授、慶應義塾大学教授、国立環境研究所理事・参与を歴任[3]。
2008年の洞爺湖サミットでは「クール・アース・アンバサダー」を務めた[4]。
2022年には、ヨハン・ロックストロームらと共に「KYOTO地球環境の殿堂」に選ばれた[5]。
著書
編集単著
編集- 『日本低炭素社会のシナリオ 二酸化炭素70%削減の道筋』2008年、日刊工業新聞社
- 『低炭素社会のデザイン-—ゼロ排出は可能か』2011年、岩波新書
共著
編集- 『地球環境と情報』1992年、岩波ブックレット
脚注
編集- ^ a b c “西岡秀三” (PDF). アジア低炭素社会研究プロジェクト. 国立環境研究所. 2022年7月23日閲覧。
- ^ a b c “西岡秀三・元理事の「KYOTO地球環境の殿堂入り」について”. 国立環境研究所 (2022年6月1日). 2022年7月23日閲覧。
- ^ 成田優美 (2009年6月19日). “高い目標掲げ真の豊かさを”. サイエンスポータル. 科学技術振興機構. 2022年7月23日閲覧。
- ^ “クール アース アンバサダー”. 首相官邸. 2022年7月23日閲覧。
- ^ 河原田慎一 (2022年4月26日). “「KYOTO地球環境の殿堂」、ヨハン・ロックストローム氏ら3氏へ”. 朝日新聞 2022年7月23日閲覧。