螺灯(らとう)は、かつて石見銀山の間歩(坑道)で使われていた、明かりのこと[1][2]。栄螺灯(さざえび[3]、さざえとう[1])とも。
サザエの殻に油を入れ、綿布や紙などを縒って芯にし、燃して明かりとして利用した[1][2]。
油としては、エゴマ油や菜種油が主流であった[1][2]。
一見弱そうに思える螺灯の明かりだが、想像以上に強く明るい炎は夥しい煤を発生し、健康を害したことが容易に想像できる[1][2]。
また、これらの炎の揺らぎは、酸欠の目印になったという[1][2]。
石見銀山がある島根県大田市の公式マスコットキャラクター「らとちゃん」は、螺灯と鉱夫の衣装をモチーフにしている[2]。