蝶々さん』(ちょうちょうさん)は、市川森一による日本長編時代小説。『長崎新聞』に2006年5月5日から2008年5月3日まで連載、講談社より2008年10月1日に上下巻にて刊行された。

蝶々さん
著者 市川森一
イラスト 小崎侃(連載時挿絵)
松尾たいこ(書籍表紙)
発行日 2008年10月1日
発行元 講談社
ジャンル 長編小説
時代小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 [上] 408
[下] 352
公式サイト bookclub.kodansha.co.jp(上)
bookclub.kodansha.co.jp(下)
コード ISBN 978-4-06-214973-0(上)
ISBN 978-4-06-214974-7(下)
講談社文庫版
[上] ISBN 978-4-06-277025-5文庫判
[下] ISBN 978-4-06-277026-2(文庫判)
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アメリカペンシルベニア州フィラデルフィアの弁護士ジョン・ルーサー・ロングが1898年にアメリカのセンチュリー・マガジン1月号に発表した短編小説(Madame Butterfly)」が原作になったプッチーニオペラ蝶々夫人』を題材に、明治初頭の長崎士族の娘として生まれた少女の、時代に翻弄され幾多の苦難を乗り越え切り拓く人生とアメリカ軍艦の士官との切ない恋を描く。

およびそれを原作とした2011年NHKテレビドラマ。市川の脚本により、『蝶々さん〜最後の武士の娘〜』(ちょうちょうさん さいごのぶしのむすめ)と題しNHK総合土曜ドラマスペシャル」にてテレビドラマ化された。

あらすじ

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上巻
明治初頭、お蝶佐賀の乱で亡くなった父の遺志を受け継ぎ、祖母・みわと母・やえの手で、新しい学問を学ぶとともに、武士の娘としての心構えも学んだ。しかし祖母と母はコレラで急死し、お蝶は長崎丸山の老舗待合「水月楼」の養子となる。幼なじみの伊作とユリと再会を果たした。しかし女学校への進学を約束してくれた養母・マツも急死し、やむなくお蝶は舞妓になる道を歩き始める。
下巻
舞妓となった蝶々はアメリカ海軍士官フランクリンと出会う。フランクリンの中に日本の武士に通じる心意気を感じた蝶々。2人は互いにひかれあい結婚するが、伊作やお幸の心配どおり、フランクリンにとってその結婚は滞在中だけ、かりそめの夫婦生活を過ごす「長崎式結婚」だった。しかし蝶々との暮らしの中でフランクリンは、蝶々に真実の愛を感じるようになる。そして蝶々は米国への移住を希望しフランクリンの子供を身ごもるが、事態は予期せぬ方向に向かう。

登場人物

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キャストを参照

書誌情報

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単行本
文庫本

テレビドラマ

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蝶々さん
〜最後の武士の娘〜
ジャンル テレビドラマ
原作 市川森一
脚本 市川森一
演出 清水一彦
出演者 宮﨑あおい
伊藤淳史
イーサン・ランドリー
戸田恵子
ともさかりえ
野田秀樹
川平慈英
本田博太郎
伊武雅刀
余貴美子
池脇千鶴
藤村志保
西田敏行
音楽 村松崇継
国・地域   日本
言語 日本語
製作
制作統括 佐野元彦
谷口卓敬
制作 NHKエンタープライズ
製作 NHK
放送
放送チャンネルNHK総合
映像形式16:9
音声形式ステレオ放送
放送国・地域  日本
放送期間2011年11月19日 - 11月26日
放送時間土曜 21:00 - 22:13
放送枠土曜ドラマスペシャル
放送分73分
回数2
土曜ドラマスペシャル
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蝶々さん〜最後の武士の娘〜』(ちょうちょうさん さいごのぶしのむすめ)のタイトルで、NHK総合土曜ドラマスペシャル」の第3弾として2011年11月19日および11月26日の21時から22時13分に前後編にて放送された。平成23年度文化庁芸術祭参加作品。

主演の宮﨑あおいにとっては、同局の大河ドラマ篤姫』以来3年ぶりのテレビドラマ出演となった[1]。また、市川森一は放送の半月後に他界したため、脚本を手掛けた最後のテレビドラマともなった。

キャスト

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主要人物

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その他

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スタッフ

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放送日程

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放送回 放送日 サブタイトル 視聴率[要出典]
前編 11月19日 誇りの代償 13.4%
後編 11月26日 遠いアメリカ 10.8%

関連番組

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  • 宮崎あおい in 「蝶々さん」(2011年11月13日 23:35 - 23:59、NHK総合

関連商品

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DVD
ブルーレイ
  • 蝶々さん 〜最後の武士の娘〜 全2枚セット(2012年5月21日、東映/東映ビデオ)

脚注

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  1. ^ 宮崎あおい主演で「蝶々夫人」をドラマ化...『蝶々さん』”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2011年8月19日). 2017年4月4日閲覧。

外部リンク

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