蛭間拓哉
蛭間 拓哉(ひるま たくや、2000年9月8日 - )は、群馬県桐生市出身のプロ野球選手(外野手)。左投左打。埼玉西武ライオンズ所属。
埼玉西武ライオンズ #9 | |
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2023年3月17日 ZOZOマリンスタジアム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 群馬県桐生市 |
生年月日 | 2000年9月8日(24歳) |
身長 体重 |
177 cm 87 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2022年 ドラフト1位 |
初出場 | 2023年6月23日 |
年俸 | 2400万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集桐生市立相生小学校3年生の時に野球を始め、6年生時には埼玉西武ライオンズジュニアに選出された[2]。桐生市立相生中学校在学時は硬式野球のクラブチームである前橋桜ボーイズでプレーし、関東大会で優勝した[3]。
浦和学院高等学校に進学し、1年春からベンチ入りして4番を務めた。2年秋から主将に就任し、3年夏には第100回全国高等学校野球選手権記念大会に出場。仙台育英との1回戦でソロ本塁打を放つなど、ベスト8進出に貢献した[4]。大会後にはチームメイトの渡邉勇太朗と共にBFA U-18アジア選手権大会の日本代表に選出された[5]。高校通算28本塁打[6]。
卒業後は早稲田大学に進学し、2年春のリーグ戦からレギュラーに定着。同年秋のリーグ戦最終週の早慶戦2連戦では、初戦で木澤尚文から決勝点となるソロ本塁打、翌日の優勝決定戦では1点を追う9回に逆転の2点本塁打を放ち、チームの逆転優勝に大きく貢献した[7][8]。3年春のリーグ戦ではベストナインを受賞[9]。4年時にはハーレムベースボールウィークの日本代表に選出された[10]。
2022年プロ野球ドラフト会議にて、埼玉西武ライオンズから1位で単独指名された。西武が外野手をドラフト1位指名するのは高橋二三男以来52年ぶり2人目で、大学生では初だった[11]。当日の記者会見では「小さい時から目標だったプロ野球選手になるために、一番最初にプロ野球を見に行った球場が西武ドームだった。一番行きたい球団だったので指名していただいてうれしく思います」と答えた[12]。11月30日、都内のホテルで契約交渉を行い、契約金1億円、年俸1600万円プラス出来高で合意。背番号は9[13]。担当スカウトは竹下潤[14]。
西武時代
編集2023年は開幕を二軍で迎え、6月23日に出場選手登録された[15]。同日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で『8番・右翼』でプロ初出場を果たすと[16]、24日の同カードでプロ初安打[17]。さらに25日の同カードでは、大学の2学年先輩である早川隆久からプロ初本塁打を記録した[18]。8月は打率.294・1本塁打・8打点を記録し、重要な打順を任されたものの[19]、9月に入ると打率を落とし[20]、9月27日には背中の違和感で登録抹消[21]。ルーキーイヤーは一軍で56試合に出場し、打率.232・2本塁打・20打点という成績[19]でオフに600万円増となる推定年俸2200万円で契約を更改した[22]。
2024年も開幕を二軍で迎え、イースタン・リーグでは29試合に出場し、打率.287・1本塁打を記録すると、5月10日に出場選手登録[23]。昇格後はスタメン出場が続き[24]、交流戦開始前の時点では打率.340[25]と打撃好調だったが、右翼守備では目測を誤って三塁打にする場面が目立った[26][27]。交流戦では打撃が低迷し、打率が.264まで落ちると[28]、6月8日の阪神タイガース戦ではこの年初めてスタメンを外れ、翌6月9日に出場選手登録を抹消された[24]。7月15日に再登録されるも[29]、再登録後は40試合の出場で打率.189と振るわず、9月9日に登録抹消[30]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2023 | 西武 | 56 | 223 | 198 | 17 | 46 | 6 | 0 | 2 | 58 | 20 | 0 | 0 | 9 | 2 | 14 | 0 | 0 | 37 | 2 | .232 | .280 | .293 | .573 |
2024 | 63 | 232 | 214 | 16 | 47 | 8 | 1 | 1 | 60 | 16 | 3 | 1 | 3 | 1 | 9 | 0 | 5 | 43 | 3 | .220 | .266 | .280 | .547 | |
通算:2年 | 119 | 455 | 412 | 33 | 93 | 14 | 1 | 3 | 118 | 36 | 3 | 1 | 12 | 3 | 23 | 0 | 5 | 80 | 5 | .226 | .273 | .286 | .560 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2023 | 西武 | 56 | 103 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2024 | 60 | 108 | 5 | 1 | 0 | .991 | |
通算 | 116 | 211 | 5 | 1 | 0 | .995 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 初出場・初先発出場:2023年6月23日、対東北楽天ゴールデンイーグルス10回戦(楽天モバイルパーク宮城)、8番・右翼手で先発出場[16]
- 初打席:同上、2回表に則本昂大から空振り三振[31]
- 初安打:2023年6月24日、対東北楽天ゴールデンイーグルス11回戦(楽天モバイルパーク宮城)、5回表に辛島航から右前安打[17]
- 初本塁打・初打点:2023年6月25日、対東北楽天ゴールデンイーグルス12回戦(楽天モバイルパーク宮城)、2回表に早川隆久から右越3ラン[18]
- 初盗塁:2024年5月14日、対北海道日本ハムファイターズ6回戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)、4回表に二盗(投手:山﨑福也、捕手:伏見寅威)[32]
背番号
編集- 9(2023年 - )
代表歴
編集登場曲
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 「西武 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「西武 今秋ドラフト1位候補に早大・蛭間リストアップ 東京六大学通算12本塁打の左の大砲密着マーク」『スポニチ Sponichi Annex』2022年7月12日。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「蛭間拓哉 | 早大 | 選手」『週刊ベースボールONLINE』。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「浦和学院0封完勝「ここで1発」主将蛭間が本塁打 - 夏の甲子園」『日刊スポーツ』2018年8月12日。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「U18藤原・蛭間・小園でスーパーカートリオ打線」『日刊スポーツ』2018年8月30日。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「早稲田大学・蛭間拓哉 ドラフト上位候補が向き合っている、スラッガーの宿命」『4years.』2022年5月13日。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「【東京六大学】7回の一発に泣いた慶大のエース木沢尚文 早大・蛭間に勝ち越し2ラン浴びる」『スポーツ報知』2020年11月7日。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「早大・蛭間「みんなが打たせてくれた」決勝弾に涙」『日刊スポーツ』2020年11月8日。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「2021春季リーグ戦 ベストナイン」『一般財団法人 東京六大学野球連盟』。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「【大学野球】 早大・蛭間拓哉、日体大・矢沢宏太ら大学日本代表24人が決定…大学日本代表選考合宿最終日」『スポーツ報知』2022年6月20日。2022年9月7日閲覧。
- ^ 「なぜ西武は早大・蛭間の1位指名を決めたのか 52年ぶりの外野手1位指名となったチーム事情」『スポニチアネックス』2022年10月13日。2022年12月1日閲覧。
- ^ 「西武1位の早大・蛭間拓哉「一番行きたい球団だったのでうれしい」」『西日本スポーツ』2022年10月20日。2022年10月20日閲覧。
- ^ 「【西武】1位蛭間拓哉に期待の背番「9」濃厚「やるからにはレギュラー」開幕スタメン意欲」『日刊スポーツ』2022年12月1日。2022年12月1日閲覧。
- ^ 「【新入団選手スカウトに聞いた!第1回①】蛭間拓哉選手!」『埼玉西武ライオンズ』2022年12月19日。2023年11月14日閲覧。
- ^ “【西武】中村剛也ら3選手が1軍登録 ドラ1ルーキー・蛭間拓哉はプロ初の1軍入り”. 日テレNEWS NNN (2023年6月23日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ a b “【西武】ドラフト1位ルーキー蛭間拓哉がプロ初出場も3打数無安打「いい経験ができました」”. スポーツ報知 (2023年6月23日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ a b 「西武ドラ1蛭間が6打席目でプロ初安打 2試合連続先発起用に応える」『スポーツニッポン』2023年6月24日。2023年6月24日閲覧。
- ^ a b 「【西武】ドラフト1位・蛭間拓哉がプロ初本塁打「とにかくうれしいです」 早大先輩の早川撃ち」『スポーツ報知』2023年6月25日。2023年6月25日閲覧。
- ^ a b “得点力不足で最下位低迷の西武…「将来の首位打者候補」は救世主になれるか”. 週刊ベースボールONLINE (2024年5月24日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “【西武】蛭間拓哉選手インタビュー シーズン終盤は「本能でやれていなかった」”. 文化放送 (2023年10月19日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “西武ドラ1蛭間拓哉が抹消 背中に違和感「最後まで残りたかったけど…」”. 西スポWEB otto! (2023年9月27日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “【西武】蛭間拓哉が600万円増の2200万円で契約更改 栗山巧の自主トレ参加で「すべてのことを吸収したい」”. スポーツ報知 (2023年11月25日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ 「【西武】蛭間拓哉が今季初昇格 2軍では打率.287、1本塁打」『日テレNEWS NNN』2024年5月10日。2024年6月9日閲覧。
- ^ a b 「西武、蛭間拓哉を抹消 6月は打率1割3分 支配下入りの奥村光一を登録」『西スポWEB otto!』2024年6月9日。2024年6月9日閲覧。
- ^ 「2024年5月26日(日)-西武vsオリックス」『BASEBALL KING』。2024年6月9日閲覧。
- ^ 「【3回裏】ファイターズ・マルティネス フェンス直撃のタイムリー3ベースヒットを放つ!! 2024年5月14日 北海道日本ハムファイターズ 対 埼玉西武ライオンズ」『パ・リーグ.com』2024年5月14日。2024年6月9日閲覧。
- ^ 「「魂を込めました」西武・松井監督休養前の最後の試合、守備のミス取り返し決勝打の23歳が円陣で呼びかけていた言葉とは?」『西スポWEB otto!』2024年5月26日。2024年6月9日閲覧。
- ^ 「2024年6月7日(金)-阪神vs西武」『BASEBALL KING』。2024年6月9日閲覧。
- ^ “【西武】2年目の蛭間拓哉が1軍昇格 6月以降の2軍戦では打率4割超え チームの救世主になれるか”. 日テレNEWS NNN (2024年7月15日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “【西武】22年ドラ1・蛭間拓哉と渡部健人の登録を抹消 ともに今季2度目の1軍昇格を果たすも成績振るわず”. 日テレNEWS NNN (2024年9月9日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ 「【西武】ドラ1蛭間拓哉プロ初打席は空振り三振 楽天則本昂大のチェンジアップにバット空切る」『日刊スポーツ』2023年6月23日。2023年6月23日閲覧。
- ^ 「【西武】蛭間拓哉がプロ初の4番で2安打&プロ初盗塁「しっかり役割を果たすという意識でした」」『スポーツ報知』2024年5月14日。2024年5月14日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 蛭間拓哉 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 9 蛭間 拓哉 選手名鑑 - 埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 蛭間拓哉 (@l9.takuya_0908) - Instagram