GUILD SERIES
GUILD SERIES(ギルドシリーズ)は、レベルファイブより発売されているニンテンドー3DS用ゲームソフトのシリーズ。
著名クリエイターによる複数のゲームを1つのパッケージにまとめた『GUILD01』が2012年5月31日に発売。続編として『GUILD02』が予定されていたが[1]、こちらはパッケージソフトとしては発売されず、各ゲーム単品でのダウンロードソフト発売のみとなった[2]。
GUILD01
編集ジャンル | オムニバスゲーム |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
発売元 | レベルファイブ |
発売日 |
2012年5月31日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象)[3] |
コンテンツアイコン | セクシャル、暴力、犯罪 |
売上本数 | 33,311本[4] |
『GUILD01』(ギルドゼロワン)は、レベルファイブより2012年5月31日に発売されたニンテンドー3DS用ゲームソフト。
2011年10月15日の新作発表会「LEVEL5 VISION 2011」で発表された[5]。
日本国外では2012年10月に『解放少女』のみがダウンロードソフトとして単品発売を開始。日本でも11月よりダウンロードソフトとして各ゲームの単品発売を開始した。
解放少女
編集ジャンル | 3Dシューティングゲーム |
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対応機種 |
ニンテンドー3DS iOS |
開発元 | グラスホッパー・マニファクチュア |
発売元 | レベルファイブ |
デザイナー | 須田剛一 |
音楽 | 山岡晃 |
美術 | コザキユースケ |
発売日 |
3DS 2012年10月4日 2012年10月25日 2012年11月14日 iOS 2013年3月7日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:T(13歳以上) PEGI:12 USK:12(12歳未満提供禁止) |
コンテンツアイコン |
ESRB:Blood, Violence, Suggestive Themes PEGI:Violence |
『解放少女』(かいほうしょうじょ、英題:LIBERATION MAIDEN)は、須田剛一がゲームデザインを手掛けた3Dシューティングゲーム。日本では2012年11月14日にニンテンドー3DSダウンロード版が発売され、2013年3月7日にはiOS移植版が配信開始された。
100年後の日本を舞台に、父の遺志を継ぎ第2代新日本国大統領となった女子高校生の大空翔子(声:花澤香菜[6])が解放機カムイを操縦し、エネルギーバランスを支える「神獣」を解放する戦いに身を投じる。
作品内のアニメはボンズが制作し[7]、テーマ曲「解放の日」はシンガーソングライターのmarinaが担当している[6]。
2013年12月5日には、ストーリー上の続編であるPlayStation 3用アドベンチャーゲーム『解放少女 SIN』が5pb.より発売された。
- 主題歌「解放の日」
- 作詞:須田剛一 / 作曲:上松範康(Elements Garden) / 編曲:上松範康(Elements Garden)、喜多智弘(Elements Garden) / 歌:marina
レンタル武器屋 de オマッセ
編集ジャンル | 経営シミュレーションゲーム |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | ネクスエンタテインメント |
発売元 | レベルファイブ |
デザイナー | 平井善之 |
発売日 | 2012年11月21日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
『レンタル武器屋 de オマッセ』(レンタルぶきや デ オマッセ)は、平井善之(アメリカザリガニ)がゲームデザインを手掛けたゲームソフト。公式ジャンルはロールプレイングゲームとあるが、ゲーム内容的には経営シミュレーションゲームに近い。ダウンロード版は2012年11月21日に発売。
リズムゲームの要領で鍛えた武器を、勇者が出かけるクエストに応じて貸し出し、成功の対価として報酬を得る。顧客のその後の行動と冒険の成否、なぜそうなったかの大筋は、『ドナイナッター』というTwitter風のテロップとしてゲーム進行と同時進行で語られる。
AERO PORTER
編集ジャンル | パズルゲーム |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | ビバリウム |
発売元 | レベルファイブ |
デザイナー | 斎藤由多加 |
発売日 | 2012年12月5日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
『AERO PORTER』(エアロポーター)は、斎藤由多加がゲームデザインを手掛けたパズルゲーム[8]。ダウンロード版は2012年12月5日に発売。
空港ターミナルビル内のベルトコンベアを操作し、乗客の手荷物を効率よく仕分けしていく。ニンテンドー3DS本体のすれちがい通信機能により、カスタマイズした旅客機を他の本体に送信することができる。
CRIMSON SHROUD
編集ジャンル | RPG |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | ネクスエンタテインメント |
発売元 | レベルファイブ |
デザイナー | 松野泰己 |
音楽 | ベイシスケイプ |
発売日 | 2012年11月28日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
コンテンツアイコン | セクシャル、暴力 |
『CRIMSON SHROUD』(クリムゾンシュラウド)は、松野泰己がゲームデザインを手掛けたテーブルトークRPG風のロールプレイングゲーム。ダウンロード版は2012年11月28日に発売。
追跡者(チェイサー)を生業とする主人公ジオークとその仲間であるリッピとフロウが伝説の秘宝「クリムゾンシュラウド(真紅の聖骸布)」を巡る冒険に挑む。TRPGをもとにしており、ダイスロール(サイコロによる乱数)が戦闘だけでなくイベント進行にも影響を与える[9]。
GUILD02
編集各作品において、パッケージ版『GUILD01』をニンテンドー3DSに装着した状態で各ソフトを起動すると連動特典がある。
怪獣が出る金曜日
編集対応機種 | ニンテンドー3DS |
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開発元 |
ミレニアムキッチン プログラムハウス(プログラミング)[10] |
発売元 | レベルファイブ |
デザイナー | 綾部和[10] |
音楽 | 坂本英城[10] |
美術 |
本間俊介(キャラクターイラスト) 加藤ケン一(怪獣カードイラスト) カサハラテツロー(スペシャルデザイン)[10] |
人数 | 1人 |
発売日 |
2013年3月13日 2013年7月17日 2013年7月18日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 USK:6(6歳未満提供禁止) |
コンテンツアイコン |
ESRB:Fantasy Violence PEGI:Violence |
『怪獣が出る金曜日』(かいじゅうがでるきんようび、英題:Attack of the Friday Monsters! A Tokyo Tale)は、綾部和(ミレニアムキッチン)がゲームデザインを手掛けたゲームソフト[11]。2013年3月13日に発売。
金曜日になるとなぜか怪獣が現れるという昭和時代の東京都世田谷区を舞台に、主人公の少年そうたが街中を巡りながら家族や友達と交流を深める。「怪獣カード」を用いて子供たちと対戦する要素もある。
登場人物
編集- そうた
- 本作の主人公[12]。藤の花駅前商店街に引っ越してきた[12]。怪獣は実在していると認識する一方、なぜ脚本家がいるのか疑問視している[12]。
- S子
- そうたと同じ日に藤の花に転入してきた少女[12]。
- おとうさん
- そうたの父[12]。藤の花駅前商店街にあるクリーニング屋の支店の運営をしている[12]。
- おかあさん
- そうたの母[12]。温厚だがそそっかしい[12]。
- フランク
- 街の食堂によく来る男性[12]。いきなり現れては奇妙なことをいう[12]。
開発(怪獣が出る金曜日)
編集開発スタッフの綾部和がゲームコレクター・酒缶との対談で語ったところによると、2012年3月ごろにレベルファイブ側から綾部に連絡があり、ちょうどミレニアムキッチン社内で手が空いていたのが綾部だけだったこと、そして、これまでかかわってきた外部のプログラマチームもスケジュールが開いていたことから、開発に乗り出したという[10]。本作は、ぼくのなつやすみシリーズ(以下:ぼくなつシリーズ)同様、綾部が企画の立案から背景レイアウト、シナリオまでを担当している[10]。一方、本作はぼくなつシリーズよりも制作規模が小さいため、イベントスクリプト内のキャラクターの挙動や演技周りも綾部がコーディングしている[10]。制作期間が限られていることから、坂本英城(音楽・サウンドプロデュース)や、漫画家のカサハラテツロー(スペシャルデザイン)といった、ぼくなつシリーズが好きで、綾部が「この人ならこういうのを出してくれるだろうな」とはっきりわかっていた者たちが採用された[10]。
もともと本作は冬休みをテーマにする予定だったが、レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博はより奇抜なテーマを求めていたため、綾部は以前から練っていた「毎週怪獣が現れる特撮番組の世界の住民」を出そうと考えた[10]。「怪獣が出る金曜日」という題名は綾部ら昭和40年生まれ世代がリアルタイムで視聴し始めた『帰ってきたウルトラマン』の放送スケジュールにちなんでつけられたものであり、舞台設定である「昭和46年の夏の終わり」も同作にちなんでいる[注釈 1][10]。毎週金曜日に怪獣が出るという設定から、月曜日の朝から始めることも考えられたが、夜は背景を別個で用意する必要があり、予算やスケジュールの都合上それはできないことから、日々のループをこなすシステムは見送られた[13]。こうして、小粒だが濃厚な作品を作ろうということになり、そこから全体の構造が決まっていった[13]。また、「怪獣カード合戦」における親分・子分の設定は、小津安二郎の映画『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』における忍者ごっこをもとにしている[13]。
主題歌
編集反響
編集- 受賞・ノミネート
- 海外版は、第14回ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード(GDCアワード)において、Best Narrative(ナラティブ部門)のHonorable mention(佳作)に選ばれている[14]。
- 評価
- ニュースサイト「インサイド」のロココ試作型は、牧歌的な世界観や、佐野翔子による丁寧な語り口、そして上質なサウンドを評価した[15]。
- 他作品への影響
- 綾部の別作品『クレヨンしんちゃん 「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜』の総責任者兼プロデューサーの長嶋朗は『怪獣が出る金曜日』をプレイした際、このフォーマットであれば、既存のキャラクターを用いても面白いのではないかと考えたことがきっかけで同作が生まれたという[16]。
虫けら戦車
編集ジャンル | 3Dアクションゲーム |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | comcept |
発売元 | レベルファイブ |
デザイナー | 稲船敬二 |
人数 |
1人 2 - 4人(ローカルプレイ) |
発売日 |
2013年3月19日 2013年6月20日 |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:T(13歳以上) PEGI:12 USK:12(12歳未満提供禁止) |
コンテンツアイコン |
CERO:暴力 ESRB:Fantasy Violence, Language PEGI:Bad Language |
『虫けら戦車』(むしけらせんしゃ、英題:BUGS vs. TANKS!)は、稲船敬二がゲームデザインを手掛けたアクションゲーム。2013年3月19日に発売。
第二次世界大戦中に突然ミクロサイズになってしまった戦車部隊が虫たちとの戦いを繰り広げる[17]。ニンテンドー3DS本体のすれちがい通信機能により、他のユーザーの戦車がミッション中に援護射撃を行うという要素もある。
反響
編集- 評価
- ニュースサイト「インサイド」のロココ試作型は、最初見た目から『地球防衛軍』シリーズを想起したものの、実際の世界観は同シリーズよりリアル志向だったという[18]。
宇宙船ダムレイ号
編集ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
発売元 | レベルファイブ |
デザイナー |
麻野一哉 我孫子武丸 |
人数 | 1人 |
発売日 |
2013年3月27日 2013年5月16日 |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:T(13歳以上) PEGI:7 USK:12(12歳未満提供禁止) |
コンテンツアイコン |
CERO:恐怖 ESRB:Fantasy Violence, Suggestive Themes PEGI:Violence, Fear |
『宇宙船ダムレイ号』(うちゅうせんダムレイごう、英題:THE STARSHIP DAMREY)は、麻野一哉と我孫子武丸がゲームデザインを手掛けたアドベンチャーゲーム[19]。2013年3月27日に発売。
乗組員が居なくなってしまった宇宙船の中を、ロボットを操作して遠隔から探索し、謎解きを行う[19]。ゲーム内で詳細な説明やヒントはなく、プレイヤーの判断でゲームを進めていくことになる。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “『GUILD02(ギルドゼロツー)』レベルファイブが挑む挑戦作。その第2弾が早くも発表!!”. ファミ通.com (エンターブレイン). (2012年5月24日) 2012年5月31日閲覧。
- ^ “『GUILD』シリーズ第2弾『GUILD02』の3作品、ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフトとして配信決定”. ファミ通.com (エンターブレイン). (2013年2月21日) 2013年3月4日閲覧。
- ^ ダウンロード版は『CRIMSONSHROUD』のみCERO:B(12才以上対象)、他の3作品がCERO:A(全年齢対象)。
- ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。
- ^ “レベルファイブ、初のプライベートショー「LEVEL5 WORLD 2011」開催 新フランチャイズ「妖怪ウォッチ」をクロスメディアで展開 「タイムトラベラーズ」など最新作がプレイアブルで出展”. GAME Watch (インプレス). (2011年10月15日) 2012年4月21日閲覧。
- ^ a b “「GUILD01」に収録される3D STG「解放少女」の最新情報を公開。テーマ曲はmarinaさんが歌う「解放の日」”. 4Gamer.net (2012年3月29日). 2021年3月10日閲覧。
- ^ “iOS版「解放少女」の配信が本日スタート。3DS用ソフト「GUILD01」に収録された須田剛一氏のシューティングゲームがiPhone/iPadで楽しめる”. 4Gamer.net (2013年3月7日). 2021年3月10日閲覧。
- ^ “【ロコレポ】第8回 シンプルで洗練されたゲームデザインは職人芸!3DS『AERO PORTER』空港荷物の仕分けを満喫”. インサイド (2012年12月9日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “【ロコレポ】第7回 松野泰己RPGの最新作がここに!『CRIMSON SHROUD』ダイスロールと重厚な世界観を満喫”. インサイド (2012年12月3日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “ゲームコレクター・酒缶のスーパーリコレクション第3回:冬休みのゲームを作ろうと思ったんです「怪獣が出る金曜日」綾部和氏(前編) | Gamer”. www.gamer.ne.jp (2013年6月2日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “怪獣が出る金曜日”. 任天堂. 2017年1月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “綾部 和氏が手がけた「GUILD02」作品の一つ「怪獣が出る金曜日」。子供の頃に思い描いた“巨大怪獣が出る世界”をノスタルジックな雰囲気で構築”. 4Gamer.net. Aetas (2013年3月15日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ a b c “ゲームコレクター・酒缶のスーパーリコレクション第4回:やっぱり同じになっちゃうんです「怪獣が出る金曜日」綾部和氏(後編)”. www.gamer.ne.jp (2013年6月9日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “怪獣が出る金曜日(海外版)が北米GDCアワード、ベストナラティブ部門で佳作に!”. ミレニアムキッチン (2014年1月9日). 2021年3月10日閲覧。
- ^ “【ロコレポ】第22回 賢明なる諸君へ!『ぼくのなつやすみ』綾部和の新作『怪獣が出る金曜日』”. インサイド (2013年3月18日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “「クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』~おわらない七日間の旅~」開発者インタビュー 舞台は熊本・アッソー。「クレしん」の世界で体験する“日常”と“非日常””. GAME Watch. 株式会社インプレス (2021年7月14日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “虫けら戦車”. 任天堂. 2017年1月16日閲覧。
- ^ “【ロコレポ】第23回 これをプレイしないなんてどんな判断や!稲船サバイバルアクションの新作『虫けら戦車』”. インサイド (2013年3月23日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ a b “宇宙船ダムレイ号”. 任天堂. 2017年1月16日閲覧。