藤野幸雄
日本の図書館学者
藤野 幸雄(ふじの ゆきお、1931年7月6日[1] - 2014年11月15日[2])は、日本の図書館学者。
群馬県前橋市に生まれる[3]。1955年東京外国語大学ロシア語科卒業[3]。1957年文部省図書館職員養成所を卒業し、財団法人国際文化会館職員となる[3][2]。1961年から翌年にかけ、カリフォルニア大学ロサンジェルス校大学院図書館サービス学科に学ぶ[3][4]。1970年国際文化会館図書室長となる[3]。1979年図書館短期大学教授、翌年図書館情報大学教授[3]。1993年図書館情報大学副学長[3][4](1999年まで[5])。1995年定年退官[要出典]、名誉教授、2000年東京農業大学教授(2002年まで)[5]、愛知学院大学客員教授[4]。専門は図書館史、出版文化史[4]。ほか海外の文化・歴史についてのノンフィクションも著す。
著書
編集- 『大英博物館』1975 岩波新書
- 『国立国会図書館 その理想と現実』教育社入門新書 時事問題解説 1978
- 『嵐が丘 ブロンテ家の物語』弥生書房 1982
- 『春の祭典 ロシア・バレー団の人々』晶文社 1982
- 『探検家リチャード・バートン』1986 新潮選書
- 『悲劇のアルメニア』1991 新潮選書
- 『資料・図書館・図書館員 30篇のエッセイ』日外アソシエーツ 1994
- 『モスクワの憂鬱 スクリャービンとラフマニノフ』彩流社 1996
- 『赤い島 物語マダガスカルの歴史』彩流社 1997
- 『アメリカ議会図書館 世界最大の情報センター』1998 中公新書
- 『現代の図書館 図書館概説』勉誠社 1998
- 『図書館史・総説』勉誠出版 図書館・情報メディア双書 1999
- 『ブロンテ家の物語』2000 勉誠新書
- 『図書館へのこだわり』2001 勉誠新書
- 『夢みる人 作曲家フォスターの一生』勉誠出版 智慧の海叢書 2005
- 『決闘の話』勉誠出版 2006
- 『図書館この素晴らしき世界』勉誠出版 2008
共編著
編集- 『図書館を育てた人々 外国編 1 (アメリカ)』編著 日本図書館協会 1984
- 『図書館学入門』荒岡興太郎共著 1985 有斐閣双書
- 『図書館の歴史』寺田光孝共著 日外アソシエーツ 1994
- 『図書館情報学入門』荒岡興太郎、山本順一共著 1997 有斐閣アルマ
- 『エルミタージュ 波乱と変動の歴史』郡司良夫共著 勉誠出版・遊学叢書 2001
- 『世界の図書館百科』編著 日外アソシエーツ 2006
- 『図書館を育てた人々 イギリス篇』藤野寛之共著 日本図書館協会 JLA図書館実践シリーズ 2007
翻訳
編集- ピアス・バトラー『図書館学序説』日本図書館協会 1978
- J.H.シェラ『図書館の社会学的基盤』日本図書館協会 1978
- ヨリス・フォルシュティウス,ジークフリート・ヨースト『図書館史要説』日外アソシエーツ 1980
- A.J.アンダーソン『図書館の自由と検閲 あなたはどう考えるか』監訳 日本図書館協会 1980
- G.ノーマン・ナイト編『索引 作成の理論と実際』日外アソシエーツ 1981
- ルイーズ=ノエル・マルクレス『書誌』白水社・文庫クセジュ 1981
- ジャン=ピエール・アレム『アルメニア』白水社・文庫クセジュ 1986
- 『世界作家事典 1 (ミステリ・冒険・スパイ)』監訳 トムソンコーポレーションジャパン (発売)1993
- ダニエル・B.ベイカー編『世界探検家事典 1』編・訳 日外アソシエーツ 1997
- ジェームズ・H・ビリントン『聖像画と手斧 ロシア文化史試論』勉誠出版 2000
- ヤーン・クロス『マルテンス教授の旅立ち』勉誠出版 2000
- 『世界児童・青少年文学情報大事典』全15巻 編訳 勉誠出版 2000-04
- ガブリエル・ノーデ『図書館設立のための助言』監訳 藤野寛之訳 金沢文圃閣 図書館学古典翻訳セレクション 2006
- エヴゲーニー・シャムーリン『図書館分類=書誌分類の歴史』宮島太郎共訳 金沢文圃閣 図書館学古典翻訳セレクション 2007
- 『ピアス・バトラー図書館学/印刷史著作集』監修・編訳 金沢文圃閣 図書館学古典翻訳セレクション 2008
参考
編集- 訃報 - 情報メディア学会