藍方石
ケイ酸塩、硫酸塩、塩化物からなるケイ酸塩鉱物
藍方石(らんぽうせき、藍宝石、haüyne、hauynite、アウイン[1]、アウイナイト)は、ケイ酸塩、硫酸塩、塩化物からなるケイ酸塩鉱物。特徴的な青色の宝石で稀少石。化学式 は (Na,Ca)4-8Al6Si6(O,S)24(SO4,Cl)1-2[2]。ラピスラズリの主成分である。
藍方石 haüyne | |
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分類 | ケイ酸塩鉱物 |
化学式 | (Na,Ca)4-8[Al6Si6(O,S)24](SO4,Cl)1-2 |
結晶系 | 等軸晶系 |
へき開 | Distinct/Good, Distinct on {110} |
断口 | Irregular/Uneven, Conchoidal |
モース硬度 | 5 - 6 |
光沢 | ガラス光沢、油脂光沢 |
色 | 青色、灰色、白色 |
比重 | 2.4 - 2.5 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
方ソーダ石グループの準長石で、等軸晶系[2]、透明、ガラス質、 典型的な双晶 (Crystal twinning) で、様々な色合い(青、白、灰、黄、 緑、ピンク)を見せる。モース硬度は5.5から6、比重は2.4から2.5[2]。
藍方石は、1807年に ヴェスヴィオ山のソンマ山 (Mount Somma) において最初に記述された。名前はフランスの結晶学者ルネ=ジュスト・アユイに因む[2]。様々な地域の不完全な火成岩に現れる。
宝石
編集高品質の藍方石の単体鉱物の産地は、ドイツの一部地域のみに限定されており、産出量が少ないことから大規模な採掘はされていない。大半が0.1CT程度であり、1CT程の藍方石であっても大型である。
輝きがあり鮮やかな瑠璃色を呈色する宝石は数が少ない上、美しい透明感があることから、屈指の稀少性と相まって、高い人気を誇っている。
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藍方石
脚注
編集関連項目
編集参考文献
編集- 都城秋穂、久城育夫『岩石学I - 偏光顕微鏡と造岩鉱物』共立出版〈共立全書〉、1972年。ISBN 4-320-00189-3。
- 黒田吉益、諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年。ISBN 4-320-04578-5。
外部リンク
編集- Haüyne: Haüyne mineral information and data. (mindat.org)
- Hauyne Mineral Data (webmineral.com)