薛 京(ソル・キョン、: 설경: Sol Kyong1990年6月8日 - )は、北朝鮮出身の柔道家。階級は78 kg級[1]

獲得メダル
柔道
朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
世界選手権
2013 リオデジャネイロ 78 kg級
アジア競技大会
2010 広州 70 kg級
2014 仁川 78 kg級

人物

編集

2010年のアジア競技大会70 kg級では決勝で韓国の黄藝瑟と対戦するが、開始早々頭を畳に突っ込みながら技を仕掛けたため、ダイビングの反則負けで2位にとどまった[2]。2011年の世界選手権では準々決勝でフランスのリュシ・ドコス大内刈で敗れると、敗者復活戦でも日本の國原頼子内股の技ありで敗れて7位にとどまった[1]。2012年のワールドカップ・ワルシャワでは決勝でオランダのキム・ポリング谷落で破り国際大会初優勝を飾った[1]アジア選手権では3位となった。ロンドンオリンピックには、出場資格が得られる世界ランキング14位以内に入っていなかったために出場できなかった[1]。2013年になると階級を78 kg級に上げて、アジア選手権で2位になった[1]世界選手権では、準々決勝で日本の佐藤瑠香袖釣込腰の技ありで破るなどして決勝まで進むと、2009年の世界チャンピオンであるオランダのマリンド・フェルケルクとの対戦では先に指導2でリードされるものの、背負投の技ありで逆転勝ちして優勝を飾った[3][4][5]。2014年8月の世界選手権では準決勝でフランスのオドレー・チュメオに敗れるなどして5位に終わった[6]。9月のアジア競技大会では決勝で韓国の鄭敬美に指導2で敗れて2位だった[7]。2015年3月のグランプリ・サムスンでは準決勝でイギリスのナタリー・パウエルに開始早々一本勝ちするも、その際に相手の関節を極めるような形で袖釣込腰を仕掛けたとして、畳を降りた後に失格が言い渡された[8][9]。5月のアジア選手権では決勝で日本の梅木真美GSに入ってから崩上四方固の一種抑込技三角固で敗れた[10][11][12]。2016年4月のアジア選手権では日本の高山莉加に敗れて3位だった[1]。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは初戦でチュメオに敗れた[1]

主な戦績

編集

70 kg級での戦績

78 kg級での戦績

(出典[1]JudoInside.com)。 

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h profile
  2. ^ 「特集 第16回広州アジア大会柔道競技」近代柔道 ベースボール・マガジン社、2011年1月号
  3. ^ World Championships, Rio 2013 DAY 5
  4. ^ Sol's take on one-handed sode
  5. ^ Kyong Sol's gold medal reverse seoi
  6. ^ World Championships, Chelyabinsk 2014
  7. ^ Asian Games 2014
  8. ^ Samsun Judo Grand Prix 2015 - Turkey
  9. ^ 国際柔道連盟試合審判規定Q&A”. 全日本柔道連盟 (20150601). 2020年8月28日閲覧。
  10. ^ 2015年アジア選手権大会(クウェート)  大会結果(15.5.13-15)”. 全日本柔道連盟 (2015年5月14日). 2019年7月20日閲覧。
  11. ^ 全日本柔道連盟(AJJF) は決り技は「三角固」で発表している。IJFで「三角固」といえば腕挫三角固だがAJJFでは三角絞を掛けながらの崩上四方固をよくこの技名で発表している。また、実際には薛京は「参った」をしているがAJJFの判断は絞技三角絞(横三角絞)ではなく抑込技三角固となった。
  12. ^ Asian Championships Seniors 2015 / Final -78 kg DPR Korea SOL,Kyong VS Japan UMEKI,Mami (YouTube). スイスローザンヌ: 国際柔道連盟. 2015年5月. 2019年7月20日閲覧

外部リンク

編集