薄れゆく記憶のなかで
『薄れゆく記憶のなかで』(うすれゆくきおくのなかで)は、1992年公開の日本映画・青春映画である。
薄れゆく記憶のなかで | |
---|---|
監督 | 篠田和幸 |
脚本 | 篠田和幸 |
出演者 |
堀真樹 菊池麻衣子 |
音楽 | 辻陽 |
撮影 | 高間賢治 |
編集 | 太田義則 |
製作会社 |
丸八篠田 Never Forget Films |
配給 |
日本ヘラルド ヘラルド・エース |
公開 | 1992年8月8日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
概要
編集監督の出身地である岐阜の魅力を生かした映像美に加え、七夕伝説をモチーフとし長良川を天の川と見立てるなど、ローカル色と普遍性が融合した構成である。
またカメラマン等以外は監督と全ての出演者が新人であり、音楽もすべてこの映画オリジナルである。
後半部分の映像が病院を舞台としたため色彩感に欠けること、大人達の描写がやや類型的であることが欠点として挙げられる。
映画公開終了後は、レンタル専用ビデオしかリリースされておらず、その数も少なかった。1999年12月にファンによるDVD化署名運動が起こり、2004年7月に市販向けDVDソフトが販売されることとなった。
映像作品以外には、この映画のシナリオが月刊シナリオ誌1992年9月号に掲載されている。ただし掲載されているシナリオは、ストーリー展開は同じであるものの、細部が映画と大きく異なっており、シナリオ原案と位置づけるべきものである。
ストーリー
編集1970年代の地方高校を舞台に、物理学を志望する女子高校生と、将来への目標を見出せずにいる男子高校生の出会いと別れを描く。ストーリーは、10年前の初恋を回顧する青年の独白から始まり、青春の甘美さ・残酷さとその蹉跌、更には主人公の内的世界の描写へと展開していく。
スタッフ
編集キャスト
編集岐阜市との関わり
編集撮影は全て監督の出身地である岐阜市で行われ、映像には市電、岐阜北高校や岐山高校、川原町の風景が登場する。そのため、2008年2月29日と3月1日に岐阜県教育委員会などが主催し岐阜市民会館にて上映会や監督などを交えトークショーが行われた。