蓍亀(しき)とは、ノコギリソウと亀甲を指し、昔は占いに用いていた。
- 『易』「繋辞」上:“探賾索隱,鉤深致遠,以定天下之吉凶,成天下之亹亹者,莫大乎蓍龜。”[原文 1]
- 「賾(おぎ)ろ[注釈 1]を探りて隱るるを索(もと)め、深きを鉤して遠きに致し,以て天下の吉凶を定め,天下の亹亹(びび)たるを成す者は,蓍龜よりも大なるは莫し。」
- 「錯雑した変化を探って隠れた通(みち)を探り出し、深い理を引き出して遠いことにも適用させて、天下のすべてのものごとの吉・凶を定め、天下の大いに勉励すべき業務を成し遂げさせるものは、蓍・亀による占(うらない)ほど偉大なものはないのである」[1]
- 「王者の諸〻(もろもろ)の疑を決定するに、參ずるに卜筮(ぼくぜい)を以てし、断ずるに蓍龜を以てす。」
- 「王者がもろもろの疑いを決定する場合には、卜筮を参考にし、蓍亀(しき)[原注 1]を以て断定した」[2]
- ^ 「広大・深遠であること。また、そのさま。」●デジタル大辞泉『賾ろ』 - コトバンク