華麗なる出会い
バート・ヤンシュのアルバム
『華麗なる出会い[注釈 1]』(原題:Bert and John)は、後にペンタングルを結成するイギリスのフォーク・ミュージシャン、バート・ヤンシュとジョン・レンボーンが連名で1966年に発表したスタジオ・アルバム。
『華麗なる出会い』 | |||||||||||||
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バート・ヤンシュ&ジョン・レンボーン の スタジオ・アルバム | |||||||||||||
リリース | |||||||||||||
ジャンル | フォーク | ||||||||||||
時間 | |||||||||||||
レーベル | トランスアトランティック・レコード | ||||||||||||
プロデュース | ビル・リーダー | ||||||||||||
専門評論家によるレビュー | |||||||||||||
バート・ヤンシュ アルバム 年表 | |||||||||||||
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解説
編集両名が当時共同生活していた、クリックルウッドのフラットで録音された[1]。後にヤンシュは、当時のレンボーンとのコンビネーションに関して「私の演奏は生々しくリズミックで、ジョンの演奏はよりメロディックかつ軽快だった」と語っている[2]。「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」は、チャールズ・ミンガスが1959年に初演した曲のカヴァーである。
Dean McFarlaneはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「このデュオは、素朴なセッティングで共に美しい演奏をしている」と評している[3]。また、白石和良は本作の音楽性に関して「二人の個々のソロ作よりもジャジーな傾向が強く、自作インストからミンガスの作品まで二本のフォーク・ギターが目一杯クールに決めている」と評している[4]。
後にヴァンガード・レコードから発売されたLP『Stepping Stones』(VSD-6506)は、本作からの全12曲と、ヤンシュのオリジナル曲「My Lover」、「It Don't Bother Me」を含む14曲入りとなっている[5]。
収録曲
編集特記なき楽曲はバート・ヤンシュとジョン・レンボーンの共作。
- イースト・ウインド - "East Wind" - 1:27
- ピアノ・チューン - "Piano Tune" - 1:41
- グッドバイ・ポーク・パイ・ハット - "Goodbye Pork Pie Hat" (Charles Mingus) - 3:54
- ソーホー - "Soho" (Bert Jansch) - 3:02
- ティック・トカティヴ - "Tic-Tocative" - 1:58
- オーランド - "Orlando" - 1:42
- レッズ・フェイヴァリット - "Red's Favourite" - 1:36
- ノー・イグジット - "No Exit" - 1:27
- アロング・ザ・ウェイ - "Along the Way" (John Renbourn) - 2:04
- ザ・タイム・ハズ・カム - "The Time Has Come" (Anne Briggs) - 2:56
- ステッピング・ストーン - "Stepping Stones" - 2:45
- アフター・ザ・ダンス - "After the Dance" - 2:24
参加ミュージシャン
編集- バート・ヤンシュ - ボーカル(on #4, #10)、アコースティック・ギター
- ジョン・レンボーン - アコースティック・ギター
脚注
編集注釈
編集- ^ 日本盤LP (1973年/IRP-80943、1982年/YZ-160-LA)および2005年再発CD (WAS-1050)の帯に準拠。1980年再発LP (YS-7017-LA)では、原題のカタカナ表記『バート・アンド・ジョン』が使用された。
出典
編集- ^ “Sir John Alot”. Record Collector Magazine. Diamond Publishing. 2019年8月19日閲覧。
- ^ “Bert Jansch: "I didn't think in terms of career… I never have"”. Uncut. Time Inc. (UK). 2019年8月19日閲覧。
- ^ McFarlane, Dean. “Bert & John - Bert Jansch, John Renbourn”. AllMusic. 2019年8月19日閲覧。
- ^ 『ブリティッシュ・フォーク&トラッド・ロック 増補改訂版』ストレンジ・デイズ(原著2008年6月30日)、51頁。ISBN 978-4-902342-19-2。
- ^ Bert Jansch & John Renbourn - Stepping Stones (Vinyl, LP, Album, Reissue, Stereo) | Discogs