菊池 寛実(きくち ひろみ、通称:かんじつ、1885年明治18年〉4月28日 - 1967年昭和42年〉3月12日)は日本の実業家であり投資家。戦前は辰ノ口炭鉱三友炭鉱高萩炭鉱などを創業し、戦後は鮎川義介より日本炭鉱を買収。一時期には南俊二大谷米太郎と並んで「日本の三大億万長者」の一人に数えられた。

略歴

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  • 明治18年(1885年) 栃木県那須郡馬頭町(現・那珂川町)字健武に生れる
  • 明治37年(1904年) 馬頭町で三協廻漕店を創業
  • 明治42年(1909年) 常磐炭田の辰ノ口炭鉱・三友炭鉱を経営
  • 大正6年(1917年) 大島けいと結婚
  • 昭和3年(1928年) 水郷汽船を設立
  • 昭和8年(1933年) 破産宣告を受ける
  • 昭和15年(1940年) 高萩炭鉱設立、社長就任
  • 昭和24年(1949年) 南悠商社社長。この頃から「三大富豪」と称される
  • 昭和29年(1954年) 葛飾瓦斯相談役就任
  • 昭和34年(1959年) 京葉瓦斯取締役就任
  • 昭和36年(1961年) 武州鉄道汚職事件に連座、逮捕される
  • 昭和38年(1963年) 京葉瓦斯社長就任
  • 昭和41年(1966年) 武州鉄道汚職事件判決、禁錮6月・執行猶予1年となる
  • 昭和42年(1967年) 執行猶予満了。3月没(享年83歳)
  • 昭和44年(1969年) 茨城県潮来市稲荷山公園に顕彰碑が建立される
  • 昭和48年(1973年) 故郷の馬頭中学校に顕彰碑が建立される

顕彰施設

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菊池寛実記念高萩炭礦資料館

大心苑跡地に作られた高萩炭坑の資料館。〒318-0034 茨城県高萩市高萩624

菊池寛実記念 智美術館

菊池寛実の三女、菊池智蒐集の陶芸品を主に展示する美術館。

外部リンク

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