莫大(ばくだい)は、中国原産のアオイ科(従来の分類ではアオギリ科ピンポンノキ属の植物ハクジュ(伯樹または柏樹、学名:Sterculia lychnophoraシノニム:Scaphium macropodumまたはS. lychnophorum)の乾燥果実。種子の周りの果肉が水分で膨張するのが特徴で、食用、薬用とする。

バクダイカイ
乾燥した莫大の種子
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: アオイ目 Malvales
: アオギリ科 Sterculiaceae
: ピンポンノキ属 Sterculia
: バクダイカイ S. lychnophora
学名
Sterculia lychnophora Hance
和名
バクダイカイ(莫大海)、ハクジュ(伯樹、柏樹)
英名
Malva nut

利用

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日本では、乾燥した実を、微温湯、または番茶で、落とし蓋をして戻して種子を除き、膨張した果肉を刺身つま懐石料理酢の物寒天寄せなどにもちいる。「莫大な海のような大きさになる」[1]というたとえから、別名を莫大海胖大海という。

 
莫大の乾燥した種子(左)と水分を含んで膨張した種子(右)

中国では甘みを付けたに入れて食する。ベトナムタイカンボジアでは、デザートに入れて食する。